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混凝土に咲く花のように


海外旅行記や国内旅行記など、数々の旅行記を連載中!
        HP『我道旅人』で更新内容をまとめて掲載

デタム通りへ その2

2006年02月08日 | ベトナム旅行記
バスの中に入ると日本人らしき顔が見えた。
男2人女3人いる。
皆同じ飛行機でベトナムに来たのだろう。

話掛けると俺と同じように安宿街に行くという。
それを聞きとりあえず落ち着いた。

車内では今までに行った国について、それぞれ想い出を語りあった。
これもまた海外に来た時の楽しみの1つだ。
昔を思い出しながら今回の旅に思いを馳せる。

窓の外からベトナムの街並みが移ろっていく。
ついに旅が始まったのだ。
高鳴る胸の鼓動とともに、俺の気持ちも高まってきた。

道路沿いには社会主義国を象徴するように赤い旗が揺らめいている。
そして河の流れのように留まることを知らないバイクの群れがバスと並行して走っていた。

しかしそれを除けばあまり新鮮さを感じさせない。

「どこかタイに似ている…」

ぽつりと口に出す。
周りの人も頷いた。

デタム通りへ

2006年02月07日 | ベトナム旅行記
成田を発ち4時間後ホーチミンに到着する。
出口近くに両替屋を見つけ、街に出るためにドン(1ドル≒15500ドン)に替えることにした。
財布を見つめいくら両替しようか考える。
街に出てから両替した方がレートがいいはずだ。
ここでは10ドルだけにしよう。
10ドル札一枚を渡すと、両替商は「それが両替できる最低ラインだな」と驚きながら笑った。
それを見てつられて笑った。

海外に着くと騙されないように少し力が入るのだが、今回はすぐにこの国の空気に馴染めそうだ。
両替商にローカルバスの停留所の場所を教えてもらい、空港の外に出た。

外はだだっ広く、そしてとても暑い。
タクシーの運転手が声を掛けて来るのだが、全て断り停留所目指して歩き続けた。

少し離れた場所にバスは停まっていた。
あれだろうか…

運転手にデタム通りに行くのか尋ねる。
すると運転手はダルそうに頷いた。
あいまいな返答に、信用していいのか戸惑った。
このバスは本当にデタム通りまで行くのだろうか。

出発!

2006年02月06日 | ベトナム旅行記
2005年9月17日

朝6時に家を出る。
空いた電車のシートに座り込み、眠さから目を瞑る。
しかし閉じた瞼に映るものは、ベトナムでの日々ではなく、やり残した仕事だった。
一回気になり始めるとどうしようもない。
あと数時間後には海外に行くはずなのだが、何だか本当に行ってしまっていいのか引っ掛かるものがある。

せっかくの海外旅行楽しまなくてどうする。
今更考えてもしょうがないだろう…

成田空港は連休を利用して海外に行く人が多いため、いつにもなく混んでいた。
長蛇の列に並び苦労の末日本を飛び立った。

ベトナム旅行記

2006年02月04日 | ベトナム旅行記
ベトナム旅行記

今年は9月に大型連休があるということで、日本はいつにもなく海外旅行ブームになっていた。
僕もそのブームに乗っかり、職場に頭を下げて長期休みを申し出た。

一時は消えていた海外旅行への欲望もアンコールワットに行って以来再び蘇っていた。
今回は空中都市と言われるマチュピチュや、未だ謎多いナスカの地上絵を見るためにペルーに行きたい。
しかし出発日の1ヶ月を切っているとあってはチケットはすでに完売だった。
残念だが諦めねばならない。

チケットが取れる場所としてはアジアが中心だった。
特別行きたい訳ではないのだが、試行錯誤の末ベトナムに行くことに決めた。
高い料金を払ってまで無理して海外に行くことはないのだが、せっかくの長期休暇何かしなくては勿体無い。
それに前回の旅で海外は行くだけで面白いと肌で感じていたこともあった。

ベトナムを選んだ理由は海外で出会った人達が皆ベトナムは良い場所だと言っていたことを思い出し候補に選んだ。
そして何より国土が縦に長く日本に似ていることが一番の要因だろう。
11日間でホーチミンからハノイまで陸路を使って移動することに決めた。