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ニューヨークとわたしの日々

炎天下インドネシア [12] 古都ジョグジャカルタ

2009年08月19日 | travel
インドネシア旅行記の続きです。ジャワ島から再開です。

ジョグジャカルタはインドネシアの古都で、言わば京都のような街。世界遺産のチャンディ・プランバナン(Candi Prambanan)チャンディ・ボロブドゥール(Candi Borobudur)という2大観光名所がある一方、ごちゃごちゃとしたダウンタウンの街並みも楽しくて、いっこうに飽きない。

ジョグジャは交通機関が充実していてとても便利な街。最近できたらしい綺麗なローカルバスがあるし(古い街に不似合いな近代的バス停に、制服を着た親切なバス停係員が常駐していて、バスにも車掌さんが乗っている)、それとは別の昔ながらのローカルバスもしっかり現役(安くて短距離を乗るには最高)、何よりも輪タクのbecak(ベチャッ)がいくらでも走っているのでとにかく不自由がない。荷物が多い時なんかはチドモ(=馬車)も拾えます。

写真をクリックすると、別ウィンドウで大きな写真が開きます。



▲ジョグジャの街並み。
真ん中の黄色い乗り物がチドモ(馬がよく見えないけど)
その前の笠をかぶった赤シャツがこいでいるのがベチャッ。




▲果物屋さん @Jogjakarta
種類豊富で、安くて甘くて、もう最高




夕暮れ時、雑貨屋の店先で遊ぶ子供たち @Jogjakarta




食事はいつもワルン(Warung=屋台)で @Jogjakarta




上のワルンのナシ・チャンプルと自家製サンバル(右の小鉢)
乗せるおかずを自分で選べ、本当に美味い!!
この店のサンバルがまた絶品 @Jogjakarta


ベチャッは、自転車の速度でそよそよと心地よい風を感じながら、視界全開でラクラク散歩できる最高の乗り物。ベチャッ大好きの私は、お気に入りのベチャッおじさんをいつもチャーターしていた。フィーリングの合うドライバーに出会うと、ずっとその人のベチャッに乗りたくなる。携帯の番号を教えてもらえばいつでも呼び出せるし、「買い物してくるからちょっとここで待ってて」「ごはん食べてくるから1時間後に迎えに来て」なんてのも全然OK。

私はオキニを名前で呼んで、いろいろ相談した。「ベチャッのイラストが描いてあるおみやげTシャツが欲しいから、いい店に連れてって」「ジョグジャ名物のお菓子・バクピアの一番有名なお店に連れてって」「マルタバの美味しいワルンに連れてって」。おじさんは必ず私の期待以上の店に連れてってくれて、私が喜ぶと心から満足げな様子。そんな風に1日中あっちこっち回って、夜ホテルで降ろしてもらって1日分まとめて支払う時に「いくら払えばいい?」って聞くと、0を1個間違えてるのかと思うほど安い。いったいこの人たち、普段いくらで生活しているんだと心配になりながら、明日も来てねとお願いしつつ、感謝の気持ちを込めて少し多めに払っていた。ジョグジャはベチャッが店に客を連れて行っても店側から何のコミッションも出ていない様子だったし、あんなに走り回って(まさに体力勝負)あんな程度の報酬じゃ、生活苦しいだろうなあ…と考えてしまう。

慎み深く正直で、高潔で、心優しい人は、どこにでもたくさんいる。ジャワ島ではそういう人に本当にたくさん出会いました。

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