ダメ元で受けた公立大学はやっぱりダメだったのですが・・
本人はほんの数秒落ち込んだものの
「やるだけやったから満足だよ!」
と後期を受ける気配も全く見せないまま
糸がプッツリ切れ、天高く上昇中
卒業式前日には、髪をちょびっと茶色く染め
その数日後はピアスを片方開け、
またその数日後にはピンパーマをかけ
昨日は同級生仲間※、3人で
※わが子を抜かし西の関関同立と東のMARCHに合格が決まった2人
名づけて
『卒業旅行・県制覇ママチャリ吉野家の牛丼ツアー』
朝3時半、まだ真っ暗な中
ダッフルコートにブーツという格好で
学校のステッカーをつけたママチャリにまたがり
待ち合わせの駅へと向かった息子
#絶対無理だし・・・・
昼には強風注意報まで発令され
いつ断念して戻ってくるかと待つこと15時間
夜7時頃息子からの携帯が鳴る
**
ここから15時間前に巻き戻って息子のお話**
4時
待ち合わせの駅にサイクリングにはとても不似合いな格好で現れた他2人
(おまけに1人の自転車がパンク寸前で空気が殆ど無い状態)
とりあえず近くの吉野家へ入ろうという事で
国道沿い1軒、2軒、3軒
と、次々に出てくる吉野屋に入り各々違ったメニューを食べる
「スゲーなー、このままだと50軒制覇行くんじゃねー↗※」
※必ず語尾を上げて発音してください。
ところが道は全くしらない場所へと突入
とたんにさっきまでいっぱいあった店はイズコヘ・・
吉野家をみつけられないままひたすら走る
と・・・・
パンク寸前のチャリがあまりにもギコギコうるさく
漕ぎ辛そうだったので仕方なく自転車屋さんを探す
けどなかなか見つからずちょうど見つけた
自動車屋さんでなんとか直してもらう
その後トンネルを抜けひたすら走る
(吉野家どころか店一軒無い山道)
ようやく町らしい場所に出、吉野屋を発見
が・・・・
「牛丼飽きたよな・・・」
って事で藍屋で昼食&休憩
気持ちはすでに萎えてきてしまった3人・・
「山道は暗いから※海を見に行こう!!
そして海沿いを走ろう!!」
※なぜ暗い?笑
そのまま南下しなんとか海沿いへ
ところが・・・
この頃から花粉症が悪化し、3人とも目は真っ赤、鼻はズルズル
おまけに向かってくる突風に煽られ自転車は前に進まない
呼吸困難と疲労で一漕ぎもできず
3人海を見ながら途方にくれる
「どうする?」
「吉野家どころか海しかないし」
「とりあえず西に行くしかないじゃん」
とまた海沿いを走ったものの
道に迷い、気がつくと目の前は砂丘
「砂丘だって」
「ここドコヨ」
「鳥取か?」
#なわけないだろう・・
ほんとに有名大学(息子以外)合格したんだよねぇ。。
スマホのGoogleマップを頼りに更に進んでいると
変な3人組を不振に思ったのか通りかかったパトカーに
職務質問される
↑
上記の一連を話すと
しばらく無言が続いたあと
「まーがんばんなさい」
との激励?を受け
おまけに道行く人々にも
「がんばれ~」
などと声をかけられ、それが励みになったのか
『吉野家ツアー』本来の意味を忘れとにかく
走り続けとうとう浜松の中心部へ
ここでキュルキュルと21行目まで戻り
夜7時頃息子からの携帯が鳴る
「あっ俺・・・
今、浜松に3人いるんだけど
もう疲れちゃって1歩も歩けないんだよ
だから浜松にチャリを置いて電車で帰よ」
「あっ、大丈夫だよ、また後日チャリは取りに来るから
そうそう『浜松ラスク』お土産に買って帰るねー」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
#本当に、大学合格したのよねぇ・・・・・