母の膵臓癌日記

膵臓癌を宣告された母の毎日を綴る

今年もよろしくお願いします 

2010年01月05日 10時13分57秒 | 日記
穏かな良いお正月でしたね。

昨年中は拙ブログに沢山の皆様にご訪問いただきありがとうございました。
ご自身、またご家族が闘病中の皆様にも今年が良い年でありますよう
心からお祈り申し上げます。


母は生前何度か
「お正月が迎えられるかしら」と家族に問いかけました。
医者の弟は肯定も否定もせずはぐらかしていましたが
私は「何言ってるの、迎えられるに決まってるじゃない」と断言しました。
私自身、それを信じたかったのですが早すぎました。

毎年大晦日には母と一緒にいろんな種類の煮物をいっぱい作ったけど
今回は法要の準備やら役所の手続き関係やらで頭がいっぱいのまま押し詰まってしまい
黒豆と紫華豆を煮た以外ほとんど何もできませんでした。
次回からは母の味を思い出しながら娘と一緒に作らなくてはと思います。

母が秋にいっぱいのプランターに分けて増やしたサクラソウも
つぼみがいっぱい出てきてもうすぐ咲きそうです。
去年と同じように玄関の周りがピンクのサクラソウで賑やかになるのを
空から見て楽しんでくれるかな。


そうそう、ちょっと不思議なことがありました。
元日から2日にかけての夜中、
寝室のウォークインクローゼットの奥に紙袋に入れて置いてあった母の携帯が鳴り
先に寝ていた夫が目を覚まし見つけ出すと発信元は長女Y子の携帯でした。
でも、長女は家に来ていて居間で私や次女F子と一緒にいました。
長女の携帯はそばの絨毯の上に置いてあって、
履歴を見ると確かに母の携帯に発信しているんですけれど
全く携帯をいじった覚えがないと長女は言います。
もし無意識に置いてあるのを踏んだりしてボタンが押されてしまったとしても
母の携帯に発信するには何段階かの操作が必要です。

長女は元日の朝見た夢に母が出てきて
「Fちゃん(次女)とYちゃん(長女)は優しいねー。」と言っていたそうです。
母がなにかと心配して思い入れが強かった長女なので
携帯のことも母が何かを伝えたかったのかなという気もします。


2日には、葬儀以来ひさびさ子供と孫が家に集まり賑やかになりました。
正月にはは毎年恒例で家族麻雀をします。
今年も父を交えて卓を囲み久しぶりに父の心からの笑顔が見られました。
「麻雀は(悲しいことが)忘れられていいなあ。」と父がしみじみ言い
私たち子供も父が変わらずしっかり麻雀を打てているのを見て安心しました。

私の今年の抱負は

「感謝の念を忘れない」

です。
後にブログに記すつもりですが母は最後の日、自分が一番苦しいなかで
よく回らない口で「ありがとう」と何度も言いました。
そのことを思うと自分がいかに健康であることや恵まれた環境にあることが当たり前になってしまって
感謝することを忘れて不平不満ばかり言っていることかと反省させられます。

そういうわけで年も改まり、明るくて前向きだった母を見習って私も日々前向きにプラス思考で過ごすことが目標です。
どうぞ今後ともよろしくお願いします。

                           りりぃ。



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6 コメント

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今年もよろしくお願いします。 (yell)
2010-01-05 21:09:47
りりぃちゃん こんばんは(o*。_。)o
お互いに静かなお正月ですね。

わたしの方も、兄が急逝してからもうすぐ1ヶ月になろうとしています。
初七日が過ぎ、二七日、三七日と過ぎていくけれど、時間だけは過ぎるのに、残されたわたしたちは兄の逝ってしまったあの日のまま、本当に『取り残された』ように、ずっと辛い日々を過ごしています。

少なくても、わたしはブログに短かった兄との45日を綴りながら気持ちの整理をつけてはいますが、義姉も母も、あっけなく逝ってしまった兄の死がどうしても納得できずに、未だに後ろばかりを振り返っている日々なのです。

どうすれば二人が前向きに、そして兄の死を受け止めてくれるのか…

そういいながらわたしも、ブログを書きながら兄が逝ってしまった日のエピソードなどを読み返して、やはり泣いて泣いて…

いつか時間が解決してくれるのだろうとは思っていますが、もうじき四十九日。
なんとも胸が痛む毎日です。


りりぃちゃんの長女さんの携帯の話。そういうこともあるのでしょうね。
実際、うちの父が2年前に亡くなる前にも、入院中なのにうちの近所で何人も父と会った、父が歩いている姿を見た、という話が後を立ちませんでした。
そういう話は亡くなってから知ったことでしたが、ちょうど入院中の父がご近所から目撃された頃は、父が足が苦しいと言って、わたしたちはよく足を揉んでいました。
どんなに帰りたかったんだろうね、と家族で話したものでした。
気持ち、って残るものなのねぇ…不思議だけど。

りりぃちゃんもお母様の闘病記を記すことで、ご自分の気持ちの整理もつけられているのね。
これからも同士として、またよろしくお願いいたします。
返信する
こちらこそ… (ミケ)
2010-01-06 00:01:54
りりぃさん、以前コメントさせて頂いたミケです。 

私の母も昨年9月に膵臓癌が見つかり、現在、抗がん剤3クールを終え、明日から4クール目突入です。 
年明けから食欲がなくなり、りりぃさんのブログを再度、最初から読ませて頂きました。 

私も、りりぃさんを見習って、精一杯母との時間を過ごしたいと思います。

本年がりりぃさんにとって素晴らしい一年となりますように…。
返信する
Unknown (♪Hikaru♪)
2010-01-06 20:27:21
りりぃ。さん!こんばんは。
この前の記事を読んで....抗癌剤の事後悔している
りりぃ。さんに何と言葉を掛けたらいいのか思い当たらず....。
でもね、その時抗癌剤を止めさせていたとしても
「もしかしたら抗癌剤続けていたら....」って
きっと思うんだと思います。
愛する人を失うと何もかもあぁしていれば、
こうしていれば...と後悔に繋がってしまうのかもしれないですね。
でも、りりぃ。さんの愛情はお母さんが一番判っているのだから
お願い、お母さんと過ごした3ヵ月をベストだったんだと
思うようにしてね。
携帯電話の着信....お母さんからのメッセージですね
その時きっと近くにいらしたんでしょうねぇ~
りりぃ。さん、今年もよろしくお願いします!
返信する
やっぱリさびしいよ。お母さん (もっくん)
2010-01-06 22:36:03
私の父も意外や気落ちせず、がんばってます。闘病中は目を真っ赤にすることがありましたが、母が亡くなってからはないです。年も80歳ですので、逆にもっと長い生してやるといってます。落ちこんでいるのは私だけのようです。確かに不思議な出来事が3回ほどありました。霊とか魂とか信じないほうなのですが、亡くなる直前自宅のベットで寝ているのに父は母が玄関先で立っていた。というのです。私が帰宅して玄関を開けた時に訪問看護士のかたが息を引きとったといいました。ぎりぎり間にあわなかったのです。母との思い出の言葉として「ありがとよ」、大学病院で抗がん剤をしに一緒にいくのですが帰りは途中わたしが寄り道するので、別れ言葉にいつも「ありがとよ」といってくれました。本当にいい言葉だと思います。酒もたばこもすわないひとがどうしてすい臓がんで死ななければならないのか、父みたいに十代からタバコを吸っているのに元気なのか.人の2倍、3倍働いた母。
返信する
こんにちは! (りりぃ。)
2010-01-08 12:12:56
yellちゃ
やりたいことはほとんどやって77歳で逝った母とは違い
53歳で逝かれたお兄様のご無念を思うととても悲しいです。
残されたご家族の皆さんもも生木を裂かれた痛みに耐えていらっしゃるのでしょう。
特にお母様にとって息子さんが自分より先に逝ってしまう苦しみはどんなに大きいか…
過去を振り返って泣くことも、受け止めるために大事な過程なのだと思います。
とてもご心配だと思いますが抱きしめて一緒に泣いて時間の解決を待ちましょうね
私は母がそばにいるような気がするときがときどきあって
祭壇に向かって手を合わせるときいつも
「私たちを守ってね」とお願いしています。
「あんたみたいなおっちょこちょい、守りきれないわ!」と言われそうですがw

同士…心強い言葉です。これからもよろしくお願いします。

ミケさん
抗癌剤4クールも頑張っていらっしゃるんですね。
どうか、どうか食欲が回復して穏かな日々でいられますように。
ミケさんも少しでも長くお母様との思い出作りができますように祈らずにはいられません。
またお話聞かせてくださいね。

Hikaruさん
読んだ方がなんとも返す言葉のないような繰言を書いてしまって…反省反省^^;
本当にそうですよね。
抗癌剤を早々にやめていたら、そのせいで早く逝ってしまったと後悔していたと思います。
ありがとうね~
今年もぜひぜひ仲良しさせてくださいね。

もっくんさん
とてもうちと状況が似てるのですね。
父は83歳で、十代から吸っているタバコは3年前に止めましたが
特別健康に気を使わず、甘いものが好きで良く食べても太ることなく健康です。
母の方がよほど気をつけていたのに。働きすぎだったのでしょうか。
お母様はもっくんさんが来るのを玄関で待ってらしたのでしょうね。
間に合わなくてもお母様には見えていて「ありがとよ」とおっしゃっていたのでしょうね。
目頭が熱くなってしまいました。
返信する
欝とおしいです (Unknown)
2010-01-09 23:34:08
なんでお母様が亡くなってからも、どうでもよい話題で更新するのかわかりません。癌患者の潔さが無いし往生際が悪いです。お母様の過去等誰も聞きたく無いです。このサイト閉じて下さい。
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