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「もう別れてもいいですか」垣谷美雨

2023-02-05 | 小説・漫画他
こりゃ酷い・・・。こんな夫と長年暮らしていたなんて。
でも、58歳でお金も無いなら離婚に踏み切れないっていうのも解る。
それにしても酷過ぎるな、この夫、そして夫の兄弟も。田舎の弁護士さんとかも。

あと10.20年経ったら、こういう昭和の時代の考え方も過去の遺物となっているのかもしれないけど、まだまだいますよー、こういう考え方の人。
私とほぼ同世代だから解る。母世代だと、大半これ。

下の世代の女性が頑張ってくれて、ここ最近凄く考え方とか道徳観が変わって来た!って思う。凄く良い事です。

澄子のお母さんも良い人だけど、長男のお嫁さんに対する考え方とか色々、凄く古いですよね。
澄子の弟君みたいな人だったら良いよなあー。
最近はこういう人も増えて来た感があるわ。

そうは言っても、澄子の娘の夫、ひどいよー。
しっかりした娘さんなのに、夫がこれ??
ズバリ泊まった翌朝澄子がカフェで遭遇した夫に一発言ってやったよね。

★以下ネタバレ★
どうなるのか?と思いきや、少し心を入れ替えた?でもなあ・・ちょっと心配。
そうそう、ポックリと澄子のお母さんが脳溢血で亡くなるとは。
お母さんが要介護になって、無事離婚出来て実家に戻れても今度は母の介護生活が長く開始、って展開にならなかったからこそ、この解放感あるラスト、とも言える。
それと地元の友達、おしゃべりな小夜子とか・・学生時代親しくなかったけど集まってるメンバー。少ない友人だから程よい距離感を持ち、その後も集まってるってラストは大人だなあーと思った。
以上

あとね、かつての親友との会話の中にあったんだけど、自分の家には入れずに相手の家に行くばかりにしてる、っていうのは大正解かと思うよ。
男性と良い感じになった後、自分の家に招き入れて食事を食べさせてあげたりとか、ついこちらが自ら世話面倒を見てやる、段々それが当たり前になって行くと・・・危険ってことよね。

弟のお嫁さんもそうだけど、最初が肝心。
世の中の価値観が変わって行っても、色々女性の側が一方的にやってあげるのは良くないね。

でもな、バイトだろうがどんな仕事であろうが、バリバリ働いて稼いで自分一人で生きていけるというのが凄く羨ましい。
若い時は平気でも、中年以後、健康問題から働けなくなっちゃう事もあるし。面倒を見なければならない家族等がいて働けないって人もいるから・・・。 

ちなみに私の関東に越してからの友達の多くが後に離婚しています。
昔、彼女らと出会った頃は、みんな夫婦仲良かったんだけど・・・。
不思議なんですが、故郷の学生時代の友人は離婚した人がいない。

身近なテーマで読みやすく、引き込まれました。3つ★

もう別れてもいいですか  2022/1/7 垣谷美雨

「七十歳死亡法案、可決 」垣谷美雨
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6 コメント

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Unknown (わぐま)
2023-02-05 13:15:35
こんにちは^^
詳しくは覚えてないけど、この本「こんな夫、イマドキいる?」って思うくらい、昔の昭和の男でしたよね。
昭和の女は、耐えてたのかな?
金銭面で、自分一人で生きていく力があるのは羨ましいけど、一人で生きていくのは寂しいかもなぁと思うのであった。ん?私弱い?(笑)
latifaさんの故郷の友達は離婚してないけど、関東に来てからの友達は離婚してる。に、なんだか笑えた。関東の人間は我慢しないのかね(笑)それとも気が強い?
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わぐまさん☆ (latifa)
2023-02-06 12:38:43
わぐまさん、こんにちは!
酷かったよねー。
私とわぐまさんは10歳位年が違うけど、私の世代もだけど、私の母の世代だと更にわんさかこういう夫はいたと思うわー。
みんな耐えてたんだと思うよ・・・。
でも人によるよね。カップルの組み合わせでも違うし。

いやいや弱くないですよ!
仲がいい場合、そう思えるのかも。

イヤでどうしょうもない相手なら、一人になれてせいせいして嬉しい!ってだけであって。

それがね、北海道は離婚率全国でもトップクラスに確か高いんだよ。我慢しない、離婚のハードルが低い土壌なんだけどね。

学生時代の友達は、それなりに遊んだ後結婚した人が多くて、逆にこちらのお友達は遊ばずに早々に結婚した人が多いのよ。無関係かもだけどね。
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Unknown (べる)
2023-02-09 21:55:28
私は、友達に離婚した人がいないんですよね。離婚しそうに
なった友達はいたのですが、一時期別居してその後また一緒に
暮らすようになりました。もう会ってない友だちなので、
その後でどうなったかは知らないですけど。
ただ、今の職場の女性従業員は離婚経験者が多くて。なぜかは
よくわからないのですが^^;離婚してる人を見てると、親も
離婚してる場合が多いんですよね。親が離婚してると、離婚の
ハードルが低いのかなぁと思ったり。
それにしても、主人公の夫は酷かったですね。これじゃ、離婚
されても仕方ないよ!と思いました。娘の夫も大概でしたけどね。
澄子の喝にスカッとしました。
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べるさん☆ (latifa)
2023-02-10 10:11:10
べるさん、こんにちは!
今日はすごく寒いですねー!
べるさんちの薔薇さんたちが心配・・・

えっ!友人に離婚した人がいないんですか。
でも職場の女性には離婚経験者が多いと。

親が離婚してると子供も・・は、よく聞きますね。確かにハードルは低くなりやすいでしょうね。
私は小中高の時の友人の親が離婚していてシングルマザーだった率が高かったです。

ただなあ、離婚はしてないけど長年仮面夫婦みたいな人もいたり、
離婚後、再婚はしてないけど、新しいパートナーと良い関係を長く続けていて事実婚みたいな人もいるし・・
色々ですよね。
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Unknown (水無月・R)
2023-10-21 15:31:15
latifaさん、こんにちは(^^)。
なかなか、胃の痛くなるような物語でしたね~。
澄子も、噂になったら困るとかでうじうじ悩んだりで、そう簡単に思いきれない姿が、もどかしかったです。
東京行きを反対されたときに、「定年退職したら連れて行ってやる」とエラソーに言い放つ夫に対して、「お前とは行きたくないんじゃ!」と、勝手に返事してました(笑)。
それでも、色々な経験をし、人の話を聞き、自分で自分の生活を立てられるようになった澄子のラスト、ほっとしました。

https://aosyo6.seesaa.net/article/501139821.html
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水無月・Rさん☆ (latifa)
2023-10-22 19:41:23
水無月・Rさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

そうよねー、これ夫に腹が立ったけど、澄子さんに対しても、もどかしくて読みながら結構ストレス感じるお話でしたね。

とはいえ後半は上向きで良かったわ。

他人事とは思えない部分も多かったなあ。
あと20年後には、こんな夫婦像は過去の遺物になっていたら良いなー。
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