りぶろぐ

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米アマゾン,図書館向けサービス“Library Precessing”を開始

2006-08-01 22:19:01 | ニュース
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=1982

驚いた.

Amazon.com に図書,CD,DVD を発注すると,ラベルやフィルム,バーコードの装備までしてくれるのか…….TRC みたいなものだね.

加えて,OCLC とも提携していて OCLC-MARC records がついてくるらしい(つまり WorldCat に組み込まれるということか).ただしどこの cataloging partner の書誌データを使うかは選択できるらしい.

詳しくはここを:
Amazon.com Library Processing home page
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/browse/-/16374521/

* * *

日本で同様のサービスを開始したらどうなるだろうと思ったけど,そもそもいま図書館界で Amazon.co.jp は活用されてるんだろうか?(想像:あんまし)


洋書の場合,丸善や紀伊国屋などの国内販売店よりも,Amazon.co.jp で買うほうが安い.一般に何割というオーダーで,下手したら半額くらいになる.

理由は国内販売店がマージンを取ってるからです.例えば1ドル=180円というようなレートで販売価格を決めている.保険料やなんやかんやが加えられてしまうわけです.

洋書の割合が多い大学図書館だったら,資料費がずいぶん圧縮できるんじゃないかなあと思う.(わたしは洋書屋でバイトしてたとき,方々の大学図書館へ発注書を書きながら,そんなことを考えてました.)もちろん,そんなことしたら苦しむ中小販売店が出てくるだろうけど……


それに,もしかしたら Amazon.co.jp が PFI で公共図書館運営をする日がくるかもしれないね.(本社がある)シアトルつながりで,スタバを併設したりなんかしてさ.そうなったら「あの Amazon が作った図書館!」と(少なくとも六本木ライブラリー程度には)話題を呼びそうだし,どんなサービスを提供してくれるのか面白そうではあるけど,外資系企業に日本の公共施設が……という(特に根拠のなさそうな)怖さはある.