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無限遠の問題:Pentaxオールドレンズ for 星空撮影

2020年06月21日 | カメラ・ビデオ関連
20日昨夜、そして21日今夜 それぞれPentaxK-30に28mmレンズを取り付けて星空撮影を試みました。

梅雨の中休みでこの週末の夜は、必ずしも透明度の高い星空ではないものの、それでも夜空に星がきらめく週末となりました。

昨夜は玄関先真上に「白鳥座」が大きく翼を広げているので、Pentax M 28mm f3.5 単焦点レンズでトライ!
今夜比較的早い時間帯、屋根の向こうに北斗七星がよく見えているので、同じ28mmレンズでも今回は FA28mm-70mmズーム f4 のズームレンズでトライ!

その結果は あーーーーーーーーーーーーーーーーー (--;)。

〇 白鳥座 : Pentax M 28mm f3.5 ノートリミング 

 


〇 北斗七星 : Pentax FA 28mm-70mmF4 zoom ノートリミング 

 

どちらのマニュアルモード撮影も、ピントリングは「無限大」まだ回し切っています!それでも、無限遠になっていません。 夜空の星、という圧倒的撮影距離のある、しかも「点対象」に・・・・ピントが合っていない!!というのは、一目瞭然、とても分かりやすい被写体です。
(通常の身の回りの被写体にピントを合わせての撮影では問題なし!)

そして、それぞれ画面の「右上」「左下」を拡大してみると・・・・

〇白鳥座 右上・・・・左下の拡大 Pentax M 28mm f3.5 
 
 

ちなみに、こちらの28mm単焦点レンズは、つい最近¥300ほどで入手したものです(^-^;)。 レンズの先から落下させたもので、レンズ鏡筒先端部分は大きく変形し、フィルターもフードも捻じ込むことは全く不可能な状態でした。

でも、分解清掃、レンズクリーニングの練習用で利用出来たらOKと購入したのですが、レンズクリーニングも表面の汚れだけでしたし、変形した鏡筒は大型ペンチを片手に少しずつ少しずつその変形を、辛抱強く元の形に戻し、つぶれた先端のネジ山も高い硬度の金属で、これも少しずつ少しずつ刻んで、最終的にはレンズフィルターもフードも取り付けることが可能な状態まで復元しました。

これで気分を良くして、普段使いにも利用していたM 28mmf3.5なのですが、何度か星空撮影で利用して「 あれぇなんかおかしーなー 」と思っていました。

今回その確認の意味も含めて、昨夜「白鳥座」を撮影して見たのでした。

・・・・・おそらく・・・ 大きく金属鏡筒が変形するほどの落下による「衝撃」は、内部のレンズの正常な位置をずらしてしまっているのかなあ・・・と思います。

ノートリミング画像の右上と左下、それぞれまるで別のレンズで撮影したかのような、周辺部分の映像となりました。

(比較のために FA28mmー70mmズームの 28mm側で今夜撮影)


これは被写体が無限遠で、しかも「点」であるため、ここまで極端に影響が出てしまいますが、 たぶん日常的な撮影ではそれほど気にならないことも多いと思います。

とはいえ、小型で薄型、軽量の Pentax M28mm は、手持ちのF3.5に加えて、F2.8もラインナップであったようですから、もしまたどこかで Pentax28mmに出くわしたら、もう一つ入手してみたいなあと思います。



〇北斗七星の「右上」と「左下」 FA zoom 28mm-70mm  

 

 
 
こちらは、先のM28mm単焦点レンズのような「落下させたようす」のない、中古レンズ、FA 28mm-70mmF4 です。 ズームレンズですが、F値は「4」固定なんですね。

・・・・で、 先の単焦点28mmとの比較をチェックしてみたいなあと、今夜はこのズームレンズ28mm側で、北斗七星を撮影して見ました。

その画面右上、そして左下・・・ どちらも(無限遠のピントは甘いですが)、画面の端まで、星がふつうに「点」として撮影できています。

星空撮影として、少しでも明るいF値の M28mmf3.5 を使いたくなるのですが、落下させた衝撃によると思われる映像の様子から、今後は Zoom 28mmF4 を利用するのがよさそうですね。

・・・・・・・・・・・・・  無限遠 要ピント調整 ・・・・・

ただし・・、どちらのレンズも、無限遠がでていないというのが大問題です。ちょっと検索してみると Pentaxのオールドレンズで無限遠の微調整の方法 に関する記事がいくつかヒットすることだけは確認しているので、 今後、またふと思い立ったらその時には「 無限遠調整 」をしてみようかなと思います。

星空撮影では、Pentax の GPSユイットを利用して、 カメラ本体内部のイメージセンサーを制御することで得られる「星追尾機能」を便利に使っていきたいので、(Sonyではなく、Canonでもなく)Pentaxの広角側のレンズが欲しいなあと思っています。

実はじつは、Pentax オート用レンズ DA18mm-55mmf3.5-f5.6 が 安価に出ていたので一本入手しているのですが・・・残念ながら僕のPentaxK-30はいわゆる「黒死病」にかかっていて、オート露出がからんでの動作は・・・正常動作しないカメラ本体になっています。

このレンズの広角側は18mmなので、よしよし星空撮影に好都合!とほくそ笑んでいたのですが、このオート用レンズはボディに「絞りリング」がついていなくて、カメラ本体から「絞りを制御」するようになっています。

・・・・で、 僕のK-30はそのカメラ本体での露出制御まわりが、ごっそり黒死病におかされているため・・・・動作しません!(--;) ( 本体ダイヤルで絞りコントロールそのものが液晶表示されません。 かりに何かの具合で液晶表示されたとしても、その設定値どおりにシャッターが切れることがありません・・・あああ おそろしやPentaxの黒死病・・・・)

それでも、 手持ちの1970年代後半のレンズを現代にいかすために用意したPentaxカメラボディ、 マニュアル・モードでは何も問題なく日中でも、夜中の星空でも撮影出来ているので、個人的にはそれほど不都合も感じていなかったりします。
(オート撮影したいときは Sony や Canon カメラを使っています)

でも、GPUユニットを取り付けて、カメラ本体だけで星の動きを追尾して、数十秒での長時間露光が簡単に実現するのは、このPentaxカメラだけです。 なくてはならない、大事なカメラでもあります。


追記  もう一つPentax M 28mmf2.8 を入手   2020.07.31 
 

先の「落下ジャンク28mm」追加して、もう一つ28mmを入手しました。

 
  ( 画像をクリック > 拡大表示 )

こちらは「無縁縁OK」・・・少し甘い感触はありますが、それでもとりあえず夜空の遠いところにある星の「点」にピントを合わせることが出来る状態でほっとしました。

また、画面全体を見渡すと、上記のf2.8開放撮影で、まわりの星の多くが「きれいな三角形△」に写っています。(^-^;) でも、画面の一部でピンボケになっていることはありませんし、 画面の一部がぐわーんと流れたような映像にもなっていませんでした。
ちなみに、f5.6まで絞り込んで撮影を行うと、夜空の星は均一に「点となって」撮影出来ているのも確認できました。

ともあれ、このM 28mm f2.8レンズで、 星空の星座をある程度その形で撮影できるようになりそうです。(北斗七星、カシオペア座、白鳥座、オリオン座あたりしかよく分っていませんが・・・)




〇 夏の大三角 ベガ周辺 Pentax M50mmf1.7 (比較撮影)06.22 

先の 落下ジャンクPentaxM28mm,  ズームPentaxFA28mm-70mmとの比較のために、不都合のないGoodコンディションの PentaxM50mmレンズでも撮影しておきました。

このレンズは無限遠のピントも合焦しますし、画面全体で不均等な映像の乱れも比較的少なく、個人的には十分きれいに星空を撮影することの出来るレンズです。


深夜、ほとんど天頂に位置する白鳥座の右前! ベガ周辺の撮影です。
 Pentax K-30 + GPU ユイット(星追尾) ISO3200 f4 30s秒 ノートリミング
 
   ( 画像をクリックで、拡大写真へ )

・・・・で、この「まともなレンズ」で撮影したベガ付近の右下画面を切り取ってみます。

 
   ( 画像クリックで、拡大写真へ 30秒露光 )

上記の 28mmレンズ(落下・ジャンクレンズ)とは、根本的に写りがことなっています。 右下画面のトリミングでも、GPSユニットの星追尾撮影が比較的うまくいっていて、画面の端に近いところには、流れ星のようなものまで写りこんでいます。

レンズの絞りリングもf4まで絞っているため、明るいあかるいベガに光芒が出ています。

・・・・・ 上記の28mmレンズでの撮影では、あまりにその撮影結果の具合がひどいので、確かに問題のあるレンズとは思っていたものの、もしかしたらカメラボディK-30や、GPSユニットの動作などの方にも、何か問題があるのだろうかと少し不安になっていました。

そんなわけで、今夜(6月22日深夜)ふと外に出てみると、今までで一番透明度の高い星空になっていたので、安定、堅実、確かなPentaxM50mm単焦点レンズで比較のための星空撮影を行いました。

結果は、無事・・・ふつうに、綺麗に、星空を撮影することが出来たので、やはり先日撮影した28mmレンズでの星空撮影の「ピントボケ」「画像の流れ」は、レンズの抱えた問題による撮影結果だろうなあと思います。

(カメラK-30も、GPSユニットも、正常に稼働してくれているのが確認出来て、実はとてもほつとしています(^-^;)。)


〇 試写 木製と土星 Pentax M 135mm f3.5    2020.06.23 

先日の28mmレンズでの撮影映像がトラウマになってしまったのか、PentaxK-30大丈夫か??と気になって仕方ない状況がまだ続いています。
明日6月24日水曜日をさかい目に、再び四国沖・太平洋上の梅雨前線が、折れ曲がって西日本に接近してくるようなので、星空の夜もこのあとしばらくないかもしれないと、今夜玄関先遠征(ドアを出て三脚を構えカメラを乗せる)です。

ぱっと見ると南の空に明るい星が二つ並んでいます。 今年は5月頃から木星と土星が話題になっていたのですが、今夜もきれいに見えています。

「この星二つ、135mmレンズならノートリミングでちょうどいいかも」と

PentaxK-30に、PentaxMレンズ135mmを取り付けて撮影して見ました。

 

右の明るい星が木星、左の小さい星が土星・・ということなのですが、キラキラ光芒が出て、赤い木星の縞模様・・・などは・・・見えません。 (天体望遠鏡は所有していないので木星表面のようすはネット上の写真でのみです)
また「リングつきの星」で有名な土星ですが、やはりリングなどは・・・見えません。

でも、この木星ほどの明るさがあると、カメラ背面液晶でライブビュー画面でも拡大表示させると星の存在がはっきり見えます。 おかげで望遠レンズをつけたカメラの上下左右・構図を決める場合でもとても楽です。


そして、その後中望遠135mmレンズをつけたPentaxで、ほぼ真上、いわゆるほぼ天頂にある「白鳥座」を撮影して見ることにしました。
でも、今夜取り付けているのは135mm・・・白鳥の姿はとてもフレームの中に入りそうにありません。(そのくらい夜空の白鳥は巨大!) で、狙ってみるのは「 デネブ 」です。 夏の大三角を構成する、こちらも比較的明るい星です。

・・・・しかし、このくらいだとなかなかライブビューで背面液晶に星が写りません。望遠レンズなのでちょっとカメラを上下左右に振ると、とたんに全然別のところを撮影してしまいます。
試写を繰り返しながら、最後にやっと「デネブ」を捉えることが出来ました。そして、135mm画面フレームぎりぎりに、白鳥の真ん中、左右の大きな翼の付け根にあたる星と一緒に、撮影しました。 (Pentax M 135mm ノートリミング)

 
   (ISO1600  f4開放   40s秒露光  一枚もの)
でも、上の写真だけ見せられても(自分が撮影した本人であっても)、「これどこ?」「これ何?」となりそうです。・・・・・(^-^;)

・・・・ともあれ、とにかく やはりPentaxK-30と、PentaxGPSユニットでの星追尾撮影で、カメラ本体とオプション機器の動作については、問題ないということで、やっと納得できそうです。
(実は先月、このK-30にGPSユイットを取り付けた状態で、三脚の頭からポロリとアスファルトの地面に落下させてしまっているものですから、どうしても疑心暗鬼の状況が続いてしまっていました!)












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2 コメント

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最近K-30買いました (tarokun)
2020-07-03 05:01:57
GPSユニットで星の写真が撮りたくてK-30の中古を昨日買いました。最近のカメラは軽いのでK-30がメイン機になることはないですが、星専用機として使うつもりです。黒死病はまだはっきりでてないですが、ときどき露出アンダー気味なのでなりかけているかもしれません。星はマニュアル撮影なのでいいですけどね。私と同じ星メインで使う人と思うのでちょっとコメントしてみました。また覗きにきます。では
返信する
こんにちは (管理人)
2020-07-03 13:00:55
tarokunさん、こんにちは。初めまして。
お声がけありがとうございます。
そうですか、K-30を入手されたのですね。
もしブログやTwitterをされているようでしたら
教えてくださいませ。星空をながめに
お邪魔しようかと思います(^-^)。
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