夢の中でその女性はハッキリと口にした。
”オリンピックで9個のメダルを獲る”
私は少し戸惑った。
”9個もメダルが取れる競技って、何があんの?”
その女性は迷わず口にした。
”すでに3つメダルを獲ってるから、今度は6つ獲ります”
凄い自信満々な女性だなと思った。
夢の内容は非常に曖昧で、殆ど覚えてはいない。ただ”9個のメダル”と女性の朧気な表情だけが印象に残ってるだけだ。
「真夜中の訪問者」(全64話)では、夢で見た事をできるだけ忠実に書いてるつもりだが、多少の脚色もある。でないと、夢物語にはならないからだ。
しかし脚色するにも、ある程度記憶がないと何も書けない。今回はその典型でもあった。
髙木美帆の夢
私はインラインスケート(ローラースケート)をしてた様に思う。専用のトラックを1周しただけで、私はへたりこんだ。
その時、女性が近づいてきた。パッと見は、女子スピードスケートの高木姉妹のお姉さんの様に思えた。
しかし夢が覚め、後になって考えると、身体の大きさが全然違った。私と同じくらいの大きさだったから、妹の髙木美帆さんな筈だ。
それに”3つのメダルを獲ったから”と言ってたから、ウィキで調べてみた。
確かに彼女は、2018年の平昌五輪では金(団体)銀(1500m)銅(1000m)と3つのメダルを獲得している。
因みに、小柄な方の姉の菜那さんは、同じ平昌五輪で2個の金(団体、マススタート)を獲得している。
女子のスピードスケートには、500、1000、1500、3000、5000と団体パシュートとマススタートの計7つがある。故に、6つのメダルを獲得する事は不可能じゃない。いや十分過ぎる程に可能だろう。
髙木美帆選手は1000mと1500mと3000mをメインとし、最も得意な1500では何と世界記録保持者でもある。スプリント(500、1000)も強く、2019年の世界スプリントでは、短距離界のエース・小平奈緒に惨敗し2位だったが、2020年には雪辱を果たし、見事世界一に輝いた。
また、スピードスケート界の鉄人レースともされる世界オールラウンド選手権(500、1500、3000、5000)では、金(2018年)銀(2019年)銅(2017年)と、今や世界のレベルで見ても、女子スピードスケート界最強のアスリートと言える。
そんな世界に誇る”スーパーガール”級の彼女が夢に出てきたのだから、たいそう記憶に残ってても良さそうなのだが、夢に出てきた彼女は不思議と印象が薄かった。というより、ごく普通の女性に思えた。
最初、お姉さんに見えたのは、お姉さんの方が目立つ顔立ちをしてたからだと思う。しかし、アスリートとしての実力と資質は妹さんの方が圧倒する。
夢が夢ではなくなる時
「魅せるスポーツの躍動」でも書いたが、私は冬季オリンピックを見る時、女子のスピードスケートにまず注目する。それは腰から下が異常なまでにエロいからだ。
彼女たちの魅力は全て、太腿とお尻に集中してるように思える。黒人女性の短距離ランナーにも相当する完成度と熟成度である。
一昔前は北欧勢が強かったから、余計に悦楽と魅惑に酔いしれた。たなびくブロンドの髪に青い瞳、そしてスラリと伸びた両脚にはホルスタイン級の筋肉をまとう。
まるでハリウッド女優やトップモデルが滑ってるみたいだった。誰が速いか?勝つか?ではなく、誰が一番美しくセクシーか?が、私の興味の全てであった。
今や、その女子スピードスケートの世界も”多彩性”の時代。色んな国の色んな人たちが競いあう様になった。
勿論、それは悪い事ではないし、多様性という点ではとても喜ばしい事だ。
オリンピックは勝負を競い、感動を与える場でもあるが、それ以上に見る者を楽しませ、酔わせる舞台でもある。そしてそれ以上に、参加したアスリートたちが楽しむべきお祭りでもある。
しかし高木美帆には、オリンピックを”楽しむ”という浮かれた所は微塵もない様に思えた。
今の彼女は、北京冬季オリンピック(2022)での6個のメダルを射程内に収めてはいる。但し、メダルの色が何色かは分からない。
しかし、レイクプラシッド大会(1980)のエリク・ハイデン以来の5種目完全制覇という夢も彼女の今の実力とポテンシャルから見れば、夢ではなくなりつつある。
夢の中で見た、ごく普通の大人しそうな彼女からは特別なオーラこそ感じなかったが、栄光への躍動と勝利への飽くなき執念を垣間見たような気がした。
そして、”オリンピックで9個のメダルを獲る”との言葉だけが現実のように思えた。
途中で勝手に送信されたのでコメントが二通になりましたことをお詫びします。
そういう意味では北京冬季五輪には大きく期待してんですが。夢で見た彼女はとても静かでおとなしかったです。
それを夢で見られる転象さんは果報者だと思います。
今日の記事の池江さんも美人だから、そういう目で見られてしまうアスリートなのでしょうね。これはアスリートになった宿命なのかもしれませんね。
差別になるかもですが、美しさの次元が違う。夢の中でもそう思いました。
壇蜜の時は本当に落ち込みましたもの。
後はナンシー・アレン待ちですが(笑)、こればかりは神様も与えてはくれませんね。
白人女は劣化が早いし、現実的に見ればアジア女性が一番なんですよ。
でも観賞用でみれば、白人女なんですかね。
一番得意な1500では前回と同じくギリギリで金がとれなかったから
この流れがどう響くのか?
6個のメダルはそれこそ夢で終わったけど
やはり、夢は夢のまま終わるのだろうか?
夢で見た時ほどに躍動感はなかったように思えました。
3000mを終えて、リンクの氷を気にしてたので神経質になってるのかなと、少し心配してましたが。
1500mで良い滑りをしたので、これを気に吹っ切れれば・・・
一発勝負は少しでも迷ったら負けですよね。