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星空:初めてのアンドロメダ銀河 撮影 Pentax K-30

2020年08月21日 | カメラ・ビデオ関連
ここ数日記録的な猛暑が続いていますが、それ以前の梅雨時期に満ち満ちていた空気中の水分が、どんどん蒸発し吹き飛ばされていったものですから、夜になると毎日のように頭の上にきれいな星空が広がるようになりました。

「これだけ星空がみえているなら、すぐお隣の銀河を撮影できるかも」

この地球、太陽系の存在する「天の川銀河」に、まっすぐ突っ込んできていて、そのうち衝突することで知られている、すぐお隣のアンドロメダ銀河はずっと気になっていました。

(銀河同士の衝突では、銀河の星々がぐちゃぐちゃに入り混じって変形、再編成を繰り返すことになるそうで・・・そうなると、太陽を回る地球の周回軌道などは様々な星々の重力の影響で現状を維持できるとは思えません。だとすると、地軸の傾きが・・とか、年平均気温が・・・とか、もうそんな段階の話ではなくなりそうですね。(^-^;))

・・・で、ちょっとしらべてみると・・・・

夏の夜空ですぐ見つけることの出来るカシオペア座の、上のとがったところを右へ延長したあたり・・・に、「アンドロメダ銀河」!!!!

ということで、まずは広角レンズで付近を撮影して探してみます。
 
 ( Pentax M 28mm f2.8   ISO 3200  f4  30s秒 アストロ・トレーサー追尾)

このあたりは目で見ても、星の存在がよく分らないので、とりあえず見た目以上に星を確認することが出来る撮影画像をチェックすることにします。

すると、我が家の短波無線アンテナ(ワイヤーダイポール18MHz,21MHz)の先にちかいあたりにどうやら「アンドロメダ銀河」がいるようだと、判別することができました。

そこで、PentaxK-30 で M28mmレンズを外して、望遠M50mmレンズを取り付けます。

撮影フレームに入る画角が小さくなるので、三脚の頭を操作して、アンドロメダ銀河が50mmフレームの中に入るように、少しずつ上下左右にカメラを動かして・・・試写を繰り返しながら・・・撮影結果画面を確認しつつ・・・アンドロメダ銀河にカメラを向けていきます。

 

普通のポータブル三脚の頭に、ビクセンの微動雲台を取り付けているので、ある程度撮影対象にカメラレンズを向けることが出来たら、その後は、微動雲台の上下つまみと、左右つまみを軽く回してカメラの方向を微調整することが可能なので簡単です。


目でファインダーをのぞいても、ライブビューを拡大表示しても、どの星がどの星かさっぱりわからないので・・・(^-^;)、カメラ背面液晶で撮影画像を確認しながら、微調整ダイヤルを少しだけ回して、また撮影して見る・・・という作業を繰り返します。

(ただ、写真のように頭でっかちで不安定!その対策は後述。)
 
 (ISO3200 f2.8 30s秒 PentaxM50mmf1.7 アストロ・トレーサー追尾)

50mm標準レンズ(換算約75mm)でも、PentaxK-30にGPSユニット・アストロトレーサーを取り付けて、星の日周運動を追尾撮影すると・・・星空の中にアンドロメダ銀河を捉えることが出来ました。

上の写真はノートリミングです。APS-CのPentaxK-30・50mmレンズでJPEG撮影した画像そのままです。

   ( Amazon 詳細: PentaxK-30 )

広いひろい星空で、ここまで、狙った対象にレンズを向けることが出来たら、上記の50mmレンズを外して、望遠135mmレンズに付け替えても、三脚の頭を操作する必要はなく、ビクセン・微動雲台の上下左右ダイヤルを回して135mmレンズの中にアンドロメダ銀河を入れるのは比較的簡単になります。

(本当は50mmの次に100mmレンズあたりが手元にあるともっと具合がいいのですが、残念ながらまだ単焦点の85mmや、100mm、120mmあたりのレンズはもっていません。
PentaxGPSユニット・アストロ・トレーサーを持っていると、星追尾撮影が実現しますから、必ずしも単焦点レンズではなくても、標準から中望遠あたりのズームレンズで長時間露光をしても撮影可能かもしれませんね。)
 
 (ISO 3200  f3.5開放 30s秒 Pentax M135mmf3.5 )
こちらの写真もノートリミングです。APS-CのPentaxK-30・135mmレンズでJPEG撮影した画像そのままです。

中望遠といってもいい135mmレンズでも、遠くに小さく見えていたアンドロメダ銀河がずいぶん大きく近づいて見えてきます。


〇 Pentax GPS アストロ・トレーサーの追尾・露光時間 

上のPentaxM135mmレンズでの撮影では、露光時間が30秒でした。GPSからの情報をキャッチして、カメラ内部のイメージセンサ(手振れ補正可動範囲)が、星の日周運動に合わせて移動してくれることで、30秒間というシャッター速度でも、写真上で星が点となって撮影することが実現しています。


・・・でも、手振れ補正で動かすことのできる「可動範囲」というのがあるはずで、いくらでも好きな露光時間、ずっと星をPentaxカメラが追尾して撮影してくれるわけではない・・・だろう・・・と思っていました。

そこで、少し確認・実験撮影をして見ました。

自分が持っている135mmレンズでは、何秒くらいまでならば星を追尾可能なのか?また200mmレンズでは何秒露光が可能なのか?

先に、手持ちのレンズ Pentax M200mf4 で、すばる=プレアデス星団を撮影した時、「あれ、なんかちょっと無理があるなあ」と思ったのでした。

 

なんとなく星団全体が ぼわぼわぼわっとしていて、それなりに移すことは出来ているのですが、あまりすっきりとした気持ちのいい星空にはなっていませんでした。

おかしいなあ。PentaxGPSユニットはちゃんと動作しているし、星の動きを追尾しているはずなのに・・・と。

そこで、
〇 135mmレンズ・・10秒、20秒、30秒、40秒露光撮影
〇 200mmレンズ・・10秒、20秒、30秒、40秒露光撮影

と同じ対象で何枚も撮影して部屋に持ち帰り、PCディスプレイで拡大表示してチェックしてみました。

すると、その結果

〇 135mmレンズ・・40秒露光撮影で、星が流れた写真になる
〇 200mmレンズ・・30秒露光撮影で、星がびよーんと伸び始める写真

ということが分りました。
(注意、手元のGPSユニット、K-30、一度三脚の頭からアスファルトの地面に落としてしまって、かなりの衝撃を与えてしまっているので、上の結果は、その結果による星追尾精度の低下があるかもしれません!!!!)

ともかく、自分の撮影においては、
PentaxM135mmを使って星空を撮影する時は「最大露光時間30秒」、そして、PentaxM200mm望遠レンズでの撮影では「最大20秒」という目安を得ることが出来ました。

そこで、その個人的な「目安」を越えて、PentaxM135mmレンズで、白鳥座のデネブ=かなり明るい星、をあえて「40秒」で確認撮影して見ました。


画面周辺部、特にフレームの左側の方にある星々が、「点」にはなっておらず、長く伸びかけているのが分ります。

<比較のために、落下させていないGPSユニットとPentax一眼レフカメラをもうワンセット、新品追加購入してみたい!気分ですが・・・(^-^;)、ユニット追加購入というより最初から標準装備されているフルサイズ一眼レフカメラK-1を・・・・比較確認のために追加購入したい!気持ちはあるのですが・・・・むりでしょうね(^-^;) >

・・・・ということで、

今後中望遠135mmレンズでの星空撮影では、露光時間上限30秒、そして望遠200mmレンズの時は、上限20秒、と決めて、その範囲内で露出を設定していくことにします。

確かに、いままでのこのようなチェック、確認をしたことがなかったため、時々「あれっGPSユニットで星追尾しているのに、なぜ星が流れるのだろう」と思うことは、ぽつりぽつりとありました!


〇 GPSキャリブレーション 

また今回から注意するようにしたことに、28mm, 50mm, 135mm,200mmとレンズを付け替えるごとに、

「毎回、カメラ本体メニュー・GPS精密キャリブレーション」実施

することにしました。


当初、一度GPS設定をして、地球軌道上の衛星からの信号をキャッチしていればOK、と思い込んでいて、そのままカメラK-30から、28mmレンズを取り外して、代わりに135mmレンズを取り付け、ささっと星追尾撮影をしていたりしました。

Pentax一眼レフカメラは、とくに電気接点のないOLD PentaxMレンズを取り付けて撮影する場合、取り付けて電源ON時に毎回「レンズ焦点距離」を選択設定するように背面液晶画面に表示されます。
(電気接点ありのレンズでは、レンズからその情報を自動的に読み取っているようです)

たしかに、画角に広い広角レンズで見渡す星空と、望遠レンズでアップの撮影をする星空では、同じ星追尾でも「追尾速度がことなる」はずです。そのための情報もカメラ本体・GPSユニット本体に提供されないまま、さささっとレンズ交換して「星を点で捉えるために追尾せよ!!」といわれても、それは無理がありますよね。

というわけで、その時その時使用するPentaxレンズ交換のたび、「より精度の高い星追尾」が実現するように、今回から「レンズ交換ごとにGPSキャリブレーション設定」を毎回確実に行うことにしました。


〇使用する三脚の交換   

135mmや200mmレンズの星空撮影で、より安定して星を「点」で撮影することが出来るように、使う三脚も変更しました。

もともと「手動赤道儀ハヤブサ」を利用するために、測量用三脚の中古を安く入手し、それを改造したものがひとつ手元にありました。



三脚だけで約4.5kgの重量で、あちこちへ持ち出して使おうとすると、なかなか手軽には扱えない重量です。とはいえ、自宅玄関前や中庭での星空撮影程度であれば、まわりにぶつけないように両手でしっかり持てば、その程度の移動は大変なことではありません。


逆に三脚部分の重量の大きさが功を奏して、その上に「自由雲台」をのせても、「微動雲台」を乗せても、望遠レンズを取り付けた一眼レフカメラがとても安定した感触です。

逆にポータブル三脚に微動雲台をのせて、その上に望遠・カメラを取り付けると、カメラに触れるたびに全体がクラクラしているような感触があります。

この状態だと、ネックストラップが風に揺れたりするとたぶんカメラぶれになりますし、近くの車道を大型車が通過すると地面の揺れをうけて星が妙な形・・・例えば「への字」とか・・・に撮影されてしまうこともあります。

ただ、三脚が軽量なので、「おっ星が出てる!」ということで、ささっとカメラ設定をする時などは、ポータブル三脚の方が圧倒的な機動性があるため、ついつい軽い三脚を使ってしまいます。

 

とはいえ、PentaxGPSユニットを利用して、135mmで30秒以内、200mmで20秒以内、と目安を得て、望遠レンズでの撮影のステップをひとつ上にあがることが出来るようになったわけですから、その根本的な部分・三脚での不安定要素は基本的に排除することは大事なことと、少しあらためようと思っています。













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