歴史だより

東洋の歴史に関連したエッセイなどをまとめる

《パリ一人旅》 その2

2009-06-16 19:03:05 | 日記

今回、デジカメを持っていき、これらの風景を写真に撮り、 350枚くらいになった。その一部をアップロードして、いつか見せてあげたいと思う。とりあえず、今回は、次の6枚を掲載しておく。


【写真のコメント】

1.ノートル=ダム寺院 La Cathédrale Notre-Dame de Paris
パリ発祥の地として有名なシテ島にあるこの寺院の歴史は、パリの歴史といわれるにふさわしく、そのゴシック様式の麗しい雄姿は見ていてあきることがない。フィクションであったとはいえ、ユゴー(Hugo, 1802-85)の『ノートル=ダム・ド・パリ』(Notre-Dame de Paris、1831年)の舞台となった寺院 でもあり、感慨もひとしおであった。この小説の背景は、ルイ11世の時代、すなわち15世紀末であった(「パリ鳥瞰」と題して、物語の展開する1482年当時のパリをユゴーは描いている)。主人公の鐘つき男カジモドが鳴らした南塔の鐘(向かって右)は、小説の時代には、まだ存在しておらず、後につくられたという。またヒロインのエスメラルダが処刑されてしまうグレーヴ広場は、現在のパリ市庁舎(Hôtel de Ville)前の広場である。ノートル=ダム寺院と、パリ市庁舎は、セーヌ川の右枝流をはさんで、一直線上にある。
ところで、ノートル=ダム寺院の中は外観とは打って変わってうす暗くて、荘厳で厳粛な空気が漂い、歴史の重みを感じさせた。やはり、バラ窓の美しさは格別であった。



2.エッフェル塔 La Tour Eiffel
今回は下から眺めるだけであったが、次回は日没1時間前に展望台に昇ってトロカデロ広場(Place de Trocadéro)などを眺めてみたい。



3.サクレ・クール寺院 La Basilique du Sacré-Cœur
この白亜の建物を見ていると、心洗われる。それもそのはずで「Sacré-Cœur」はキリストの聖なる御心の意味である。




4.ルーヴル美術館 Le Musée du Louvre
このガラスのピラミッドは、実際に前に立ってみると、巨大なものである。入館までに並んでかなり待った。そしてエスカレーターでインフォメーションまで降りていくのも爽快だった。中に入っても、このガラスのピラミッドがあるから、明るい空間であった。





5.オルセー美術館 Le Musée d'Orsay
1900年当時駅舎として完成されたことは、真正面の金色の大時計やプラットホームの吹き抜けが雄弁に物語っている。写真からも、壮麗な雰囲気が伝わってくるであろう。




6.コンシェルジュリー La Conciergerie
ここコンシェルジュリーは、ハプスブルク家のマリア・テレジアの娘で、ルイ16世の王妃であったマリー・アントワネット(Marie-Antoinette, 1755-1793)が、2か月半の最期の日々を送った場所である。
コンシエルジュリーで出会ったメドゥーサ(Medusa, フランス語では、Méduseメデューズ)。ビックリ、ドッキリさせるためのオマケの写真。
上記の5枚の写真があまりにも平凡な絵葉書のようで退屈と思われた方のために、目が覚めるようなレリーフの写真を1枚入れてみた。
私にはオカルトやホラーの趣味は毛頭ないので、あしからず。メドゥーサは、西洋の神話・歴史を語る際に、何かと欠かせない存在である。 そして一目見た人は、恐ろしさのあまり、石になってしまうといわれるギリシア神話に登場する魔女である。でもかつては女神アテナと美しさ比べをして勝つほど美しい乙女だったのである。ああ、それなのに、アテナが敗北の悔しさから、恐ろしい怪物に変えてしまうのだから、神話の世界でも、女性とは、コワ~イ存在なのかもしれない。


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