Sue's Blog

クリスチャンでセクシャルマイノリティのSueのひとりごとやGay Lesbian human rightsリンク集

Multiple Identities

2006-04-06 | ひとりごと
昨日Pride Weekの一環でおこなれているイベントのひとつに参加した。
トピックはMultiple Identities-人種、ジェンダー、そしてセクシャリティのアイデンティティを形成する社会的、文化的な背景についてディスカッションが行われた。

アメリカは多様な人種が集まる国。肌、目、髪の色、顔形がみんな違う。
中東の国から移民した両親を持つある学生は両親の国の文化や言葉とアメリカで生まれ育った自分の持つ文化と言葉とのギャップに葛藤している。
さらに異なる国から移民した両親を持つ学生はさらに複雑な文化的、社会的ギャップに葛藤しアイデンティティを模索している。
そんな複雑で、他の人と違っていることがあたり前のアメリカでさえ、人と違うということで偏見や差別、不平等が生ずる。
マイノリティであるということは差別や偏見の対象になる。そしてそうした差別や偏見がアイデンティティの獲得に影響する。

だからこそマイノリティのためのコミュニティが必要なのだ。
そこにいけば自分のアイデンティティを再確認したり、自分という存在に確信をもつことができる。

さらにそうしたコミュニティが社会の差別や偏見、不平等に対して平等の権利を主張する。
マイノリティが自分たちの権利を主張するところがアメリカと日本の大きな違いだろう。
日本ではLGBT団体が同性結婚やパートナーシップ制度の権利を主張することは非常に難しいだろう。
しかし少なくともLGBTであるということに不安を感じたり、葛藤している人にとって、LGBTであるというアイデンティティの獲得にとって非常に重要な役割を果たすと思う。

ワークショップのあと、自分自身について考えてみた。
私は日本人であり、レズビアンであり、クリスチャンである。

日本に同性愛者のクリスチャンは一体どのくらいいるのだろう?
クリスチャンもGLBTも日本では強烈なマイノリティだ。
日本に戻ったとき自分のアイデンティティを確認できるような場があるだろうか?

自分のアイデンティティの確認にGLBTコミュニティの果たす役割はとても大きいのだけど・・・・。
日本にはどのくらいSafe Zoneがあるのだろう?