予想していたとはいえ、あまりにも悲しい結末で涙、涙でした。
朧の視線、仕草、言葉、全てが切なかった。
笛を見つめる目、郷八郎との言葉少ななやりとり、弦之介の籠が出るのを見て思わず伸ばした手。
籠を断り、夕暮の中を歩きながら心に浮かべるのは弦之介と通い合った幸せな日々ばかり。
回想は伊賀の過去へも及び、得意げに話す夜叉丸を囲む皆の姿。
駿府城へ行く前の出来事だったのでしょうね。
その一つ隣の部屋の襖を開くと、鏡を前に髪を整えるお幻婆。
年とってさえも、結ばれなかった弾正に会うためにおめかしする女らしい一面はかわいかった。
甲賀は仲間、伊賀は家族的な雰囲気だったことを、ここへきて再認識。
そして、次にキタのは叶わなかった夢のシーン。
弦之介との祝言の席で、二人の横には弾正とお幻。
幸せなその絵は、どんなに望んでも手に入らない現実をそれでも望んでしまう、朧の悲しい気持ちを現しているようで切なかった。
川原で弦之介と対するまでは朧視点で描かれました。
戦いの前に弦之介が何を思ったかは出なかったけど、弦之介も似たようなことを考えていたのかもしれないですね。
二人は、既に自分の身の処し方を決めていたような気がします。
そして、決着のとき。
天膳戦の傷が癒えずお侍衆に抱えられてやっと歩を進める弦之介。
朧の視線の先に描かれる現実の弦之介も、なんともいえず頼りなげで悲しい。
いざ、弦之介と向かい合っても、朧はなお現実にはならない場面を思い浮かべる。
それを阿福の言葉が遮り、現実へ引き戻された朧はとうとう弦之介へ刀を向けたかと思うと、最後の言葉を口にする。
同時に弦之介の目を塞いでいた薬の効果がはがれて落ち、開いた目が最初に見たのは倒れた朧の姿。
「大好きです」と微笑んだ朧の最後の表情を、弦之介が目にすることができてたらなぁ。
残った弦之介は。
襲ってきたお侍衆を術で返し、阿福に恨みがましい目を向け、傷が癒えない体を進め人別帖を手にする。
朧の元へ戻り、朧が自らの胸を貫いた刀を抜き、一時強く抱きしめた後、人別帖に残った名前を消し一言書き足す。
「さいごにこれをかきたるは伊賀の忍者 朧なり」と。
朧を腕に抱いて川に入った弦之介は、朧の「二人は一つの魂だった」という言葉を思い返し、必ず再び会えると曇りのない目で朧を見つめ、そして刀を自分に向ける。
川に半身つかった弦之介の後ろ姿が、傾いて水に落ちていく描写は、涙なくしては見れませんでした。
十日前に弾正とお幻婆が流れていった同じ場所で、二人の亡骸は離れることなくゆっくりと川にまかせて流れていく。
運命に抗えず、互いを思い合いながらも敵対し、結局祖父母と同じ結末を迎えてしまった二人。
自らの命を絶つしか道のなかった朧と一瞬の差で朧を先に逝かせてしまった弦之介。
待っていた結末は悲劇だったし二人は最後に言葉を交わすことも視線を交えることもなかった。
朧が何度も思い浮かべる幸せな絵と、弦之介の淡々とした行動。
二人をあえて接触させなかったことで、耐えがたく厳しい現実に直面し、静かに死を選んだ朧と弦之介の覚悟に深みが増したのではないでしょうか。
その分、前回の二人の短い触れ合いを思い出しました。
郷八郎の絡み方もうまかった。
この戦いを無益なものだと捉えている一人だったのでしょうね。
けれども止めることができない。
弦之介も朧も、心ならずも置かれた互いの立場に一言の不服も言わず、ただその身を運命にまかせただけ。
その二人に対してせめてもの罪滅ぼしをするかのように、朧に心のこもった言葉をかけるのが印象深かったです。
朧から「私達の祈り」と託された笛を自らの手で処する姿も誠実でした。
ってことで、終わっちゃいました・・・バジリスク。
続きを早く見たいんだけど見るのが怖かった、複雑な心境で迎えた最終回ですが、大満足。
1話1話とっても見応えがあり、火曜がくるのが6ヶ月待ち遠しかった。
そして、どちらかと言えば神奈川に近い東京住民に、電波を届けてくれたテレビ埼玉さんに感謝。
朧の視線、仕草、言葉、全てが切なかった。
笛を見つめる目、郷八郎との言葉少ななやりとり、弦之介の籠が出るのを見て思わず伸ばした手。
籠を断り、夕暮の中を歩きながら心に浮かべるのは弦之介と通い合った幸せな日々ばかり。
回想は伊賀の過去へも及び、得意げに話す夜叉丸を囲む皆の姿。
駿府城へ行く前の出来事だったのでしょうね。
その一つ隣の部屋の襖を開くと、鏡を前に髪を整えるお幻婆。
年とってさえも、結ばれなかった弾正に会うためにおめかしする女らしい一面はかわいかった。
甲賀は仲間、伊賀は家族的な雰囲気だったことを、ここへきて再認識。
そして、次にキタのは叶わなかった夢のシーン。
弦之介との祝言の席で、二人の横には弾正とお幻。
幸せなその絵は、どんなに望んでも手に入らない現実をそれでも望んでしまう、朧の悲しい気持ちを現しているようで切なかった。
川原で弦之介と対するまでは朧視点で描かれました。
戦いの前に弦之介が何を思ったかは出なかったけど、弦之介も似たようなことを考えていたのかもしれないですね。
二人は、既に自分の身の処し方を決めていたような気がします。
そして、決着のとき。
天膳戦の傷が癒えずお侍衆に抱えられてやっと歩を進める弦之介。
朧の視線の先に描かれる現実の弦之介も、なんともいえず頼りなげで悲しい。
いざ、弦之介と向かい合っても、朧はなお現実にはならない場面を思い浮かべる。
それを阿福の言葉が遮り、現実へ引き戻された朧はとうとう弦之介へ刀を向けたかと思うと、最後の言葉を口にする。
同時に弦之介の目を塞いでいた薬の効果がはがれて落ち、開いた目が最初に見たのは倒れた朧の姿。
「大好きです」と微笑んだ朧の最後の表情を、弦之介が目にすることができてたらなぁ。
残った弦之介は。
襲ってきたお侍衆を術で返し、阿福に恨みがましい目を向け、傷が癒えない体を進め人別帖を手にする。
朧の元へ戻り、朧が自らの胸を貫いた刀を抜き、一時強く抱きしめた後、人別帖に残った名前を消し一言書き足す。
「さいごにこれをかきたるは伊賀の忍者 朧なり」と。
朧を腕に抱いて川に入った弦之介は、朧の「二人は一つの魂だった」という言葉を思い返し、必ず再び会えると曇りのない目で朧を見つめ、そして刀を自分に向ける。
川に半身つかった弦之介の後ろ姿が、傾いて水に落ちていく描写は、涙なくしては見れませんでした。
十日前に弾正とお幻婆が流れていった同じ場所で、二人の亡骸は離れることなくゆっくりと川にまかせて流れていく。
運命に抗えず、互いを思い合いながらも敵対し、結局祖父母と同じ結末を迎えてしまった二人。
自らの命を絶つしか道のなかった朧と一瞬の差で朧を先に逝かせてしまった弦之介。
待っていた結末は悲劇だったし二人は最後に言葉を交わすことも視線を交えることもなかった。
朧が何度も思い浮かべる幸せな絵と、弦之介の淡々とした行動。
二人をあえて接触させなかったことで、耐えがたく厳しい現実に直面し、静かに死を選んだ朧と弦之介の覚悟に深みが増したのではないでしょうか。
その分、前回の二人の短い触れ合いを思い出しました。
郷八郎の絡み方もうまかった。
この戦いを無益なものだと捉えている一人だったのでしょうね。
けれども止めることができない。
弦之介も朧も、心ならずも置かれた互いの立場に一言の不服も言わず、ただその身を運命にまかせただけ。
その二人に対してせめてもの罪滅ぼしをするかのように、朧に心のこもった言葉をかけるのが印象深かったです。
朧から「私達の祈り」と託された笛を自らの手で処する姿も誠実でした。
ってことで、終わっちゃいました・・・バジリスク。
続きを早く見たいんだけど見るのが怖かった、複雑な心境で迎えた最終回ですが、大満足。
1話1話とっても見応えがあり、火曜がくるのが6ヶ月待ち遠しかった。
そして、どちらかと言えば神奈川に近い東京住民に、電波を届けてくれたテレビ埼玉さんに感謝。