ハイチに対する日本国の支援体制がマスで正確に報道されていない気がしていましたが、(…ちょっと意外な場所で)それについての記事を見つけたので転載します。オリジナル記事へのリンクは引用の最後にあります。
◆ ◆ ◆
大地震のため、ハイチでは手足や頭蓋骨を骨折した患者が続出した。外傷に伴う腹腔出血や、内臓の損傷が見られる患者も多く、一刻も早い手術が必要だ。だが、地震によって医療施設が倒壊し、手術に必要な電気や水の供給も途絶えている。医療に関するインフラがまったく機能しない状況に陥ったというわけだ。
日本は地震発生から48時間以内に、大型コンテナ約30台を飛行機に積みハイチへ向かい、現地で小さな仮設病院を立ち上げた。コンテナはつなぎ合わせるだけで、あっという間に総合病院に変身した。ここには手術室、集中治療室、一般病室、医療機器の消毒室などが整っていた。24時間手術が可能な大容量の発電機、汚水でも飲み水として使えるほど浄化できる浄水器も稼働している。すべて、災害時に「移動式総合病院」として使用できるよう、事前に製作されたものだ。製作費は約15億6300万-23億4450万円程度だという。
日本はこうした仮設病院用の設備や、治療に使われる薬品、医療機器などを空港に常備している。海外で災害が発生したとき、すぐに輸送機へ積み込んで現地へ運べるようにするためだ。災害が発生した後、二日以内に診療を開始できるようにするのが、国際協力機構(JICA)の目標だ。負傷した被災者たちにとって48時間とは、治療を受けられるか否かによって生死を分ける重要な時間だ。
治療を担当する医療団は、各大学病院から派遣される。各病院で6人からなるグループが待機しており、通常は4グループを一まとめにして、外科や内科などの診療科ごとに約20人の医療団を専用機で現地へ派遣する。彼らはみな、普段から災害発生時の救急患者の分類、救急処置法などの教育を、40-50時間にわたって受けている。日本政府は各病院に対し、医療団が派遣された後の人材の空白を埋めるため、人件費を支払っている。このほか、現地の治安を維持するため、自衛官も派遣されている。
以上、朝鮮日報 2010/01/22 より抜粋。
◆ ◆ ◆
日本のメディアって、ハイチ地震の報道が少なすぎる。
なぜなのでしょう??
▼外務省のホームページに、日本政府からの支援状況が記載されています
ハイチの地震被害に対する日本政府の支援
▼当初派遣されたJICAはテントで治療活動を行った。「国境なき医師団」と協力し、簡易な診療テント内で手術などを行っていた。
(1) JICAによるハイチの大地震被害に対する国際緊急援助(医療チーム・物資供与)の様子
(2) ハイチ日本医療団始動の様子 2010/01/19 東京新聞夕刊
▼その後 派遣された自衛隊が、上の記事に出てくる「野外手術システム」を持って行って任務に当たった。
陸上自衛隊の野外手術システム
↑大変興味深いです、もっと報道周知されるべき
ちなみに、JICA - 国際協力機構 は、海外で大災害が起きるといつもこんなふうに被災地救済に駆けつけて活躍してきたのに、民主党政権によって「事業仕分け」されてしまった。
大地震のため、ハイチでは手足や頭蓋骨を骨折した患者が続出した。外傷に伴う腹腔出血や、内臓の損傷が見られる患者も多く、一刻も早い手術が必要だ。だが、地震によって医療施設が倒壊し、手術に必要な電気や水の供給も途絶えている。医療に関するインフラがまったく機能しない状況に陥ったというわけだ。
日本は地震発生から48時間以内に、大型コンテナ約30台を飛行機に積みハイチへ向かい、現地で小さな仮設病院を立ち上げた。コンテナはつなぎ合わせるだけで、あっという間に総合病院に変身した。ここには手術室、集中治療室、一般病室、医療機器の消毒室などが整っていた。24時間手術が可能な大容量の発電機、汚水でも飲み水として使えるほど浄化できる浄水器も稼働している。すべて、災害時に「移動式総合病院」として使用できるよう、事前に製作されたものだ。製作費は約15億6300万-23億4450万円程度だという。
日本はこうした仮設病院用の設備や、治療に使われる薬品、医療機器などを空港に常備している。海外で災害が発生したとき、すぐに輸送機へ積み込んで現地へ運べるようにするためだ。災害が発生した後、二日以内に診療を開始できるようにするのが、国際協力機構(JICA)の目標だ。負傷した被災者たちにとって48時間とは、治療を受けられるか否かによって生死を分ける重要な時間だ。
治療を担当する医療団は、各大学病院から派遣される。各病院で6人からなるグループが待機しており、通常は4グループを一まとめにして、外科や内科などの診療科ごとに約20人の医療団を専用機で現地へ派遣する。彼らはみな、普段から災害発生時の救急患者の分類、救急処置法などの教育を、40-50時間にわたって受けている。日本政府は各病院に対し、医療団が派遣された後の人材の空白を埋めるため、人件費を支払っている。このほか、現地の治安を維持するため、自衛官も派遣されている。
以上、朝鮮日報 2010/01/22 より抜粋。
日本のメディアって、ハイチ地震の報道が少なすぎる。
なぜなのでしょう??
▼外務省のホームページに、日本政府からの支援状況が記載されています
ハイチの地震被害に対する日本政府の支援
▼当初派遣されたJICAはテントで治療活動を行った。「国境なき医師団」と協力し、簡易な診療テント内で手術などを行っていた。
(1) JICAによるハイチの大地震被害に対する国際緊急援助(医療チーム・物資供与)の様子
(2) ハイチ日本医療団始動の様子 2010/01/19 東京新聞夕刊
▼その後 派遣された自衛隊が、上の記事に出てくる「野外手術システム」を持って行って任務に当たった。
陸上自衛隊の野外手術システム
↑大変興味深いです、もっと報道周知されるべき
ちなみに、JICA - 国際協力機構 は、海外で大災害が起きるといつもこんなふうに被災地救済に駆けつけて活躍してきたのに、民主党政権によって「事業仕分け」されてしまった。