これは面白かったです。好きな小説でした☆ 程良くコメディ、程良くじーんと来る漫画ちっくな、とっつきやすいお話でした。それでいて、深層心理描写や、キク~!って感じのセリフが多数あって。4つ☆~4つ☆半
ドラマや映画化されそう・・。それと、本の表紙が可愛い。
男女の双子の兄弟(強気で凶暴、恋多き?女の華子と、華子の面倒を見て来ている冬治)、華子にぞっこんの公務員熊野さん、人づきあいが苦手で冴えない外見の雪村さん。この4人のお話。私はこの4人それぞれに、結構好感を持てたんですね。なんか友達になれそうな気がしちゃいました。
島本さんの小説に出て来る女性といえば、地味で冴えなくて、自分に自信がなくて、人が良いというかなんというか・・・そして料理が上手い!って印象だったので、最初この「クローバー」を読み始めて、おおっ!!全然違ったタイプの女性(華子)が主人公なのね?!って驚きました。
でも3話で、雪村さんが登場してきて、それ以後は、主役か?と思っていた華子よりも、むしろ雪村さんと、そして冬治の2人が主人公的な展開に(^^;
やっぱり、島本さんは、華子よりも雪村さんの方が自分に近くて描きやすかったのかな・・?(と、勝手に決めつける(^^;)華子よりも雪村さんの言葉や行動の方が、読んでいてグイグイと迫って来る迫力があった。そして、やっぱり雪村さんはお料理が素晴らしく上手かったのでした
でも私は、雪村さんみたいな人、好きだなー。
誰にでも敬語で話すに至る理由とか、凄く律義なところ。そして、冬治への一途で、けなげな気持ちや、まっすぐ!な所は、ぎゅっとハグしてあげたくなっちゃいました。高校時代の彼は酷いなー!
華子が、あまりに悲惨な雪村さんのファッションや髪型を、変えるお手伝いをしたあたりは、なんだか少女漫画?っぽかった でも、全く違ったタイプの雪村さんと、華子が友達になったこと、双方お互いに、良かったね^^って思えました。
★以下ネタバレです 白文字で書いています★
まるで女性に縁が無いと言っていた熊野さんに、実は結構可愛い元彼女がいて、その元彼女を冷たくあしらうシーン、私もビックリ・・。その事件で、華子が熊野さんをちょっと警戒?してしまう気持ちが解るな・・・。私は、後に何か熊野さんがやらかすんじゃ?と、つい最後まで疑いながら読んでしまった この小説の中では、最後まで華子を一途にLOVEの部分は変わらなくてほっとしました。
小説の最後、冬治は大学院に絶対進むとばかり思っていたので、まさか就職するとは!と、本当にビックリしちゃった。なんでこういうラストになったんだろう・・。なんだか納得行かないな・・・。以上
なんとなく、現在島本理生さんは幸せなんだろうな~旦那様とラブラブで上手く行ってるんだろうな!って、なぜかこの小説読みながら思いました。愛情の確信と充足感が、この小説を書かせたんだろうなって気が勝手にしちゃいました。
最後に、角田光代さんだったか・・・三浦しをんさんだったか・・・の小説に、やっぱり兄弟で、ダメ姉のおもり?をしている弟が出てくる話があったんですよね。自分の彼女よりも、ダメ姉を優先しちゃう男の子が主人公で・・・。ラストは、その彼女が、その姉と自分とどっちを選ぶんだ?って試す賭けに出るんです。
何て言うタイトルだったのか、どうしても思い出せない!どなたか解る方、教えて下さいー!!
他の島本さんの小説の感想 「大きな熊が来る前に、おやすみ」「TEEN AGE」感想
私も早速やって参りましたよ~。
そうそう、この本装丁がとってもカワイイですよね。
グリーンって、青春の色なのかな?
紅白でマッキーが確か『グリーンデイズ』って曲を歌ってたのですよ。
その時ガッキーが曲紹介をして「青春のきらめきが表現されています♪」みたいなことを言っていたような・・・。
で、すっごく驚いたのですが、島本さんって結婚されたのですかー!!
ビックリ。ついこの間まで学生さんだったような。。
時の経つのは早いですね~。
島本さんは『ナラタージュ』で「ずっと見守る作家さん」入りしたので、これからも新作が楽しみです♪
ではでは、また来ます~。
これまでの島本さんのイメージを変えるような作品でしたね~。
明るくポップな感じ、とってもいいです。
そうそう、この四人と友達になれそうな気がしました。
きっと島本さんのご結婚がいい影響を及ぼしたのでしょうね。
お相手がメフィスト賞作家の佐藤さんなので、ミステリ方向への展開もあるかもです(笑)。
うん、うん、表紙が可愛いですよね。何故か読み終わった後も「ハチミツとクローバー」と、これが部分的に重なってます。(私が、勝手に、冬治と、ハチクロの竹本君が似てる気がしたせいもあるかも・・)
グリーンって、青春の色って感じしますよねー!!
まぁオバチャンになっても、私は緑が好きですが・・
>紅白でマッキーが『グリーンデイズ』って曲を
それ、見てましたどー。タイトルは覚えてなかったんですが、秋にやってたドラマ「牛に願いを」の主題歌だったんですよね(ドラマは2話で挫折しましたが、やっぱり男女4,5人出て来る、北海道の牧場舞台の青春ものでした)
そうなんですよ!島本さんご結婚されたんです。確か去年だったかな・・・。お相手は、佐藤友哉さんだそうで。そのニュースを聞いてから、佐藤さんに興味が湧いて、彼の本を2冊ほど読んでみました。(実はあまり面白く読めなくて、、、感想は書いてません・・) でも、なんとな~く、島本さんの小説に出てきそうな男性って感じも少ししたような・・・(^^;
『ナラタージュ』
みみこさんとか、ミチさんとか、数人が、latifaさんは好きじゃないような・・そんな予感も・・と言うお話をお聞きして、じゃ、読まないでいいか?とか思っていたんですが、今度コワイモノみたさ?で読んでみようかな
>これまでの島本さんのイメージを変えるような作品でしたね~。明るくポップな感じ、とってもいいです。
うん、うん、そうでした。色々なタイプのお話が書けるんだな~って、印象・評価がしちゃいました。
藍色さんも、この四人と友達になれそうな気がしたなんて、嬉しいですー☆
雪村さんとか、主人公の双子兄弟を、嫌いって思われてる方も結構いそうですが・・、私は平気そうです
ああ、確かにドラマや映画になりそうな物語でしたね~。観てみたいです♪
華子や熊野氏、そして冬冶などのやり取りが楽しくってほのぼのとしてしまう作品でした。
お探しのダメ姉をお守りしている弟の話
角田さんの小説はあまり読んでいないので分かりませんが、しをんさんの小説では『格闘するものに○』で姉弟が登場したような記憶があります。
姉を選ぶか彼女を選ぶかという選択はしなかったと思うので、きっと違いますね(^_^;)
役に立たなくてすみません~
なんか不思議な繋がりを感じますね~(笑)
島本さんもチェックする作家さんのひとりです。
短編もいいけれど、やはり長編をじっくり書いていただきたいですよね。
私、熊野さんだけは頭の中であまりイメージが浮かばなかったんですけど、公務員云々っていう考え方だけはわかる気がしました。
華子にはコンプレックスの部分で共感。
冬治は、最近こういう男の子多いよな~ってことで納得。
雪村さんは、一見とっつきにくいけれど仲良くなったら一生友情を持っていけそうな感じをうけました。
ただね、彼女は食べ物をポロポロこぼすでしょ?(笑)
あれだけはちょっといただけない!
ものをきれいに食べる人が好きなんです
熊野さんと華子のエピソードが後半あまり重要視されなくなって、冬治と雪村さんの方にが~~っと持って行かれちゃった感じがありましたね。
4人で集まって鍋とか、温泉とか、楽しそうだな~って思いました。
>しをんさんの小説で『格闘するものに○』
情報ありがとうございました
しかし、、その作品は私は未読なのですよ~。
でも、嬉しかったです!エビノートさん、ありがとうございましたー
真紅さまは、私より早く読み終わられていた様です。私が読んだのは、つい最近、この記事アップする1,2日前でした。読んですぐ記事アップしちゃいました。読んでもなかなかアップ出来ない記事や、下書きに入ったまんま・・のもあるのだけれど、この本は、なぜか勢いがついちゃったみたいで(^^;
>公務員云々っていう考え方だけはわかる気がしました。
私もです。
小説の中で、好きだったアーティストの、ある歌詞で公務員のことに触れていて・・・そのアーティストに失望しちゃう下り、印象に残りました。
華子みたいなキャラは見ていて、オイオイ~とは思いつつ、イライラはしないので、結構好きです(爆)
雪村さんは、あまりに悲惨な服装と髪型を変えたことで、きっと回りの目とか随分変わったはずですよね^^
で・・・。食べ物ボロボロは、私も、ちょっと・・・(^^;
雪村さんが最初に冬治はじめ数人と飲みに行った時だったかな、冬治と自分の間の空間に、冬治が上着を置いた部分・・。(気まずくない様に・・うんぬん・・)そこ、なんかガツーンと来ました。今まで私、そういう空間に気を使ったこと一度も無かったんです・・。私があまりにズボラに生きて来過ぎた事に愕然・・。
私、これね、なんかお気に入りでね、もう、ずっともんもんとしとったんですよ、本屋大賞、誰に入れよう、って。
なんか、もともと売れている人の後押しはええかな、って。
あと、ベテランもね・・・力がある人もね・・・
で、よし、今年は島本さんにしようと。
そしたらエントリーされてなかったです・・・くっすん。
どうしよう・・・金城さんにしとこうかな・・・
この作品の何が良かったかというと、作家としてすごく伸びたとこです。
感動しました。
あなた、若くて賞を貰って変な注目されたけど、それに値する仕事をし始めたんですね、って。
作品が誰かに読まれることを前提として書かれてある感じが、おお~、っていう感じでした。
読者はみんな人の中で生きていて、関係性の中で流動していく、そういう当たり前なことに寄り添っている感じがすごく、ほっこり温かかったんです。
私はね、個人的には、いとこの男の子が好き。
もう、ドSなんか、ドMなんかハッキリせいよ! って。
こういう子もう、めっちゃ好き。
かーわーいーいー!!
冬治ね、いとこの史弥に何か一言言ってやって欲しかったね・・・自分を振った金森佐和子にも誠実に言葉を返した冬治なら、雪村さんにも言葉を選んで対峙した冬治ならね、言うべきっすよ、このカワイイ史弥っていうキャラにも何か一言、史弥のプライドがガッタガタになるような応対でもいいから。
ひゃー、もう、こういう子がプライドを奪われた時の瞬間ってもう、すごおく好き。
話の論点がずれまくりだけど、こういう子、もう、ホントいじめたくなるんですよね。
私が華子なら、もう、めためたに言ってやりますよ。
んで、めためたに10倍くらい小憎たらしいことを言われて、ムキーって傷つきたいですよ。
まあ、私の変態性癖はいいとして・・・とにかく史弥っていうキャラが好きです。
それだけで私の本屋大賞の架空の票はこの作品に一票っていう感じです。
うーん、本屋大賞どうしよう・・・
関係ないけど華子っていう名前好きです。
江國香織の「落下する夕方」っていう話に同じ名前の女の子が出てくるんです。
牧場主さんが、これは面白かったゾ、って認めてくれる作品って、そうそう多くないし、面白いのハードルは高めですよね?
私は、最近読んだ本の中でも、かなり面白かった本の上位に君臨してます
今月末にナラタージュが文庫で発売になるらしいんですよね。それで、またぐぐっと彼女の本を手に取る人が増えそうな予感。まだ私は読んでないんですけれども
そうかー、牧場主さんは、イトコの史弥君が好きだったんですね~。出番は少ないのに、光ってましたよね。印象に残ってます。芸能人だったら、誰がやると合うかな?それこそ、松潤なんて合いそうな感じもしますよ~。
私は、主人公の男の子と、ハチクロの竹本君が、みょうにかぶったんですよー。
ちなみに華子ちゃんって子、私の友達んちの子がそうなんです(中学生) 小さい頃はトイレの花子さんが流行っていたため、ちょっとからかわれたりとか・・、悲しくなったこと結構あったみたいですよ・・。文学少女で良い子みたいです。