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ニューヨークとわたしの日々

炎天下インドネシア [11] ジャワ島へ移動

2009年02月02日 | travel


▲今日も晴れて暑くなりそう
そんなギリメノの日の出に別れを告げ、5時起きで出発
今日はジャワ島へ移動です

ギリメノは交通の便がとても悪くて、行くのも出るのもけっこう大変。まあ そんな事情があの島のまったり具合を保っていると言えるんだけど、面倒なことこの上ない。



▲まずはギリメノからパブリックボート
ロンボク島のバングサル港まで30分くらい
何人か旅行者が乗ってるけどほとんどが地元の人。
カゴに魚を満載して売りに行く人とか。

上の写真ではまだみんな涼しい顔して乗ってるけど、この後、このパブリックボートは半端じゃなく揺れ始める。このあたりのボートはほとんどがアウトリガーボートにもかかわらず、たまたまこのボートはそうじゃなかったため、激しくジャンプしながら波に当たって進むので、ざっぱ~ん、ざっぱ~んと波を何度もまともにかぶって全員ずぶ濡れ。しまいにはTシャツを脱いで雑巾みたいにジャーっと絞る人が続出。



▲途中で見えた、バリでもっとも高い聖なる火山、
アグン山 Gunung Agung
大揺れの中、必死こいて撮りました




▲ボートがバングサルに着いたら
チドモの客引きが大勢寄ってくるので
値段交渉してバス停まで乗ります
バス停までは10分もかからない

バス停と言ってもそこはカフェで、バスの出発まで1時間以上待った。他のギリ(ギリ・トラワンガンとギリ・アイル)からのボートが揃うのを待っていたらしい。ここからマタラム空港まではバスで40分くらい。道中はけっこうくねくねとした峠を越える山道。

マタラム空港で、スラバヤ経由ジョグジャカルタ行きの当日チケットを購入。搭乗まで3時間くらい空き時間ができてしまったので、荷物を預けてマタラムのダウンタウンへ出て、ごはんを食べたりモールをぶらぶらしたりして時間をつぶした。

実は、マタラム空港でチケットを買った時、あることが起きて、私は Lion Air の職員にブチ切れてしまった。あまりにも怒り狂っていたため、マタラムでの記憶がほとんどない…。旅先でキレて暴れたのは久しぶり。西アフリカ以来かなあ。あの時も止めてくれる人がいて助かったんだった。

閑話休題。
航空会社って私の鬼門な気がする。最初のキレ体験はモーリタニアというサハラの国だった。正確にいうと、モロッコの首都・ラバトにあるモーリタニア大使館で、次の国モーリタニアへの入国ビザを発行してもらう時のことだった。そこでのビザ発行の条件に「モーリタニアから出国する航空チケットを持ってること」というのがあった。でも「入国の条件」ではなくて「ビザ取得の条件」ってだけで、実際は入国も出国も陸路でかまわないのだ。ホントわけわからなかった。こちらは最初から「陸路で入国して陸路で出国する」って言ってるのに、在モロッコのモーリタニア領事はまったく聞いてくれない。かといって、ビザがないとモーリタニアに入国することすらできないので、しかたなく「フルプライスのチケットをいったん購入し、ビザを取得したら速攻でそれをキャンセルする」という、まさに誰得な方法を取ることになってしまった。で、わざわざカサブランカのモーリタニア航空のオフィスまで行って、フルプライスのチケットを買った。

モーリタニアからダカールへ抜ける航空チケットを手に、ラバトのモーリタニア大使館に戻り、やっとのことでビザを発行してもらった。本当は、ビザ発行の手続きに、このチケットなんか要らなかったんだと思う。大使館員は「航空チケット提示を免除してあげる」ことと引き換えに賄賂を要求してただけなんだと思う。だけど、とにかくこのビザのためにすでに2週間くらいムダにしていたので、ついに手に入ったビザが小躍りしちゃうほど嬉しくて、さっさとこの要らなくなったチケットをキャンセルしてモーリタニアへ行こう!と、いそいそとカサブランカのモーリタニア航空のオフィスに戻った。そしたら、モーリタニア航空の職員が「キャンセルはできない」とか言い出した。フルプライスチケットなのにキャンセルできないわけないじゃない、さっさとキャンセルしてよって言ったら、また日を改めて来いみたいなこと言うので、その時は素直に帰った。再びオフィスを訪ねたら誰もいなくてスゴスゴ帰った みたいなこともあったりして、何回目かにオフィスを訪ねた時、細かいいきさつは忘れちゃったけど、先方が「キャンセルしてもリファンドは半額しかしてやらない」みたいなことを言い始めた。それで、きっと今までの粘着質な大使館員との攻防で相当イライラが募っていたのもあったんだろう、ついに私はキレて、椅子を蹴っ飛ばして立ち上がり、机を叩いて何か怒鳴ったと思う。隣にいた人が私を制してくれて、そこからどうなったのか、もうよく覚えてないんだけど、わーわーやりあって、気付いたら全額リファンドしてもらってた。要するに賄賂がほしい人たちなんだなあと思った。

あと、南アフリカ航空っていう、一見ちゃんとした航空会社があるんだけど、ケープタウンでチェックインする時に荷物のことでもめて、大喧嘩したことがある。あそこの係員も腐ってたなあ…。



▲鬼門の Wings Air
Wings Air は Lion Air の子会社

話が脱線しまくったけど、まあ そんなこんなで、もうライオンエアなんて金輪際乗るもんか!と思ってたのに、旅の最後にスラバヤからデンパサールへ飛んだ時もライオンエアで、心底がっくり。案の定、そのフライトは3時間もディレイした。なんであんなにディレイが多いのか、私には原因がわかってるんだぞ、コラ! ゴメンで済ますな!

憮然としてジョグジャに着いたらもう夜だった。飛行機使ってるのに移動に丸1日がかり? 唖然。しかも、インドネシアのホリデーと重なってしまったため、国内随一の観光地であるジョグジャカルタには国内旅行客がわんさか湧いていて、ジョグジャのホテルはまったく空き部屋なし。運良く1部屋だけ空いてるホテルがあったのでとりあえず荷物を下ろし、夜の街へ出て遅い夕食を探した。



▲お兄さんのサテアヤム屋台、発見。炭火焼き。




▲ Sate Ayam dan Lontong
サテアヤムは、ピーナツソースのかかった焼き鳥。
ロントンは、お米をバナナの葉でくるんで蒸したもので
甘くないちまきのようなもの。
サテアヤムはよくロントンと一緒に出てくる

このサテアヤムがめちゃくちゃ美味しくて、機嫌を直した。この日は朝早くから本当にいろんなことがあって疲れたけど、サテアヤムが美味しくてよかった。

炎天下インドネシア [10] ギリメノの1日

2009年02月01日 | travel


▲今日も朝からきれいなギリメノの海。

ここでは毎日、海でぽっかり浮かぶか、スノーケリングするか、浜でぼーっとするくらいしかやることがないんだけど、この静かな海、スノーケリングで潜るとまったくの別世界。超カラフルな熱帯魚と珊瑚礁が一面に広がって、「水族館って海を真似て作ったんだなあ」なんてことを改めて思い出した。熱帯魚は種類も多くてLサイズでしかも大群だし、珊瑚礁も色とりどり。

ギリメノに着いてすぐに、スキューバダイビングをした。写真なんかは全然撮ってないんだけど、2本目のダイブででっかいウミガメが すい~すい~と泳いでいるのを見た。しかも2回も! すぐ間近で。

ギリメノでは、服はほとんど着る必要がなくて、水着が標準服。朝からずっとビキニ、島歩きする時に腰にちょっとサロンを巻く程度で、観光客はみんなそんな感じ。そんな格好が許されるのは、イスラム社会のインドネシアでここくらいなんじゃないかと思うけど、とりあえずここではOK。海からザバーっと上がったまま、体を拭かずにそのままレストランに行ってランチしてもOK。「濡れてる~」とか「砂がついてる~」などと気にする人は誰もいない。そのうち乾くんで。



▲ガドガド(右:ミックスサラダ w/ ピーナツソース)
チャ・カンクン(左:空芯菜の炒め物)
ビールはどこのレストランでも冷えてる。バリより高いけど。
海の眺めと強い日差しと暑さのせいで
昼から飲んでも何の罪悪感もない




▲レストランはみんなこういう感じ。
海に面したガゼボで、浜風に吹かれながらのんびりお食事
サーブとか遅いんだけど「島時間」ってことでまったりと


夕方になったら、バンガローに戻ってマンディして着替えて、夕日を見に島の反対側までジャランジャラン(=散歩)。



▲実際はもっと真っ赤っ赤の夕焼けだった

調子に乗ってあまり遅くまでうろうろしてると、帰り道マジで真っ暗になって何も見えないので、夜のジャランジャランにフラッシュライトは必携。この島はみな顔見知りのコミュニティなので、怖いとか危ない目に遭うということはないけど、チドモの馬糞を踏みます。夜になって空を見上げれば、そこはあり得ないくらいの満天の星空。あんなにはっきりした天の川を見たの初めて。首が痛くなるまで見上げていた。

今までいろんな美ビーチに行ったけど、このギリメノが一躍 No.1 になりました。海の色が本当に美麗、夜でも月灯りで水色に見えるくらい。砂浜も真っ白なパウダーサンド、海に潜ったらこれまた想像できないくらいのワンダーランドでしかもナマコはいない。行くのは正直大変なんだけど、絶対にまた来ると誓った。
Mari kita sama sama ke Gili Meno lagi!