山頂へと向かう早る心を抑えることができない。
薄っすらと積もる道路上の雪を避け、太陽の光を浴びて輝く場所を選び加速する。
するとふっと視界が左に傾き始めた。
真っ直ぐ走っていたつもりなのに、バイクはなぜか倒れかかる。
ズザー!!
体を地面へと激しく打ちつけられ、バイクに乗ったまま道路上を滑る。
やっちまった…
倒れた状態で数メートル引きずられ、雪の上を揉みくちゃにされようやく停まった。
何が起こったのか、理解できず頭は混乱していた。
心臓の鼓動がヘルメットの中響き渡った。
体は特に痛みなど感じずに静かである。
恐る恐る体の各所をピクピクと動かしてみる。
ちゃんと動く…
痛みも感じない…
足の骨も折れていないようだ。
「よかった…」
しかしほっとしたのも束の間のことだった。
バイクに足が挟まってしまい、立ち上がることができない。
バイクをどかせようにも、片足が挟まっているのでは力が全く入らない。
バイクは200ccのオフロードだと言ってもゆうに100キロはある。
力一杯持ち上げない限り、動かすことはできなかった。
薄っすらと積もる道路上の雪を避け、太陽の光を浴びて輝く場所を選び加速する。
するとふっと視界が左に傾き始めた。
真っ直ぐ走っていたつもりなのに、バイクはなぜか倒れかかる。
ズザー!!
体を地面へと激しく打ちつけられ、バイクに乗ったまま道路上を滑る。
やっちまった…
倒れた状態で数メートル引きずられ、雪の上を揉みくちゃにされようやく停まった。
何が起こったのか、理解できず頭は混乱していた。
心臓の鼓動がヘルメットの中響き渡った。
体は特に痛みなど感じずに静かである。
恐る恐る体の各所をピクピクと動かしてみる。
ちゃんと動く…
痛みも感じない…
足の骨も折れていないようだ。
「よかった…」
しかしほっとしたのも束の間のことだった。
バイクに足が挟まってしまい、立ち上がることができない。
バイクをどかせようにも、片足が挟まっているのでは力が全く入らない。
バイクは200ccのオフロードだと言ってもゆうに100キロはある。
力一杯持ち上げない限り、動かすことはできなかった。