先日注文したモジュラープラグ交換ツールセットが届きました。
無線機IC-706MarkII・ハンドマイクのモジュラープラグを交換するために必要な部品や工具を探していたところで、丸ごとセットになったお得商品を見つけて手に入れました。・・・が、LANケーブルにしても、無線機マイクのモジュラープラグにしても、今まで一度も交換作業などしたことがないため、机の上に広げた工具を見つめて・・・
・・・うーん、どう使うんだろう(^-^;) 参照Youtube動画
モジュラープラグ交換作業に取り掛かる前に、まず何がどうなっているのかモジュラープラグを手にとってツールを1つずつ触って確認からスタートです・・・(先が長い!ははは)
いつも透明な四角のモジュラーを見て、どうやって細いケーブルを入れて固定してあるのだろう・・・とずっと疑問だったのですが、ツールセットのモジュラーをひとつ実験用にいじっていて次第に仕組みが分かってきました。
なるほどこの特殊ペンチに挟んでぎゅっとやると、先の銅線を押し上げてケーブルに食い込んで接触し、ケーブルの根元の方ではプラスティックがぐいっと押し上げられて固定されるんだなあ・・・。ということはモジュラープラグ交換といってもケーブルの先を切りそろえて差し込んだら、かしめペンチでグイッとやるだけなんだ!
よしそれではハンドマイク・モジュラー交換に取り掛かろう!
まずは固定ピンの折れたモジュラーを切断します。そして、どの色の線が何番目に差し込んであるか手元にメモしていきます。そして、切断したケーブルとモジュラープラグを見て
んんんんんんん?????????・・・そんな、なにこれ?
一本のケーブルを切って中を開いたら、右は青・白・黒・緑・黒・・・・なんで黒色の線が二本もあるの?左は、青・白・赤・緑・黒、それにバラけた銀色の線と金色(銅色)の線になっている。
モジュラープラグは全部で線が5本、ケーブルは全部で7本!!!しかもケーブルの方には黒色の線は「一本だけ」しかない!
しかたがないので、ここでアイコムの取扱説明書を開きます。
取扱説明書によると
一番 +8V
二番 周波数アップダウン
三番 AFつまみに連動したスピーカー出力
四番 PTTスイッチ
五番 マイクのアース
六番 マイクの信号入力
七番 PTTのアース
八番 スケルチが開いた時グランドレベルになる
あれ????? 八番まで・・・八本の線がつながるのですかっ?
ぶつぶつ・・モジュラーに5本、ケーブルに7本、取説に8本・・・えらいことになった!
100%文系の僕の理解を完全に超えた目の前の現状を見て、これはもう考えてもむりなので、方針を変更して現物をよく良く観察して「元通りの状態」を目指すことにしました。
透明のモジュラープラグを外から眺めると、8本のレールにどうも5本しかケーブルが見えません!仕方ありません、カッターナイフを片手に削る・・けずる・・削る・・・削ってビニール線が見えるところまで削りました。
結論・・・やはりモジュラープラグには5本しかビニール線は接続されていません。しかも両端は「あき」で、その途中がひとつ「あき」になっています。さて黒色に見えたのビニール線は・・・やはりどちらも黒色です。じゃあ中身は?とビニール線の皮膜を削ると・・・・ここで違いが確認できました。 一方は黒色皮膜の中に「銀色の線」、他方は黒色皮膜の中に「金色(銅色)の線」が入っています。
今度は7本も線のあるケーブルの反対側、マイク本体ではどうなっているのか確認します。
結論・・・マイク本体もやはり「5本」しか決戦されていません。赤色のビニール線は見たところ使われていません。マイク本体の基盤を眺めてみると、どうもアースのように半田付けされた銀色の線が「少し太めの黒色の皮膜」に覆われています。細いビニール線は「 白色、青色、黒色、緑色 」の四本しかありません。 これでもう一本の「黒色の線」が分かったような気がします。
確認のためテスターを出して、少し太めの黒色の皮膜に覆われた銀色の線が、ケーブルの先でどの線にあたるのかチェックします。結果、ビニール線を巻くようにバラけた線が「もう一本の黒色線」ということになりました。
これで、マイク本体(5本)====ケーブル====(5本)、 ==(5本)モジュラープラグ と話の筋が通りました。
銀色のむき出しの線に皮膜をかける技術はないので(^-^;)、そのまま捩って一本の「銀色の線」にしました。使用されていない赤色の線はカットしました。あとはモジュラープラグにうまく差し込むだけです。
1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 8番
(あき) 黒 (あき) 緑 黒 白 青 (あき)
1黒色で 2黒色で
中が金色の線 中が銀色の線
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一番 +8V
二番 周波数アップダウン
三番 AFつまみに連動したスピーカー出力
四番 PTTスイッチ
五番 マイクのアース
六番 マイクの信号入力
七番 PTTのアース
八番 スケルチが開いた時グランドレベルになる
------------------------------------------------------------
・・・・で、8つの穴に、5つの細い線を、上の位置に差し込む・・・えっ、むり!
モジュラーツールキットの中に入っていた、モジュラープラグをそのまま利用しているためなのか、細いビニール線を並べて落ち着かせるパーツのようなものはなくて、細いビニール線をいきなりモジュラープラグの、それぞれの場所に差し込まないといけないタイプのモジュラーです。
上の並びにするためにビニール線が交差していたりしますので、差し込もうとすると途中で交差したビニール線が元に戻って、全部で5本もある線を特定の位置にすべて差し込む!のはほとんど現実的ではありません(^-^;)。
仕方ないので、ビニール線の付け根を上の順序に並べて、そのままホットボンドで固め、最後にカッターナイフでボンド部分を整形して差し込むことにしました。
これでずいぶん要領よくなりましたが、それでも両端にある空きの穴にビニール線が入ってしまいますから、行ったり来たりを繰り返していて・・・なかなかうまくいきません。
ええい!仕方ないので、あまりのビニール線を小さく切って、ピンセットでその小さなビニール線を差し込んで「穴をふさいでしまう」ことにしました!これで、つるりと隣の「あき」レールにビニール線が入っていかなくなりました。
いよいよ、最終段階です。細いピンセットを手元に用意して、上の順序で端からひとつずつ正確にビニール線を差し込んでいきます。・・・・・数回やり直しただけでうまくいきました。
もう顔がにやけています(^-^)・・・ぐいっと差し込んだモジュラープラグを落とさないように、もう一方の手でこのプラグをかしめる特殊ペンチを用意して、ペンチの穴にプラグを差込ます。よおし、これで出来たぞ(^-^)と思いつつ、ペンチをぎゅーーーっと握り締めて固定します。
はい、やっとこれでハンドマイクのモジュラープラグ交換作業は終わりました。(^-^;)
今回の作業では「工具の使い方確認」、「配線確認」や「モジュラーけずり」、「テスターでラインさがし」そして「モジュラーへの線の差込」・・・と、時間だけがどんどん経過する作業が間に入ることになったので、作業終了までの総時間は3時間くらい必要としました。
今となっては、工具の使い方は分かるので、配線だけ確認できればずいぶん短時間で作業が終わることでしょう。
さてさて、最後に運命の動作確認です!!!(^-^;)
作業そのものは終わりましたが、現物を観察してその場ですり合わせた作業です。もし「何かのミス」があると大変です。とはいえ、一瞬で判別が付くのですが・・・(^-^;)。
シャック内の無線機IC-703に接続して、ハンドマイクの動作チェックをします。
いきなりPTTスイッチを押して、ぶちっ!とIC-703が壊れるのは悲しいので、まずは周波数をアップダウンさせるボタンを押して動作チェックします。・・・動く、ちゃんと動く(^-^)。
では、PTTスイッチを押して送信状態になるでしょうか?
・・・RXグリーンランプが、TXレッドランプに変わります! あーよかった(^-^)。ちゃんと動いてくれています。液晶メーターをALCにして、PTTスイッチを押して声を出してみます。あーちゃんと動いてる!・・・・・たすかった!(^-^;)
と、そんなこんなでピンの折れたモジュラープラグ換装が終わりました。仕上げにモジュラーの付け根の部分にブチルゴムテープを巻いて、コネクタとケーブルの添え木とし補強しておきました。
あー、良かったよかった(^-^)。
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