国家戦略室 (アンダーグラウンド)

日本本来の政治、統治、歴史についての研究

誰も言わない日本の憲法の矛盾。

2013年06月23日 | 考察

 憲法に矛盾があるなどと誰も言わない。

 しかし本当のところ日本の憲法は矛盾をはらんでいる。

 そのために国力が削がれている。

 最大の問題は憲法九条と思っている人よりも、天皇陛下の地位と権威である。

 外国の憲法は国王の権力を制限するためにつくられた。その形式を日本に持ち込んだものだから日本国憲法も天皇陛下の権威を制限し、国民が略奪した格好になっている。

 これが国民主権というものの実態である。

 主権は仁徳のところにかかれているが、本来神が民のために天皇に与えたものとされていたが、最近は神を否定したがために、その権威を国民が奪い、国民という選挙によって選ばれたのごとき家臣である代表がその権限を自由にしているに過ぎない。ただ日本の場合それに天皇が権威を与えるという形式だけは残した。

 天皇が総理に政治権力を委任しているという文脈で読むと憲法のルーツが読みとれる。

 国によっては君主ではなく人民の代表が統治権を握ている。大統領しかり、将軍しかり。これは神定ではなく民定である。

 日本の憲法はこれが混在している。

 それはアメリカが日本の憲法を決めるとき、天皇を残しながら民主主義憲法をつくるという決断をしたからである。

 これこそ矛盾である。なぜなら天皇陛下は君主であり、民主主義憲法をつくれば「主」が二つになってしまう。これはやりすぎである。せめて民のためにある民本という言葉にしておけばよかった。

 アメリカは天皇陛下を形式的な主とし、総理を実質的な主として政治を行なわせ、形式的に任命という国事行為を天皇陛下に行わせることでつじつまを合わせようとした。この矛盾を信じ込ませようとし、日本国憲法をつくった。

 また信じこんでいる多くの国民。

 それを説く御用学者。もっともらしく語るマスコミ。政治家。

 太古の心で考えれば一天万乗の君。

 

 

 

 

 


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