
朝日で見つけたあけぼのさくらしめじ→
私がきのこ採りを面白いなと最初に思ったのは、30年ほど前
たざえもんくんに連れて行ってもらった、さくらもだし採りです。
常明寺のあたご山を登っていくと、見事に円を描くピンクのきのこがありました。さくらもだしでした。場所によっては1箇所で何十本も採れました。見つけるとドーパミンが脳の中を駆けまわりました。街の中を歩きまわっても何もいいことがないのに、山を歩いただけでこんないいことがあるんだと思いました。
たちまちはけごがいっぱいになり、家に帰ると、めったにほめない家族から賞賛を受け、きのこのとりこになっていったのです。
松茸や舞茸も確かにおいしいのですが、それ以外の面白さがあります。いいきのこを採った男たちはヒーローになれるのです。会社でおこられ、家族から冷たくされていても松茸など採った日には、家族から賞賛され、上司からほめられ、友達からは崇められ、オスとしての本能をその時だけは、満たすことが出来るのです。
ということで、たざえもんくんと行った舞茸採りのお話です。
(すっかり話が古くなったな~)
紅葉を撮りたいと、40Dと安い50ミリの単レンズを持参しました。
しかし、山は上のほうだけ少し色づいている程度です。
舞茸は全然期待してなかったので、写真もきのこもダメなのかと思いながら
山を登り始めたのでした。
すると、のぼりはじめて15分頃に私にアタリがきました。
「やった~!」
今日は俺の勝ちか!と改めてよくみると、なんと2センチの舞茸です。
でも最初発見賞受賞ということで
「見つけたぞ!!!!2センチだ!!!!!」
と勝ち誇ってたざえもんくんに報告です。
そして、さらに10分後またもや舞茸様の神々しいお姿発見!
なんと今度も5センチ
いや、舞茸は舞茸だ!たざえもんくんのダメージはかなりのものだ~と
またまた大声で
「あったぞ!今度は5センチだ~」
と報告しました。
2つとも山の中腹にありました。やはり私のおもった通り、舞茸は下へと降りてきているのだと確信しました。よしこの標高をさがそう、その前にやつのダメージを見てみようとたざえもんくんに声をかけ休憩することにしました。
「だめだな~」
とたざえもんくん。「しめしめ、かなりよわっているな!」
と2個の小さな舞茸を披露して心の中でつぶやくKYUでした。
しかし、たざえもんくんにはある確信があったのです。
山の頂上を見つめたざえもんくんの目がきらりと光っていたのでした。
こんな大木がごろごろしている山なのです。↓
続く・・・