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仁、そして、皆へ

そこから 聞こえる声
そして 今

ほんとはねⅥ

2008年11月05日 17時20分49秒 | Weblog
 清美さんとの戯れや初めてひとつになったときのことを思い出した。いつも笑いながら、遊びの延長としてそれは始まった。
「大きくなったね。」
そういえば高校になったころ、マサル自身を丁寧に指で洗いながら清美さんもそんなことを言っていた。マサルには自覚はなかった。
「触っていいよ。」
清美さんは水着を脱いで、マサルに女性の構造を実践で教えた。
「一丁上がり。」
最後に清美さんはその台詞を残してバスルームを先に出た。自分の身体を拭いてから、水着をつけなおし、白い薄でのガウンを着て、マサルが出てくるのを待っていてくれた。一人で暮らすようになってから、清美さんが部屋に来るのはマサルが留守の時が多かった。清美さんは留守の時に行くように指示されていたようだ。それでも時折、マサルがいる時間に清美さんは来た。マサルを散歩に行かせ、部屋を掃除して、洗濯物をまとめて、風呂にお湯をためた。マサルが戻ると清美さんは服を脱がせ、風呂に入れてくれた。清美との関係もあってか、遊びの延長という感覚が強く、それを恋愛に結びつけることはマサルには難しかった。
 でも、今はとても楽しかった。
 ハルの目は潤んでいた。マサルは立ち上がり、ハルを抱きかかえ、湯船に座らせた。ハルの後ろに回って背中をブラッシングした。もう一度、抱きかかえ、立たせると、マサルが腰を落とし、お尻にブラッシングをした。
「ねえ、ねえ。」
マサルは、返事をしなかった。ハルの腰が振るえ、膝がガクガクしていた。
「立っていられないの。」
そういうとハルのお尻がマサルの顔に落ちてきた。マサルは湯船に沈んだ。ハルのお尻に潰される前に、広い湯船の底で平泳ぎをして、何とか顔だけ石鹸の上に出した。ハルはすべるようにマサルの腰の上に座った。腕を後ろにまわし、体を起こして、マサルはハルを抱いた。マサルの腕をハルはかかえた。
「ねえ、違うの。マーちゃんとしているときとぜんぜん違うの。」
マサルは足を伸ばして、湯船の栓を抜いた。
「身体がね。浮いていくみたいなの。」
マサルはハルの耳にキッスした。
「アン。」
ハルはビクンと身体を震わせた。
「ねえ、しよう。」
マサルはハルのお尻を持ち上げて、水のなくなった湯船の底に座らせると、シャワーのコックをひねった。ひまわりのシャワーヘッドから優しい雨のような暖かな水滴が落ちてきた。洗顔石鹸を取って、スポンジで泡だあてると、後ろからハルの顔に塗りつけた。ハルはびっくりしながら、顔を洗った。ハルの頭を水滴のかからないところに移動して、シャンプーを絞り、清美さんがしてくれるように優しくハルの頭を洗った。