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混凝土に咲く花のように


海外旅行記や国内旅行記など、数々の旅行記を連載中!
        HP『我道旅人』で更新内容をまとめて掲載

ペルー旅行記 バジェスタス島

2006年10月26日 | ペルー旅行記
ペルーなど南米は訪れるには少し遠い。
それにお金が掛かる。
そんな理由から南米を旅行する人達は時間とお金の余裕がある定年退職したようなお年寄りが多いものだと思っていた。
ところが今回のツアーは俺よりも少し年上の日本人のお姉さま2人と一緒だったのだ。
うん。いい感じだ。

ほとんど昨日は眠れなかったため、車での移動中はものすごく眠かった。
そんな俺の気持ちとは反対にお姉さま方は元気に話まくる…
瞼の重さと格闘しながらバジェスタス島入り口に到着した。

食堂で軽く朝食を済ませた。
しかしいつになっても船は出発しそうになかった。
恐らく原因は、昨夜から降り続いている雨のせいなのだろう。
今朝になっても雨は止んでいなかったのだ。

1時間食堂で待機する。
雨は時折霧状に降り注いでいるが、船が出るには問題がないと思われる。
しかしいつになっても出航する様子は見られなかった。
ミニガラパゴスと呼ばれる島を見てみたかったのだが…
残念だが、時間の都合上バジェスタス島を諦めざるを得なかった。

ペルー旅行記 寝坊

2006年10月25日 | ペルー旅行記
2006年8月26日

枕元に置いていた腕時計を手に取り明かりを灯す。
気が付けばもう集合時間まで、あと10分しかなかった。

「寝過ごしたー!」

ベッドから飛び起き、ロビーへと走る。
朝食として用意してくれたサンドイッチをひとつ手に取ると慌てて1階へと駆け降りた。


今回の旅は10日間という短い期間で回らなければならなかった。
しかし遥々地球の裏側まで行くのだ。
ペルーで見たいものは全部見ておきたい。
ナスカの地上絵、天空の城マチュピチュ、トトラでできた浮島ウロス島…
これらはどうしても外せない。

事前にインターネットで調べたところ、リマからのフライトを利用しなければ日帰りでナスカまで行くことはできそうになかった。
しかしそうは言っても子供の頃から憧れていたナスカの地上絵を遥か上空から眺めるだけでは我慢ができない。
是非ナスカの大地に立って広大な地上絵を見たかった。

そんな俺の希望通りのツアーをインターネットで見つけた。
日帰りでナスカとバジェスタス島を車で訪れるのである。
それが今回のツアーだった。

ペルー旅行記 リマ到着

2006年10月19日 | ペルー旅行記
ペルーまでは乗り換えを含めて約21時間かかる。
航空機の中ではほとんどの時間を席に座って過ごした。
エコノミー症候群にならぬよう、時折立ち上がりトイレに向かうのだが、窓側の席のため頻繁に席を外すこともできなかった。
テレビモニタで映画を見たり、繰り返し流れるポップミュージックを聴きながら、ただ時間が過ぎ去るのを待った。

ヒューストンでトランジットのため、一端飛行機を降りる。
仲良くなったグアテマラの友人と別れを告げ、一人リマ行きの飛行機に乗った。
だがそこには日本人のツアーに参加している老夫婦がたくさんいた。
少し心細さを感じていたので、周りに日本人がいるというだけで安心感があった。


現地時間22時46分、時間通りにリマに到着した。
ホテルの勧誘や迎えで空港はごった返していた。
俺は出発する前にインターネットを通じてGHの予約していたので、迎えが来ているはずだった。
GH名が入った看板を持った人を見つけ、一緒に空港の外へと出る。

白熱灯の明かりは、ペルーの暗い夜をほのかに赤く染めていた。
そして薄暗い夜の空からは、小雨が空気に吸い込まれるように降り注いでいた。

「乾季なのに雨が降るんだな…」

予想外の光景に驚き、誰に話掛けるわけなく独り言を呟いた。
迎えのペルー人はスペイン語はできるけれども、日本語や英語は話せないようだ。

ペルーの第一印象は噂で聞くほど、危険な場所といった感じがしなかった。
日系人も多いし、先住民のインディオも元はアジアから渡って来たと言われるモンゴロイドである。
そのため頬が少し焼けているが、顔つきもそれほど変わらないし、親近感を湧かせるには十分な理由があった。
車から見える風景もタイなどの町並みと似ていて、ここが南米であるということを忘れさせた。

GHに到着するともう時間が遅いためか、ロビーにはほとんど人がいなかった。
明日はナスカツアーに参加するため、朝4時半に起きなければならない。
ほとんど寝る時間はなかったのだが、機内でずっと休眠状態だったので寝付けないまま朝を迎えることになった。

ペルー旅行記

2006年10月18日 | ペルー旅行記
2006 8/25

英国の警察当局は8月10日、航空機を爆破しようというテロ計画が練られていたことを摘発した。
そのことにより、世界規模でテロに対する警戒感が強まっていた。
成田空港においても例外ではない。
特にアメリカとイギリス行きの航空機に乗るためには厳重な検査を受けさせられることになった。

俺は旅行会社のアドバイスもあり、フライト時間の3時間前に成田へ入った。
空港内は予想外に空いていた。

靴まで調べられたり、機内持ち込みは必要最小限、特に液体類の持込みは禁止になるなど、いつもと違った緊張感が空港にはあった。
検査の回数も何だか多い。
だがいつもよりも厳重ではあったのだが、その分旅行者が減っているのだろうか、混んでいないので検査はほどなく終了し、暇になってしまった。

飛び立つ航空機を眺めながら、暇つぶしに友人にメールを送る。
考えてみれば今回は初めてアジアの外に出る。
だがいつもと比べて全く緊張感がない。
行けば何とかなる。
どこか胸の奥にそのような考えがあるのだろう。
退屈な成田空港内をフラフラと歩き回った。