大阪府の2012年度の公立学校教員採用選考で、合格者2292人のうち284人(12.4%)が2月3日までに辞退したことが明らかになった。各紙が報じている。採用を辞退した理由は、「他府県や私学の教員に採用」が57.4%、「大学院進学など」が25.4%、「教員以外の就職」が5.3%。
府教委は「原因はわからない」としているが、各紙とも「教育基本条例」との関係に言及している。中国新聞は「1割を超す辞退率は異常な高さだ。(橋下改革が)教員を目指す人に閉塞へいそく感を与え、夢を抱けなくなってしまっているのではないか」という高校教員の声を掲載している。
一般に、大阪で教育基本条例が成立すれば、真剣に教育のことを考えている教員ほど大阪から周辺自治体に逃げていくということが指摘されていたが、早くも現実化している可能性がある。
※大阪府の教員辞退1割超す 橋下改革影響か(中国新聞)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201202100115.html
※「大阪の先生になりません」相次ぐ辞退 条例案の影響?(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0209/OSK201202090089.html
※大阪で教師になりたくない?採用辞退284人(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120210-OYT1T00140.htm
※大阪府の教員採用辞退者、過去5年で最多 「教育条例案」影響?(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120210/lcl12021014390003-n1.htm
※大阪、教員辞退1割超す 橋下改革影響か(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012021001001394.html
(ハンマー)