象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

バルザックと旧訳と『幻滅』と唐揚げとハイボールと

2018年02月13日 18時56分00秒 | バルザック&ゾラ
 12月19日に書いた奴を、大幅に更新&補足します。 久し振りにハイボールを呑む。やっぱり、酎ハイよかずっと旨い。当り前だが(笑)。丁度、バルザックの『幻滅』を読んでたら、スッカリほろ酔い気分になった。流行りの流行作家のライト系アルコール飲料の本より、ウォッカみたいな濃密な味わいの旧訳の方が酔える。酒も本も一緒なんですね。  一気に、オンザロックで、グイッと呑み干すように、酔が回り、『幻滅』に陶 . . . 本文を読む

『長いお別れ』に見るチャンドラーの狂気と美学と皮肉と、その1です。

2018年02月13日 13時55分12秒 | 読書
 "博識である上、ひねった特異の言い回し"を得意とするチャンドラーの、この長編傑作は、推理小説の範疇を超えてますね。この作品のキーは、まさに人との絶妙な触れ合いでしょうか。近すぎず離れすぎず、絶妙な距離感での勝負が命運を分けますね。  "キザで嫌味なスタイル"と"英国贔屓のアメリカに対する味わいの濃い文明批評と社会批判"が重なり合う。これこそが、訳者の清水氏を大いに刺激し、悩ませてる所もとても新 . . . 本文を読む