練習して録音した歌を聴いていた
歌声に耳をそっと澄まし、雑念を払いのけようとした
そして、どこからか雨が降ってきた
あぁ雨が降ってきたのだと
イヤホンを外して窓の外を見た
雨は降っていなかった
そうだった・・・
雨が降っていたのは
この聴いている歌を歌っていた昨日のことだった
ゲリラのような雨だった
その雨音があまりに雰囲気を醸していたから
歌っている声
まるで透きとおったように音を際立たせる
バスの音域の雨の音が
美しい女声合唱の奏でる歌を
より美しくさせていたのだ
その時の雨は 止んでほしい雨
そんなことにとらわれていたのに
ずっとあとになって
現実の雨ではない 効果音としての雨は
私の心に雨音の美しさだけ そっと落としたのだった
・・・・
そして、今も雨が降っている。
屋根の一部にたまった雨水がある一定の量に達しては
したたり落ちる
ちゃぷちゃぷぴたとん
リズムを変えては繰り返す
音は偶然なのかな
あぁなんて良い夜なんだろう。
アナベルとルリマツリの葉が茂っている
花芽を見つけた
この花たち、咲いたらきれいだろうな
満を持して咲く
毎日、水やりをしながら
緑色の花芽に話しかけている。
うっとうしい雨だわ~くらいにしか感じない私には、雨の音をこんなに詩的に表せるその才能というか、感性はどうしたら生まれるものなんだろうと・・・
現実的には、私のベッドの枕元の外に樋があって、中途半端な雨だと、ちゃぷちゃぷぴたとんが耳について安眠妨害なんですが・・・
lilyさんの文章を読んでいると、これからはその音を楽しんでみようかなと思えます(笑)
こんにちは。
ほめてくれてありがとうございます(笑)
ほんとにすごい雨音の中の練習で
先生が「あめにまけるな~」の声も録音された中に入っていました。
ラテン語の美しい歌詞と、旋律にぐっときて
しまうんですが、その背景に雨が似合っていたんです~
あ、また詩人が出ましたね(笑)
今日も雨降りですね。