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日米合同軍事演習「キーン・ソード」の危険(2)沖縄での深刻な被害

2010-12-14 | 日々のニュース
 米韓軍事演習に続く日米軍事演習は沖縄に深刻な被害をもたらしている。それは「本土」ではほとんど全く報道されない。戦争が実際に始まっていなくとも、沖縄は軍事演習の被害を受け不自由な「戦時体制」を強いられている。本当に戦争になればどうなるのか。敵から真っ先に攻撃を受けるのが出撃基地となっている沖縄であるというよりも前に、米軍と自衛隊によって生活区域が好き勝手に使われ、人々の生活は踏みにじられ、甚大な犠牲を強いられる。ミサイル搭載車両が住民や自治体への事前連絡もなく国道を走り、米軍ヘリが緊急着陸して急患搬送用ヘリポートが使えず、自衛隊機のトラブルで那覇空港は一時閉鎖。民間航空機は危険な軍用機の過密な演習によって自由に飛行することが出来ず、「本土」からの貨物便は積み残し。実弾演習で火柱があがり、戦闘機の離発着訓練で騒音は耐え難いまでに住民の生活を脅かす。そして、日米の軍艦が20隻が集結し、海洋から沖縄本島を伺う。
 自衛隊が直接参加しない米韓軍事演習においても、沖縄の嘉手納基地や普天間基地に戦闘機、偵察機が米本土から飛来し、騒音被害などが深刻になっていることが一部報道されたが、日米軍事演習は自衛隊も参加することでその被害は一層深刻だ。
 軍事演習終了後の13日、嘉手納町議会は日米共同統合演習を今後、実施しないよう求める抗議決議・意見書を全会一致で可決した


□ミサイル防衛訓練を間近に控えた12月2日の深夜には、パトリオット・ミサイル(PAC3)を搭載した車両約60台が、嘉手納基地から普天間飛行場とキャンプ・コートニーに移動した。「軍事機密」を理由に住民には全く知らされない。
 「2日午後11時すぎ、パトリオットミサイルの部隊は嘉手納基地の第1ゲートから出発。およそ2時間、物々しい車列が国道58号を南下し、普天間基地の第1ゲートから基地内に運び込まれました。また午前2時過ぎには、アメリカ海兵隊の司令部がある、うるま市のキャンプコートニーに向けて、安慶名などの市街地を通って基地内へと運び込まれました。この真夜中の移動について、アメリカ軍から地元自治体に日程は伝えられておらず、うるま市や宜野湾市は反発しています。」(琉球朝日放送より引用)

□嘉手納基地の滑走路改修に伴うダイバート(代替地着陸)訓練と統合演習が重なり、宜野湾市や西原町、那覇市、豊見城市など広範な地域が、激しい騒音にさらされた。そもそも普天間飛行場が連日120デシベルを超える騒音被害がでていることは報じられてきた。演習が始まった3日から7日までで、嘉手納町の騒音発生回数(一日平均)は135・4回と、昨年1年間の一日平均113回を大きく上回り特に4日は基地に近い屋良地区で208回に達し、最大で101.6デシベル(電車通過時の線路わきに相当)の騒音を記録した。
 基地対策特別委員長の田仲康栄町議は「中学校で授業が中断したり、爆音がひど過ぎる。住民無視の今回のような演習は今後も予想され、強く抗議したい」と話した。

□12月4日午前9時すぎ、那覇空港を離陸しようとした航空自衛隊那覇基地のF-15戦闘機が、機体の異常から離陸を中止。滑走路上の緊急停止用のフック、ヒットバリヤで停止した。このトラブルで、那覇空港滑走路はおよそ30分間閉鎖され、民間機の出発が遅れるなど離着陸に影響が出た。

□3日以降、本土から県内へ送られた航空貨物便を利用した宅配などの到着が、通常より1日から3日程度遅れるケースが大規模に発生した。過密な演習を警戒した航空各社が、上空待機や九州の空港へのダイバート(目的地変更)に備えて、通常より長い時間飛べるように燃料を積み増した分、搭載貨物量を減らしたのが原因だ。日米共同演習が、沖縄県の生活や経済活動に直接影響を与える深刻な事態となった。

□8日午前、渡名喜村の港湾内にある急患搬送用ヘリポートに、米空軍嘉手納基地所属のHH60救難ヘリコプター1機が村への事前連絡もなく緊急着陸した。
 ヘリポートは約3時間にわたり急患用としての使用ができなくなった。日米共同統合演習とは別の「通常訓練だった」というが、全国で日米統合演習と連動した軍事演習が大規模に行われた。無関係ではあり得ない。また、沖縄では「通常訓練」で日常的に被害発生がでているということだ。

□名護市の米海兵隊キャンプ・シュワブのレンジ10で10日、実弾射撃訓練が強行された。訓練は8日に続くもので、市には地域住民から「うるさい」との苦情が寄せられていた。

□嘉手納町議会は13日、先週まで行われた日米共同統合演習を今後、実施しないよう求める抗議決議・意見書を全会一致で可決した。

□米海軍と海上自衛隊の艦船20隻以上がうるま市勝連平敷屋の米海軍ホワイトビーチに集結した。


※「朝鮮半島有事」で日本全体が対北朝鮮攻撃出撃基地、兵站基地に(リブインピースブログ)
http://blog.goo.ne.jp/liveinpeace_925/e/41eea6672dc3df401c1bd5486f1f58e3
※那覇空港 F-15戦闘機 滑走路で停止(琉球朝日放送)
http://www.qab.co.jp/news/2010120423180.html
※沖縄に艦船20隻超 ミサイル対処訓練も 10日まで(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-12-04_12552/
※日米演習 貨物遅らす 宅配便1~3日影響(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-12-10_12718/
※[沖縄と朝鮮半島]軍事の突出を憂慮する(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-12-11_12741/
※日米共同演習 「戦争ゲーム」こそ危険だ(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-170905-storytopic-11.html
※<日米共同統合演習>時速500キロ 間隔6メートル 沖縄上空給油機に同乗(毎日新聞)
http://mainichi.jp/seibu/news/20101210sog00m040006000c.html
※軍事一色の島「異様」 日米共同演習住民、基地強化に憤り(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-12-04_12549/
※米ヘリ、急患用ポート着陸 渡名喜 3時間使用できず(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-12-09_12687/
※名護市「事前通知を」 部隊未明移動 防衛局に申し入れ 米軍「安全基準従った」(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-12-10_12729/
※実弾訓練 久志岳に火柱 キャンプシュワブ名護議会 抗議決議へ(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-12-11_12747/
※日米共同演習の中止求め抗議決議 嘉手納町議会(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-171148-storytopic-3.html
※米軍ヘリ、渡名喜島に緊急着陸(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-171037-storytopic-1.html
※日米共同演習物々しく(琉球朝日放送)
http://www.qab.co.jp/news/2010120323169.html

(ハンマー)
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2 コメント

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生徒達の勉強より国防が大事? (ハンマー)
2010-12-16 11:29:20
嘉手納中学校では、騒音、悪臭で試験、授業が中断する被害がでたらしい。防衛局の職員は、“生徒達の勉強より国防が大事”と答えた・・・

※日米演習 試験、授業が中断 嘉手納中、異例の陳情(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-171170-storytopic-3.html

---嘉手納町議会(田崎博美議長)は13日、10日まで実施された日米共同統合演習が学校現場や住民に被害を与えていることから今後、同演習の中止などを求める抗議決議・意見書を全会一致で可決した。併せて、嘉手納中から提出された騒音やエンジン調整に伴う悪臭被害の軽減を求める「学校の安全と静かな学習環境の保障を求める陳情書」を全会一致で採択した。
 ・・・演習開始前日の2日には、県内一斉に実施される達成度テストが行われていたにもかかわらず、米軍機の爆音が教室中に響き、町には学校から苦情が寄せられていた。
 防衛局で対応した真部朗局長は・・・「わが国の防衛に必要な演習。今後とも2、3年ごとにこの種の演習を計画し、実行する」と述べ、演習の中止については否定した。
 決議・意見書は、統合演習の影響で学校現場でテストや授業が中断されている事態が生じていると指摘。陳情書でも基地からの爆音と異臭は教育を遂行するにはあまりにひどく、授業に支障を来しているなどとする切実な意見が出ている。

自衛官自殺訴訟について (ハンマー)
2010-12-18 08:06:49
目取真俊氏がブログで、自衛官のいじめによる自殺訴訟について書いている。

※自衛官自殺訴訟について
http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/51b614275acf64670520790237011e58

自衛官の自殺が一般社会の2倍に上ることはよく知られていて、私たちも、イラク派兵やインド洋派兵、「テロ対策」のストレスなどとの認識を持ち批判してきたが、それほど関心をもってはこなかったから、「あれっ」と思った。
しかし、彼は「自衛隊が自らの組織内部の暴力やいじめを改めきれないとすれば、それは隊員だけでなく、市民にとっても危険なことだ。上記二件の裁判について注視したい。」と結んでいる。

あらためて沖縄の人たちの、軍に対する見方、自衛隊に対する見方を思い知らされた気持ちだ。沖縄の人たちは、自衛隊を旧日本軍同様、市民に牙を向ける存在という認識を深く持っていて、そのような関心から、自衛隊の組織のあり方に危惧を抱いている。隊員間のイジメや暴力が日常化する組織が、戦争になり、いや、ならなくとも、緊張関係が高まり、住民弾圧にまわったらどうなるのか。
これは、とても重要な視点だ。

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