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「清須会議」三谷幸喜 感想

2012-12-09 | 小説・漫画他

歴史ものを読むのは、ちょっと苦手なのですが、これは読みやすくて面白いという評判を聞いて、読んでみました。
とっても面白かったです。4つ★半

現代の普通の言葉で会話されているので、確かにとても読みやすかったです。
わずか4日間ほどの間の、それぞれの人物の心の動きや、清須会議にあたっての、また会議中の心理戦、駆け引きなどが、解りやすく興味深く、ユーモアたっぷりに描かれていました。それにしても、秀吉って凄い人なんだなぁ、頭が良いなぁと感心してしまいました。

印象に残ったのは、信雄(バカ過ぎ 可笑しかった~)
柴田勝家が、お市にぞっこん純愛なのに、お市は秀吉が大嫌いで秀吉を出世させたくないが為に、勝家にハッパをかける様に色じかけしてるというところ。

このあたりは、歴史に詳しい方には常識中の常識かもしれませんが、殆ど歴史にうとい自分には、とても楽しく読めた部分でした。

また冒頭に登場人物の名前と紹介が簡単ですが書いてあるのも助かりました。
ただ、登場人物に、沢山の違う呼び名があるのは、頭の悪い私にとっては結構大変でした。

あと、この時代は、30年以上前ですが、NHKの「おんな太閤記」という大河ドラマを楽しく見たことがありました。もう殆ど忘れてしまいましたが・・・。
そのドラマでは、西田敏行さんが秀吉で、奥さんのねね(北政所)には佐久間良子さんが出演されていました。

懐かしくなって、今「おんな太閤記」のキャストを見て来たら、こんな風でした。豪華ー!
お市:夏目雅子
織田信雄:長塚京三 
織田信孝:役所広司
前田利家:滝田栄
どう考えても柴田勝家は西田敏行

本を読み終わった後、信孝や信雄、三法師とか、その後どうなったんだろう・・・?と色々検索してしまいました。

こういう楽しい文体で、日本歴史を書いてもらえたら、是非ぜひ読みたいです。
もし今、学生だったなら日本史のテストで、凄く良い点を取れた予感。

清須会議/ 2012年06月27日

映画化のキャストが決まっているらしいですが、秀吉に大泉さんは小物過ぎる様な・・
役所広司(柴田勝家)
大泉洋(羽柴秀吉)
小日向文世(丹羽長秀)
佐藤浩市(池田恒興)
鈴木京香(お市様)
浅野忠信(前田利家)
ツマブキ君 あほな信雄
こちら

そういえば、これを読みながら、三谷さんが以前作った映画「12人の優しい日本人」の事を思い出しました。
三谷さんって、沢山の登場人物を、それぞれキャラを立たせて、面白く描くのがお得意ですよねー。本作でも、それぞれの人物の特徴を際立たせて、割と各パートを短めにまとめていました。

本能寺の変、一代の英雄織田信長が死んだ。跡目に名乗りを上げたのは、柴田勝家と羽柴秀吉。その決着は、清須会議で着けられることになる。二人が想いを寄せるお市の方は、秀吉憎さで勝家につく。浮かれる勝家は、会議での勝利も疑わない。傷心のうえ、会議の前哨戦とも言えるイノシシ狩りでも破れた秀吉は、誰もが驚く奇策を持って会議に臨む。丹羽長秀、池田恒興はじめ、会議を取り巻く武将たちの逡巡、お市の方、寧、松姫たちの愛憎。

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