「阪急電車」面白かったです！

図書館戦争シリーズで挫折して、相性悪いのかな・・・？と思っていた有川さんでしたが、先日「三匹のおっさん」が面白かったので、今度は「阪急電車」を読んでみました。いやぁ～すんごい面白かったし、好きでした。「三匹のおっさん」も相当面白かったんだけれど、こちらの阪急電車の方がそれをも上回る面白さでした。５つ☆

まずは最初のお話。図書館で見かけていた彼女と、電車の中で遭遇。窓の外に見える「生」のオブジェについて話しかけられ、最後に彼女が席を立つ瞬間に「今度図書館で会った時に」と言うのが、キャー！！！それだけじゃなく、彼は降りて行った彼女を追いかけて今誘うんですよ　もお～～～最高！！
こういう出会いと、おつき合いに移行していくパターンが、素晴らしい！こういうのすっごく良いなあ～、私が最も好きな夢見る？パターンだな（とはいえもう・・過去にも未来にも無いけどね）

初めて同士の可愛らしい大学生のカップル。カワイイッ！！こういうウブな青年少女の恋ってホントに微笑ましくて、キャ～～！って感じです。

それと、高校生のえっちゃんと漢字が読めない５つ年上の社会人の彼氏。このカップルもイイんだなぁ～～！！この彼氏みたいな人、好きだわ～。えっちゃんがヤケを起こした時の彼の言葉、包容力、あ～～いいな、いいな！！
有川さんって、こういう恋愛初期の描写がすんごい上手な作家さんなんですね　こういう恋に落ちた瞬間？みたいの読むの大好き。

電車の中での一期一会みたいな出会いや、やりとりも素敵だったわ～！　カップルだけじゃなく、女性同士とか、年代の違う者同士とか・・・色々なバリエーションに飛んでましたね。
高校時代に電車の席取りをしてたのを怒ったおじさんのお話も、素直に悪かったと認められない思春期の子の描写が非常に上手でうまいっ！と思いました。

そして、それぞれの話に登場する人たちが、電車に偶然乗り合わせたつながりっていうのもすっごく良かった。私も電車によく乗るので、なんだかとっても身近な、でもいい話をありがとー！！という気持ちでした。

ただ一つ残念だったことは、この阪急電車の回りの地理や土地勘が全く無いこと！知っていたならなぁ～～！！