白い花が空に向かう。

伸びやかに
空を見上げている

小さな蕾が
そっと開くとき

私たちは
はっとする

５月がもう間近にあると

ある女性歌手が個性的に手を動かし
歌っていた

その歌詞は
ある時、意味を明かされたりしていたけれど

なんとなく私なりに
解釈しながら
口ずさんでいる

複雑な思いと
ふたりの間に
流れてきた時間と
届かぬだろう想いものせて

人は生きてゆく
それでも
やっぱり生きてゆくから

せつない、

やさしいメロディが
この先もずっとこの花の咲く時期に
浮かんで
また意味を考えたりするのだろう


・
・