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「カンランシャ」感想 伊藤たかみ

2020-05-09 | 小説・漫画他

久しぶりの伊藤たかみさん
個人的にとても良かった「誰かと暮らすということ」以来。

「カンランシャ」
読んでみたら、夫が不倫していて、それへのあてつけというか、自分も同じ様にしてみようという、やけくそ的な処から、本気になるというお話でした。
ただ、不倫相手が夫の長年の友人で、仕事にもかかわってる人、というのがね・・
結構リスキーというか、なんというか。

そして、この友人も既婚者なんだけど、もう別れる目前の状態なんですよ。
妻は他に好きな人ができて、それを妻の北海道の実家のお母さんも知ってるって状況。
将来的に、婿養子的になるという感じで結婚した相手だったのですけれど。

そもそも、この夫側の愛人というか・・浮気相手の女性が、くせものというか・・・
凄く好きなのかな・・・ここまで圧力かけてくるというか、強気で押せ押せなのが凄いですね・・。
夫も、別れようとはするんだけど、結局また戻っちゃう・・って繰り返しなのよね・・。

面白くないってわけじゃないのだけれど、まあ・・・なんというか・・・
こういうお話は、もともと自分好みじゃないので・・・。
でも、こんな心理描写を具体的に細かく深く描ける伊藤たかみさんは、恋愛経験豊富なんだろうなあーー もてたんだろうなあーと、思いました。

元妻の角田さんが、かつて、観覧車みたいな画像の本を出していたような・・・観覧車が登場する町に暮らしているお話だったかな・・・

「カンランシャ」 2013/9/10 伊藤 たかみ

不動産会社に勤める瀬尾隆一は大学時代からの先輩の妻・いずみに、夫が浮気しているのではないか、と相談を受ける。それがきっかけとなり、次第に距離を縮めてゆく隆一といずみ。その一方で、いずみの夫・直樹も恋人・愛との仲を深める。二組の男女関係がもつれ、煮詰まってきたある日、自宅で倒れた直樹が病院に運ばれる

「誰かと暮らすということ」
「八月の路上に捨てる」「ぎぶそん」
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