花と文。(暮らしと本と花と)

日々の心に残る記しておきたいこと。

キャンドルの火を見ると。

2023年01月29日 | 冬の青空

炎が見えるストーブで育った。

火を見つめると落ち着くのはなぜだろう、

燃えるというのは、消えていくということでもあり、

あるものがなくなるということでもある

キャンドルに火をつける

蝋がとけていく、火を見つめる、ゆらゆらとかたちを変えながら

自然と意識はそこ一点に集中している。

触れることはできない

触れてはいけない

だからこそ、なのか

近づきがたく、離れがたく、いつまでもそこにいたいと思うのに

いつ消そうかと、タイミングを探している

さて、夜、眠る準備をしたら

キャンドルに火を点けようか、

心はきっと落ち着くのだろう

そうして

子供だったころを思い出している

冬の北国の部屋の中を

石油ストーブと呼んでいた

昔々のことを。

 

 

 

 

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