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ニューヨークとわたしの日々

タイ・カンボジア【3日目】

2005年11月27日 | travel
私たちの泊まっているホテルには1階にレストランバーがあります。毎朝ブレックファストを食べに降りていたので、そこで働いているヨックくんというウェイターと仲良くなりました。ヨックは、大学で日本語を習ったとかで、日本語を話します。年齢は聞かなかったけれど、多分23~24歳くらいでしょう。アユタヤ生まれだそうで、ぜひアユタヤに遊びに行ってね、とおすすめされました。

ヨックは頭がよく、とても素直な性格で、私を見かけると遠くからでも大声で名前を呼んでくるのはまだいいとして、うちの母にも「ママー!!!(超大声)」と叫んでくるので、母は大ウケでした。だいたいうちの母は、「ママ」なんて呼ばれた経験がないので、むずがゆかったそうです…
ヨックは朝8時から夜10時までという強烈なシフトで働いていて、いつ行っても働いている感じでした。「ヨック」とは、タイ語で「翡翠(ヒスイ)」の意味だそうです。すてきな名前です。

で、3日目ですが、今日は歴代の王様の住まいだった王宮と、タイで最も格式の高い王室寺院である「ワット・プラケオ」を観光です。ホテルの近くからトゥクトゥクに乗って向かいました。トゥクトゥクは、風を切って走るので涼しくて気持ちいいんですが、かなりの排ガスを素で浴びる感じなので、顔や身体が薄汚れます(そんな気がする)。



これら2つの観光名所は、入り口で服装チェックがあり、タンクトップ、半ズボン、サンダル履きなどはすべてアウトです。半袖、長いズボン(ジーンズでも大丈夫)、そしてちゃんとかかとのある靴を身に着けていないと、入場できません。私は全日程タンクトップで通す服装予定だったけど、この日のためにちゃんと半袖のTシャツを持ってきていました。靴はニューヨークから履いてきたものを。暑かったです…。この時期、タイは日中は35~36度、朝晩の最低気温も25度くらいだし、湿度も65%以上はあるので、体感気温はもっともっと高いです。暑いのは大好きだからよかったですが、本当に暑かったです…。

ワット・プラケオは、タイのお寺らしく、とことんまで金キラキンです。細かい上にド派手な金キラ装飾が、広大な敷地内をどこまでも続きます。古いものに歴史を感じるとか価値を見出すという感覚は、無くはないのでしょうが、タイのお寺は常に修復作業を続け、輝かせているのだそうです。神社仏閣の類は大好きだけど、年月の流れを感じさせるような古びたものに惹かれてしまう私としては、なんというか、テーマパークみたいに見えます。もしくは、古いお寺の復元模型…。いやいや、そんなこと安易に言ってはいけません、タイにおいてはこれが尊い感覚で、なにしろタイ人の宗教心は日本人になぞ文句を言われる筋合いはないくらい篤く、市井の隅々まで熱心なのですから、いいのですこれで。





あるお堂で、偉いお坊様がお経を唱えているところに地元の人々が集まって、熱心に唱和していたので、私たちも混じってお堂に上がり、お経を聞いてきました。タイ語なので雰囲気しかわからなかったけれど、とても厳かで落ち着いた気分になれました。母は、サンスクリット語のナントカという言葉が何度も出てきたね、とか聞き分けていましたので、すごいです。

王宮を出てから、徒歩10分くらいでワット・ポーに着きます。ワット・ポーには、巨大寝仏がおられます。寝仏様は、全身金キラキンと光っておられ、すんげーでっかくて、本当にインパクト大です。私のデジカメではどうやっても全身をファインダーに収めることができませんでした。



▼寝仏様は大変にハンサムです。



足の方へ回ってみると、巨大な足の裏に、螺鈿彫りで須弥山図、捧げ物、神々の図など、バラモン教の真理が彫りこまれています。足は偏平足で、これにも仏教的な意味があり、この方が超人であることを示す32の特徴のうちのひとつとされています。



ワット・ポーは、タイ古式マッサージの発祥の地であり、総本山でもあります。タイ最初の大学(医学=タイ古式マッサージ)なのです。いくつかのお堂には、古式マッサージを解説している古いレリーフが何枚も残っていて、全身のツボが示してありました。この解体新書風のツボ図式がとても面白かったのです▼



▼タイ原産のシャム猫を見つけました。ワット・ポーの境内で普通に飼われていました。



ここから、水の都バンコクらしい、チャオプラヤー川を上下するエクスプレスボートに乗って戻りました。このボート、風流でとってもいいです。川沿いには川床カフェやレストランがいくつも出ていて、それらをのんびり眺めながらバンコク名物の夕方渋滞も関係ナシ、運賃も8Bと安いし、気に入ってしまいました。▼隣にいたのは若い僧侶でした。



今日の夕ごはんは、船着場からほど近い川べりのレストランで、タイのちょっと高級料理を。外国人仕様なのかと思っていたら、どっこい外国人は全然おらず、タイ人のお金持ち御用達の店でした。なので、ものすごく美味しかったです。白身魚の塩焼き(タレは超辛い)、小鍋に入ったトムヤムクン(ダシが効いててとても美味しい、そしてとてつもなく辛い)、青菜と海老の炒め物など。店員さんたちに全く英語が通じなくて苦労したのが本当に美味しい証拠でした… シンハービールを大ピッチャーで2杯も飲んでしまいました。

いやー 楽しい1日だった。




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