ヒロムはどこにいったのだろう。
「流魂」の動きは不思議に思えた。
ヒロムついても、ヒトミしてみても、探そうとさえしなかった。
むしろ、それでよかったのか。
手を下すこともなく目の前から消えてくれたのだから。
ツカサは、ふと、そう思った。
ヒロムが、すでに、「流魂」を離れているということを確信する自分がいた。
それは、ヒトミも同じだった。
そして、生きてることも。
なぜと自問すると答えは返ってこないのだが。
ハルとマーはどうするか、決めていなかった。
下北の時のようにマサルと住んでもよかった。
それはそうと、諏訪から高井戸までどうやって物を運ぶのか。
じいさんの知り合いのトラックか、ヒデオの車か。
まあいい。今日の配達が終わってからだ。
リツコは諏訪に行きたかった。
朝の匂いがする前の時間帯。
リツコがミサキに声をかけた。
「ヒカル、どう。」
「うん、忙しいからいいのかも。」
「そう。」
「でも、時々、遠くを見ているわ。私の知らない遠くを。」
「諏訪には行けないの。」
「うん。もう少し無理かな。弟が大学を出ればね。いけるかもしれないけど。」
「そう。」
「でもね。何か協力したいのよ。」
「流魂」の動きは不思議に思えた。
ヒロムついても、ヒトミしてみても、探そうとさえしなかった。
むしろ、それでよかったのか。
手を下すこともなく目の前から消えてくれたのだから。
ツカサは、ふと、そう思った。
ヒロムが、すでに、「流魂」を離れているということを確信する自分がいた。
それは、ヒトミも同じだった。
そして、生きてることも。
なぜと自問すると答えは返ってこないのだが。
ハルとマーはどうするか、決めていなかった。
下北の時のようにマサルと住んでもよかった。
それはそうと、諏訪から高井戸までどうやって物を運ぶのか。
じいさんの知り合いのトラックか、ヒデオの車か。
まあいい。今日の配達が終わってからだ。
リツコは諏訪に行きたかった。
朝の匂いがする前の時間帯。
リツコがミサキに声をかけた。
「ヒカル、どう。」
「うん、忙しいからいいのかも。」
「そう。」
「でも、時々、遠くを見ているわ。私の知らない遠くを。」
「諏訪には行けないの。」
「うん。もう少し無理かな。弟が大学を出ればね。いけるかもしれないけど。」
「そう。」
「でもね。何か協力したいのよ。」