写真で綴る想い出

Contar de los recuerdos
del viaje con fotografias

海外体験(9)

2014年03月29日 | 海外体験

メキシコまでは、言ってみればお遊びみたいなものでした。本当に仕事をしたのはコスタ・リカ(Costa Rica)のサン・ホセ(San Jose)に到着してからです。コスタ・リカは美人国で有名ですが、ホテルのレセプションに居た女の子はエリザベス・テイラーの若い頃の様でした。写真を撮らせてとも言えなかったのが、今思うと残念です。尤もサン・ホセ滞在中には残念なことがありました。丁度、昼休み直前でしたが、所長室から「チョッと来てくれるか」と声が掛り、作業の手をとめて所長室で2・3分話して、席に戻ると机の上に置いてあったOlympus Pen-Fが無くなっていたのです。カメラにはメキシコ滞在中にレフォルマ大通りを散歩した際に、若いカップルが何組も「チュ」している光景を撮ったフィルムが入っていたのですが、その祟りだったのかも知れません。

サン・ホセ店の所長はHさんでしたが、この方は繊維の出身でした。会社の方針として重工長大路線を目指していたので、サン・ホセ店に出る際に、「戻る部署は無いと心得よ」と言われていた由です。H所長の出発前の打合せの際に、自動車会社の見学をしたいとの要望を受け、案内した経緯があったので、一応顔見知りではありました。話が社内の資格になった際に、病気で一年近く休み休職した事もあり、同期の駐在員と比べてもワンランク下の最低の資格であると答えると、「判った。特別なことはしないが、毎日、昼飯は家に来て食べろ」と言い、その日から45日間、H所長宅でお昼を戴きました。奥様には大変ご迷惑だったでしょうし、ある時はズボンを綻びまで縫って戴いたこともありました。こう言う事をしてくれる方は他には知りません。それから35年後、H所長(退職した時には専務でしたが)から「パソコンを始めたいが手伝って呉れないか」と言った時には、出張時の奥様へのお礼と思って引き受けた経緯があります。H所長は昼食を終えると娘さんに日本語の勉強をさせていたので、その間、応接間でレコード鑑賞をさせて貰っていました。当時の中南米にはまだシエスタ(昼寝)の習慣が残っており、昼休みが長かったので出来たことです。それが3年後にペルー日産に赴任すると始業時刻は朝7時、昼休みは30分と聞かされギョツとしました。

 

 


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