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暗くなるまで待って

2009-09-30 00:44:35 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 テレンス・ヤング
キャスト オードリー・ヘプバーン、エフレム・ジンバリスト・Jr、アラン・アーキン、リチャード・クレンナ、ジャック・ウェストン
1967年 アメリカ
ジャンル:サスペンス、ミステリー

【あらすじ】
若く美しい盲目の主婦スージー・ヘンドリックス。いつものように夫を送り出して、居心地の良い安全なアパートの一室に一人 と彼女は思っていた。しかし、どこかおかしい。椅子が決まった場所になかったり、何か気配を感じる。彼女は急に恐くなった。が、恐怖はまだはじまったばかりだった・・・。

【感想】
邦題は原題を英訳したものですが、これだと言葉のニュアンス的に恋愛系に聞こえてしまいます。少なくとも本格的なサスペンスを想像する人はいないでしょう。

タイトルはともかく内容的には主人公が盲目であるという設定を上手に生かした上質なサスペンスだと思います。目が見えない代わりに聴覚が優れ、直勘が鋭い。これが最終的に事件解決へ導きます。盲目の彼女一人ではどうしようもない面については娘役のグローリーがフォローする形になっています。非常にきれいにまとまっているなと感心しました。

その盲目の主婦を演じたのはオードリー・ヘプバーンですが、こちらもなかなかの熱演でした。元々演技派だと思っていなかっただけにサプライズでした(失礼)特にラストシーンで明かり使った攻防の緊張感はお見事。暗くなると彼女が優位に立ち、明るくなると犯人が追い詰める。鬼ごっこ的なかけひきは今でも斬新だと思います。
このシーンは映画館で観たかったが生まれていないのでどうしようもないです。どこかで再上映してくれないでしょうか?

難点としては、舞台劇の映画化だけあって途中の会話ややり取りが不自然で誇張されたシーンがあり、言葉は悪いですが、茶番ぽく感じられた部分があったことです。とはいえ、これは仕方ないでしょう。

余談ですが、007でもお馴染みの監督のテレンス・ヤングは映画監督になる前にヨーロッパ戦線に従軍し負傷するのですが、その際に当時看護師だったオードリー・ヘプバーンに介護されたそうです。その二人が後に一緒に映画を製作することになったという話には運命的なものを感じます。

時間があればぜひ一度観て頂きたいです。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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