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君のいる場所

春も夏も秋も冬も
    昼も夜も
君がいればしあわせ

とにかくさけんでにげるんだ

2005-07-13 | book
今朝、学校の「読み聞かせ」で読んだです。

この本は最初、自分の子供に読んで聞かせようと
去年の暮れに購入したものでした。

それと前後するように起きた
「奈良女児誘拐殺人事件」

小林被告の残忍極まりない行為が
明るみに出る度に、やり場の無い憤りを感じ、

私の中で
「この本をもっと多くの子供に、知ってもらいたい。」
という気持ちが膨らんできたのでした。

ただ、読むにあたっては先生に何度か
相談しなければ・・と、言うのも

* * * *
おじさんは、わたしのからだを
あちこちさわってきた。
せなか、むね、あし、からだじゅうぜんぶ。
おじさんは、私のまたのあいだもさわろうとした。

* * * *

「とってもいやなゲームなの。
 わたしたちはふくをぬいで
 おじさんは、わたしに、いやなことをしたの。」

* * * *

こんな文章ががいくつか書かれていて
声に出して読むのは?

でも、実際に読んでみると
そんな気持ちをよそに子供たちは
「ダメだよ。いっちゃ」とか
小さな声をあげながら
真剣に聞いてくれたのです。

「自分で自分の身を守る。」

それを子供たちみんなに伝える事は
無理だとしても
せめて自分の周りにいる子供たちだけでも
そんな悲しい目に遭わない様。

私自身小学校の頃
1人の教師にやたら体を触られたり
トイレまでついて来られたりなど
嫌な思いをした経験があります。

私はそれをずっと誰にも言えないまま・・

今でも、嫌な事件を聞くとたまに
その時にできた「かさぶた」から
膿がでるように思い出してしまう。

そんな子供が1人でもいなくなるよう

目を覆いたくなるような事件に
1人でも巻き込まれないよう

そんな事を願って。

「とにかくさけんでにげるんだ」

こころのおそうじ

2005-05-10 | book
今、 読んでる本

この題名から
「何か嫌なことあった?」とか
「疲れてるね~」
って思われたでしょ?

でも体も心もいたって健康。

本当に、
ハリセンボンのように気持ちが
逆立ってる時って、何を言われても
聞き入れないばかりか触った人を
針でチクッと刺しちゃう事も・・・

ってことでグチャグチャに散らかって
手がつけられなくなる前に少しずつ
「こころのおそうじ」
をしようと思って読むことに。。

この「こころのおそうじ」とは
気持ちのモチベーションを上げるための
マインドコントロールみたいなので
(そう解釈しちゃってます。笑)

例えば、言葉の前後には
何もプロセスが無いと仮定して
「馬鹿じゃん」
って言われた(書かれた)とするでしょ

自分の気持ちが下がってる時だったら
『信じられない!!アンタ程の馬鹿は見たことが
 無いわ!生きてる価値も無いんじゃないの!(怒)』
って聞こえて悲観的になっちゃうし
反対に上がってる時は
『もう~しょうがないんだから。お馬鹿さん。(笑)』
私『えへ』
ってなるわけで、
その『えへ』になるための心のレシピ


読んでいくうちに

幼い頃、怪我をした私に
母がよく言った言葉を思い出した。

いたくない
いたくない

あなたの心にも届くといいな

いたくない
いたくない

だいじょうぶ
だいじょうぶ

* * *

大事なのは
「自分を好きでいること」

電車君

2005-03-17 | book
昨日読んでいた本について。

雑誌とかでかなり騒がれていた
「電車男」
本屋で手に取ってめくってみた時、
目に入ったBBSの投稿文のような文字配列
ハードカバーで失敗したら嫌だな~って思いつつ
表紙の手を繋ぐ男女の挿絵に惹かれ購入

2チャンネルでの本当にあったスレ(?)を
そのまま本にしてると言うことで、
わかりにくい所もあったけど
読んでいるうちに本の中の投稿者と一緒になって
真摯な電車君の恋心を応援してる自分いました。
最後の山場では涙が・・笑

そして、読み終わったあと
初めて手に触れたあの日を思い出しました。
初めて唇に触れた時の胸の高鳴りを・・
初めて・・・・



誰か、「トオクヲミツメタママ」の私を
呼びもどじで・・・・

レイモンド・ブリッグズの絵本との出会い

2005-03-01 | book
昨日、この本についてコメントを貰ったので。
この本と出会ったエピソードを・・
(ってすごく時季外れだけど 笑)

広告代理店に転職したその年のクリスマス。
年末年始の合併号とかで原稿を抱えてしまった私は
友達とのクリスマス会もドタキャンして1人残業。

本来なら自分所の課長が付いてなきゃならないのに
「家族が待ってるから」
とイソイソ帰ってしまい、私に付き合ってくれてたのは
隣の課の課長だった。

夜も遅くなり、お腹もすいてきた頃
その課長が席をはずしてしばらく帰ってこなかったの。
あらかた、食事でも取りに行ったのだろうと思ってたら

息を切らしながら帰ってきて
「メリークリスマス!」
と言いながら手渡された
紀伊国屋書店の紙袋に入った絵本2冊と
湯気のたった肉まんを2つ。

2人で肉まんをほおばりながら、
課長はこんな話しをし始めた・・・・

「この本はね、レイモンド・ブリッグズという人が
 書いたクリスマスの絵本なんだけどね、
 ほらっこっちの『ゆきだるま』には
 何も文字がないだろう?
 そしてもう一冊の『さむがりやのサンタ』にも
 簡単なセリフだけでやっぱり文章が無い

 子供が小さい頃、そうだな~3、4歳くらいだったか
 絵本の読み聞かせ係はいつも僕でね
 『僕の絵本じゃないと嫌だ!』って言って
 妻のは聞かないんだよ。

 まーそんな時くらいしか父親としての
 権限を発揮できないから
 僕は張り切って色んな絵本を探して本屋を回った
 神田にもよく行ったよ。

 でね、さっきも言ったけどこの本は説明が何も無いだろ?
 だから、読む度に話を少しずつ変えてやるんだよ。

 例えば、このスノウマン、ある時はちょっと
 いたずらな奴だったり、ある時は
 気の弱い奴だったり、ってね。

 それが子供には大うけでね
 クリスマスが終わってもしばらくこの本を
 読み続けてたんだよねー はっは

 あれっ?何の話だったか・・
 まー君もいつかお母さんになった時
 子供に本をいっぱい読んであげて欲しい」

楽しそうにそんな話をした数ヵ月後
この課長、離婚しちゃったんだよね・・・
お子様は奥さんが引き取ったという噂。

あれから10数年
私は毎年クリスマスの時期になると
その課長がしたように話を変えて
この本を読んでるの。

去年は私の為に娘が話を作って読み聞かせてくれたんだっ♥