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混凝土に咲く花のように


海外旅行記や国内旅行記など、数々の旅行記を連載中!
        HP『我道旅人』で更新内容をまとめて掲載

ベンメリア目指して その1

2005年11月24日 | アンコールワット旅行記
2004 9/1

約束である7時になると、GHの外へと出る。
俺の泊まっているGHが集合場所だったのだが、しばらく待っても誰も来そうにない。
朝飯を買いに行こうと、大通りへ出てみることにした。

通り沿いに屋台があった。
フランスパンと蒸かした中華饅が、透明なガラスケースに収められていた。

「いくら?」と値段を尋ねると、「両方とも1000バーツだ」と答えてくれた。
1000バーツ!安い!
フランスパン1つと中華饅2つ買っても、1ドルでお釣りがくる。

フランスパンにはニンジンとタマネギ、キュウリなど挟みこみ、上からサザンドレッシングのようなものをかけてくれた。

頬張りながらGHに戻ると、ダテチンがやってきたのでこのパンを勧めた。

2人して道端に座り込み、食べながら待つ。
するとパジェロがGHに入ってきた。

さぁ冒険の始まりだ。
まずはヒロさん、マミさんが泊まっているホテル目指して、車は走り出した。

コンビニ集合その3

2005年11月22日 | アンコールワット旅行記
通りを歩いていると地元の人で賑わっている食堂があった。
店先に3種類の鍋が置いてあり、ソーセージなどぶら下がっていた。
あまり種類がないので、全品出してもらうことにした。
テーブルに付き、ビールで乾杯をした。

夕食を取る前に、一件旅行代理店へと寄ったのだがベンメリアまで車をチャーターすると、1台65ドル掛かるという話だった。
やはり俺の泊まるGHで申し込もう。

料理を平らげた後、GHへ戻る。
オーナーのママさんはもう眠ってしまったらしく、代わりにカウンターにいた男性にベンメリア行きの車の手配を頼んだ。

コンビニ集合 その2

2005年11月21日 | アンコールワット旅行記
チャワンらと別れ、俺の泊まるGHへと行く。
オーナーであるママさんがハンモックに揺られ横たわっていた。

ベンメリア計画の賛同者は、結局ヒロさんとマミさん、そしてダテチンだけだった。
銀行マンは明日も今日と同じタクシーを使ってシェムリアップ内を観光することにしたみたいだ。
最終的に5人集めることができなかったのだが、何とかなるだろうか…

「4人だけれどベンメリア行けますかね?」
「ベンメリアまで車一台50ドル掛かるけど大丈夫?」

50ドルか…。

予想よりも高い。
やはり銀行マンが言う20ドルというのは、シェムリアップ内だけだからなのだろう。
高いのは分かったのだが、このまま受け入れる訳にはいかない。
少しでも値下げしようと交渉を試みる。
しかしそれも徒労に終わった。

とりあえず考える時間をくれたので、夕食でも取りながら考えることにした。

コンビニ集合 その1

2005年11月19日 | アンコールワット旅行記
部屋に戻り少し休んだ後、ベンメリア計画参加者が集まるコンビニへと向かう。
俺が一番遅かったみたいで、すでに皆集まっていた。

ただユウシはやはりベンメリア計画に乗り気でなかったのだろう、結局姿を現さなかった。
その代わりになぜかチャワンとモーフィアスがいて、ヒロさんと何やら話をしていた。

「明日ベンメリア行くのか?」
「おう。行くよ。20ドルで。」

恐らくチャワンはうちのバイタクを使ってくれと言いたかったのだが、あまりに安い値段をヒロさんが言ったので驚いたのだろう、表情が一変した。

銀行マンは今日一日20ドルでタクシーをチャーターしたらしい。
そこでヒロさんは目算で20ドルと答えたのだった。

バイタクのにいちゃんとの別れ その2

2005年11月18日 | アンコールワット旅行記
バイタクのにいちゃんは、何も話さない奴だったけど悪い奴ではなかった。
記念に写真を撮らせてもらうことにした。

今度は反対に俺がバイクに乗っているところを撮ってもらいたい。

「Change OK ?」
「OK.」

ジェスチャーを交えてお願いするとすぐに理解してくれた。

バイタクのにいちゃんは別れ際に「明日はベンメリアに行くのか?」と聞いてきた。

「分からない。」

それが俺の答えだった。
色々な揉め事があったので、前のGHの人達とこれ以上関わりを持つのは嫌だった。

バイタクのにいちゃんとの別れ その1

2005年11月17日 | アンコールワット旅行記
バイタクに乗り、GHまで送ってもらう。
今日1日のバイタク料金は、前泊まっていたGHをチェックアウトする時にオーナーに渡したので、モーフィアスとの約束である追加料金の2ドルをバイタクのにいちゃんに手渡した。

予想通りバイタクのにいちゃんの顔つきが一変する。
垂れていた目尻が急に上に持ち上がった。
カンボジア人は本当に気持ちが顔に出るので面白い。

顔つきが鋭くなった理由は何となく理解できた。
オーナーに7ドル支払ったことを本人は知らなかったのだ。
俺もバレルと逃げられると思い隠していた事実だった。
すでに支払った事実を伝えると理解したのだろう、表情が和らいだ。

今日一日お世話になったので、チップとして500リエルあげた。
本当は1ドル(4000リエル)くらいあげたかったのだが、飯を御馳走したことや、値上げさせられたことを考えるとこれくらいが妥当だろう。

わずかな金額だったのだが、とても喜んでくれた。

プノンバケン その3

2005年11月16日 | アンコールワット旅行記
痺れを切らしたのか銀行マンは立ち上がった。
そして「夕日をバックに写真を撮ってくれ」と言う。
カメラを構えシャッターを切る。

だいぶ薄暗くなってきた。
太陽が沈んではいないようだが、帰り始める人が出始めた。
確かに完全に沈んでからでは、下山するのも足元が見えないのでは大変だ。
座っていることにも退屈していたし、俺も帰ることにした。

山を勢いよく駆け下ると、バイタクのにいちゃんが笑いながら近づいてきた。
こいつは本当にいい奴だ。
モーフィアスでなくてよかったよ。

プノンバケン その2

2005年11月14日 | アンコールワット旅行記
シェムリアップ周辺ではプノンバケン以外に高い山が数少なく、頂上からは本当に遠くまで見渡せた。
正面には森が茂り、雲に隠れながら太陽が沈もうとしていた。

そんな中樹海に浮かぶというよりも、埋もれるといった表現の方が適切だと感じるアンコールワットを見つけた。
改めて上から見るとこの城を第1発見者はよく見つけたと思う。
このジャングルに溶けるように存在するアンコールワットは、大自然の一部のようにも見えた。

山頂は夕日を見ようとする人で溢れていたので、まだ太陽は当分の間沈みそうにないのだが場所取りをすることにした。
座りやすい場所がないか、山頂を歩き回っていると銀行マンを見つけた。
みんな夕日を見るためにこの山に集まるのだ。
隣に座り雑談をしながら日が沈むのを待つ。

日の入り時間は18時なのだが、まだ明るい。
地平線は雲に覆われているため、太陽の状態がよく分からなかった。

プノンバケン

2005年11月13日 | アンコールワット旅行記
夕日のベストポイントであるプノンバケンへと行く。
プノンバケンは標高60mの小高い山で、樹海に浮かぶアンコールワットを鳥の視点から見ることができる場所だ。

山頂までバイタクで運んでくれると思っていたのだが、いきなり登山口で降ろされた。

「お・おい、まさかこれ登るかよ!」

かなりの急勾配で、道も舗装されていない山道である。
下からは頂上目指し登る人達の列と、その横を悠々と歩くゾウが見える。

ゾウに乗るのは金掛かりそうだから、しょうがない歩いて登るか…。

俺は大学で登山サークルに入っていたこともあり、次々と人の群れを抜いていく。
カンボジアの夏は夕方と言えどもとても暑く、山頂に着くと汗だくになった。