マチネの終わりに
以前、平野さんの「ある男」が面白かったので、他の本も・・と思っていて、忘れた頃に、この「マチネ」が回って来たんですよね。
うーーーん、、、これはあまり好みの小説では、ありませんでした・・・。
最初の方、2人の心が近くなる会話とかは印象的だったんですよ。
ヒロインの洋子が、祖母が転倒して亡くなる原因になった庭石で、ままごと遊びをしていた。後に祖母がその石で亡くなったのを知ってからは、以前と同じ気持ちで見ることが出来なくなった経験を話して、「人は変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際、未来は常に過去を変えている」という話になるあたりは、なるほどねーと思いました。
でも・・・途中で、これは少女漫画か!!と思うような展開があって
★以下ネタバレ★
早苗がこっそり蒔野の携帯を勝手に、文章を作って洋子に送るって、、、、、
ここで、がくーーっと冷めちゃいまして・・・。
それを、そのまま、あれほど愛し合ってる2人なのに、追及もせずに、結局別れてしまって、それぞれ2年とかで別の人と結婚しちゃうって、 オイオイ・・・
それがバレた後も、早苗のこと、それほど失望したりもしないし・・・。
でも、ラストは、また2人が遂にまた復活しそうな感じもありますね。 以上
あと、洋子のキャラが、これ以上ないってくらいの知的でハイクラスな美女で、父親も著名な映画監督だったりと、なんか浮世離れしすぎていて、たまに読みながら、距離がやたら遠過ぎて入り込めない感じもあったかな。笑
映画化されて、福山・石田ゆり子さんが演じてるみたいですね。福山君は結構イメージにピッタリだけど、石田さんは、ちょっと違う感じもするけど・・・
マチネの終わりに 2016/04/09 平野啓一郎
深く愛し合いながら一緒になることが許されなかった蒔野聡史と小峰洋子。2人はなぜ別れなければならなかったのか。そして、再び巡り逢えるのか。恋の仕方を忘れた大人に贈る恋愛小説。『毎日新聞』連載を単行本化。
ある男の感想
2冊目の平野さんにはこちらを選びました。
なかなかに辛口ですね 笑
確かにご指摘の点は否めませんが、それを踏まえても僕はとてもいい恋愛小説だと感じました。
ただ、最初の時点で洋子と蒔野が結婚していても続かなかったと思います。それは早苗と蒔野にも言えるんじゃないかな。
映画化もされているのですね!! 興味深いキャスティングですね、ちょっと気になる (^^♪
すいません、、辛口になってしまいました。。
期待度が高かったために、あの展開が昔の少女漫画みたいで、さーーっと冷めてしまったのです・・・。
そこ、そんなに気にならなかったって方が多いみたいで・・・
>最初の時点で洋子と蒔野が結婚していても続かなかったと
そうですね。そういう気がします。
映画は、ぼやーっと見たのですが、TVで放映していたんだったかな・・・
石田ゆり子さんご自身は好きな女優さんなのですが、なんだか合ってない気がしました。