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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「世界に誇れる土蔵の窓」

2017-07-31 06:24:14 | アート・文化

 

歴史のある街並みの代表ともいえる土蔵。最近ではレストランや土産物店などになっているのもありますが、防火、防水、防湿、防弾、防盗など優れた機能や素材、構造などを知ると、世界に誇れる建造物だと思います。
名古屋の城下町・四間道や絞の里で知られる旧東海道・有松宿でも、白壁・黒壁・なまこ壁・格子戸などとともに土蔵に目を引かれます。

描いたのは有松宿で見かけた土蔵の窓。土蔵によっては3~4カ所に窓がありますが、ここではそのひとつの窓だけを描きました。
左右の分厚い扉の内側の周りを見ると、階段状になっています。窓枠側も同様です。だから閉じると2つが合わさって完全に密閉され、蔵の中が温度・湿度が保たれるのです。

もっとも、素材の土や漆喰が過湿や乾燥によって微妙に変化することを知っておかないと、ぴったりとは閉まりません。左官職人の技のすごさですね。




  楽書き雑記「ハート形のブドウです」

2017-07-30 13:03:46 | 日記・エッセイ・コラム

変形した野菜や果物がテレビなどで紹介されていますが、わが家でも頂き物のブドウの房の中からこんな形の粒が見つかりました。

ふっくらとしたハート形です。
ピオーネという黒ブドウの1種。貸し農園で日曜園芸を楽しんでいたころ、ナスやサツマイモ、トマトなどの笑いを誘う形に出会いましたがブドウは初めてです。

写真を撮ってしばらく眺め、いつものように皮ごとパクリ。他の房と同様、満足な味でした。



楽書き雑記「森の中で恐竜との『生きた出会い』=ディノアドベンチャー名古屋へ」

2017-07-29 06:52:33 | 日記・エッセイ・コラム


雑木の森のあちらこちらから響く、重く太いうなり声。恐竜が巨体を揺すり、大きな口を広げて近づいてきます。
名古屋市緑区大高町の大高緑地に誕生した「ディノアドベンチャー名古屋」へ、孫たちと出かけてきました。

2億4500万年前から6500万年前にかけて、地球に生きた恐竜たち。その中から21種の恐竜が、この森に設けた全長900mの遊歩道沿いに蘇っています。


「ロボットみたいなものだよね」
「センサーで人が近づくのを感知して動いているのでしょ」
小学生と園児でも今どきの子らしく余裕で足を進めていましたが、なかなかの迫力に「すごっ」と言いながら後ずさりする場面も。

迫力だけでなく、大きな恐竜を襲い食べる様子、親子での散歩や子育てする様子などもあって、こちらも結構楽しめました。



 



楽描き水彩画「鋳物工場の現場へも=教室のスケッチ会で三重県桑名市へ」

2017-07-27 06:49:36 | アート・文化

 

僕が通う水彩画教室のスケッチ会で、鋳物の街・三重県桑名市へ。
国の重要文化財でもある和洋の様式が調和した、山林王・旧諸戸家住宅などのある六華苑とともに、鋳物工場も訪ねてきました。

3か月おき年間4回出かける教室のスケッチ会。企画する任期1年間の幹事にとっては、絵になる風景があるかどうかだけでなく、名古屋からのアクセスや旅費、20人前後が昼食できる店の有無、さらにうち1度の宿泊スケッチの場合は宿泊施設の確保など、条件が合う場所はそんなにあるわけではありません。
だから10年もすれば、どうしても2度目、3度目となります。

桑名も僕を含めて2度目の生徒は少なくありません。
でも、幹事はそんなことは先刻承知。スタートこそ前回も訪れた国の重要文化財の六華苑やレンガ造りの倉庫でしたが、一気に「本番」として企画してくれた鋳物工場へ案内してくれました。

桑名は吉永小百合の映画「キューポラのある街」(1962年、日活)の舞台となった埼玉県川口市と並ぶ鋳物の街。三重県鋳物工業協同組合によれば、現在も31社が高品質の鋳物を生産しています。

そのひとつの事業所に迎えられ工場内へ。
覚悟していたとはいえ、金属を溶かす熱気に包まれます。
燃え、火花が散る金属の液体。黙々と作業する職員たち。どのような工程に使われるのかは分かりませんが、さまざまな形の鋳型や用具が並びます。

「すごい。絵になるなあ」の驚きと好奇心の連続。でも肝心なのは「絵になる」が「絵にできる」となるか・・・ですね。




楽書き雑記「こども・おとな それぞれのアート展=名古屋市民ギャラリーの展覧会から]

2017-07-25 16:32:39 | アート・文化

名古屋市民ギャラリーで開催中の展覧会から2つを紹介します。
ひとつは「21世紀の主役達」、もうひとつは「それぞれの現在」と題する作品展です。いずれも30日まで。

 21世紀の主役達展】

愛知県長久手市の造形作家・加藤裕美さん(60)が、文化施設などで児童を対象に開いている教室の作品展。
菓子箱の中に造った迷路、版画をどーんと入れたカレンダー、天井から垂れるさまざまな造形装飾・・・。幼児から小学生たちまでの豊かで素直な感性が表現したアートに包まれます。

 

【それぞれの現在展】

美術系の学校や学部などを出て、美術教師などをしている仲間たち約30人の作品展。
立体、平面、具象、抽象さまざまですが、表現する楽しさを追求しているそれぞれの現在の作品を、冬と夏の年2回ずつ持ち寄って開いています。





楽書き雑記「トンボの交尾・産卵もキャッチ=名古屋・東山植物園のビオトープへ行ってきました」

2017-07-23 06:54:32 | 日記・エッセイ・コラム

 

後ろのメスが水中に卵を産み付けています

名古屋・東山植物園にあるビオトープへも立ち寄り、童心に返ってきました。
さほど大きくない沼地ですが、小さな生きものたちが自然に生息する様子を観察、トンボの産卵やメダカの群れをカメラに収めることもできました。

沼地を飛び交うトンボを見て、ビオトープに立ち寄るのだったら一眼レフを持ってくるべきだったと反省しましたが、止まっているトンボならと携帯カメラを構えました。

トンボが水草の葉の上などで羽を休めています。でも、距離があります。近づこうとすると、サッと飛び立ちます。
しかし、見ているうちに、止まる場所が個体ごとにほとんど同じ場所だと気づきました。

そこで、飛び立った場所にデッキから一番近いところへ接近。カメラの照準を合わせ、じっと待ちます。数分もしないうちに、先ほどのトンボが戻ってきます。
この動作を繰り返し、シオカラトンボと真っ赤なショウジョウトンボを収めることができました。

水面のあちこちの藻の上に、体調3㎝ほどの小さなトンボがいます。イトトンボの一種でしょうか。
2匹が連結したのを見つけました。交尾です。繋がったまま50㎝ほどずつ場所を変えて、ときおり後ろのメスが尾部の産卵管を水中へ差し込んでいます。打水産卵という動作のようです。
子どものころに何度も観た生態ですが、カメラに収めたのは初めてでした。

東山植物園のビオトープ

メダカが群れています





楽書き雑記「小さくても遊び心が詰まった版画=定年から20年余、松原義秋さん初の銅版画個展」

2017-07-21 06:20:54 | アート・文化

本物の釣針が付いた魚の絵、笑いを誘う恐竜・・・。
名古屋市民ギャラリーで開催中(23日まで)の「松原義秋 銅版画個展」。作品は小さくても、創作の楽しさと遊び心が詰まっています。

名古屋市名東区在住の松原義秋さん(81歳)が、版画を趣味にしたのは20年ほど前。名古屋テレビを定年退職して約1年後のことでした。
版画を楽しんでいた友人から「イギリスの版画仲間と現地で合同展を開くのだけど、イギリス旅行を楽しみませんか」と誘われ、夫婦で出掛けたのがきっかけとか。

「これなら、絵を描けない僕にもできそうだ」
帰国すると朝日カルチャーセンター名古屋の版画教室に入り、たちまちとりこになりました。
銅版画といっても、凹をつける技法や彫刻刀の種類、板材もプラスチックや木などさまざま。それらを組み合わせるなどで、自分独自の表現ができることも魅力のようです。

奥さんの勧めや先生の励ましもあって初めて開いた個展。
月下美人やアジサイ、カラフルな魚、キー、線香花火などといったハガキ大から4号サイズほどの作品35点が並びます。

作品の何枚かには、余白にサインや題名とともに11/12などといったエディションナンバーが入っています。「これは教室のみんなで、年度末に年間の自信作を交換しあうために刷った数字ですが、これも教室の魅力です」と松原さん。

松原さんのもう一つの趣味だという魚釣りの獲物を画題にした作品には、よく見ると絵の中に友釣りの本物の針やルアーを取り込んでありました。
さらにご自慢は、孫が幼稚園児のころのお絵描き帳にあった動物や恐竜、魚などの絵をアレンジして、配色を施すなどした作品。子どもの素直な感覚とおじいちゃんの優しい思いがコラボした版画からは、より温かさが伝わってきます。

松原さんは話しています。
「元職場や他局の仲間も見に来てくれてお互い元気でいることも分かり、個展を開いて良かったと思っています。プロの大きな作品は無理ですが、アマチュアらしくいろんなアイデアを作品にして楽しみます」

  

これは20年前に制作した初めての作品だそうです


 


楽描き水彩画「105周年記念日本水彩名古屋展が開幕」

2017-07-19 19:08:40 | アート・文化

日本水彩画会の105周年記念展である日本水彩展名古屋展が19日、名古屋・栄の愛知県美術館で始まりました。同時に第61回日本水彩画会名古屋支部展も開かれています。23日(日)まで。

 国内では最も歴史と伝統のある水彩画の公募展。大勢の水彩画ファンが来場、丹精込めた風景・静物・人物画など50~80号の作品に見入っています。




楽描き水彩画「オニユリを絵にしました」

2017-07-18 06:33:41 | アート・文化

 

庭に咲いたオニユリを描いてみました。
見ているうちに、オレンジの花弁に黒紫の斑点が無数に並ぶ様子に感じていた毒々しさも消えました。

他のユリにはあまり見かけない葉の付け根に並ぶムカゴも、この花の生命力を感じさせます。サイズはSMです。




楽書き雑記「夏の花の代表・ひまわりが相次ぎ開花=名古屋・東山植物園の市民花壇『お花畑』

2017-07-16 06:36:13 | 日記・エッセイ・コラム


名古屋の東山植物園にある「お花畑」という人気スポットを訪ねました。
広大な東山植物園にはバラをはじめサクラ、アジサイ、シャクナゲ、ツバキなどの花木園がありますが、お花畑は「花いっぱいプロジェクト」として市民団体や企業が参加。草花を中心に植え付けや草取りなどの手入れをして咲かせる、いわば市民花園です。
2010
年に名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が催されたのを機に設けられました。

いま、お花畑の主役は夏の花を代表するヒマワリ。
今年5月、NTT西日本東海グループの社員やOB、家族ら約230人がヒマワリの苗2500本を植えました。夏の間中楽しめるように、開花時期や大小さまざまな品種が植えられています。

畑には白やブルーのアガパンサスも。
名古屋・広小路通りの中央分離帯などでも彩りを添えている花ですが、畑のアガパンサスは花弁も葉も大きく、強烈な日差しを浴びて夏を謳歌しているようです。

 

 


楽書き雑記「庭の鬼百合(オニユリ)が開花。名前も花も個性的だけど、花言葉は?」

2017-07-14 06:31:41 | 日記・エッセイ・コラム

庭のオニユリ(鬼百合)が咲きました。大人の背丈ほどの高さ。オレンジ色の花弁には黒紫の斑点があり、葉の付け根には黒紫のムカゴと呼ばれる小豆大の粒々。ユリの仲間の中でも、なかなか個性的です。

 フラワーセンターで買った球根を植えたのは何年か前。植えっ放しでも、毎年花を咲かせてくれます。でも、植えてある場所が垣根のそばで日当たりが悪いせいか、春には苗がたくさん伸びるのですが、花を咲かせるまでになるのは数本です。

食用の球根(ユリネ)を得るため古くから栽培されてきました。「子どものころ、田舎の畑には鬼百合がいっぱい咲いていた」という記憶がある方も少なくないでしょう。

それにしても名前だけでなく容姿だって、見方によればユリに対するしなやかさとか清楚といったイメージとはかけ離れた感じの鬼百合。どんな花言葉があるのだろう、と調べてみると――。
愉快、陽気、賢者、富と誇り、荘厳、そして純潔。結構いい感じです。

葉の付け根に並ぶムカゴです




楽書き雑記「写真の『デジタルアート展』を見て」

2017-07-12 06:26:38 | 日記・エッセイ・コラム

これがデジタルアート?
名古屋・栄の市民ギャラリーで開催中の「第17回デジタルアート展」という写真展で、A1サイズ(594×841)やB0サイズ(1030×1456)の大型写真約80点を見回りながら、ちょっと戸惑いました。

デジタルアートと聞くと、僕はデジタル加工された抽象的作品や架空の風景、デザインなどを思い浮かべますが、展示写真にはそのような作品だけでなく、写真本体に手を加えていない作品が少なくなかったからです。展覧会は16日まで。

会場に掲示された、次のような要旨の展覧会趣意書を読んで納得しました。
「インクジェットプリントが珍しかった時代から17年。デジタルカメラとパソコンの急速な普及で( 写真の世界も)随分変わった。フィルム使用の銀塩志向とデジタル志向がともに『写真』という領域で楽しめる場になっている。あえて『デジタルアート』の名称を残し、今後も変わりゆく中で楽しい作品作りをしていこう」

なるほど。さまざまな加工ソフトやアプリがあり、カメラ本体にもいろいろの機能が内蔵されている時代。数年前ですが、高校生写真展の審査員の先生から「もう、それらを抜きにしては語れないです」との話を聞いたものです。
僕も写真のゆがみの是正、色、トリミング、容量の圧縮などの技術を活用しています。

だから、個々が使う機器や手法が変わろうとも、互いを尊重して「写真」を楽しみ、傑作を生みだして行こうということでしょう。
そう思い改めて作品を拝見すると、シャッターチャンスを辛抱強く待った写真、山をく分け入ってとらえた超リアルな樹木の容姿、見事なアイデアの多重撮りなど、それぞれの写真を楽しんでいることが伝わってきました。

 


楽書き雑記「生まれて間もないアシカの母子です=名古屋・東山動物園」

2017-07-10 06:23:30 | 日記・エッセイ・コラム


上の写真は、名古屋・東山動物園のアシカ池の穴倉で昼寝するカリフォルニアアシカの母子です。池で遊ぶ仲間たちの大きな声や水音が聞こえても眠りこけています。

赤ちゃんがママのルルから生まれたのは、74日朝。アシカ池の一番端にあるこの穴の中で産んだそうです。壁を隔ててアザラシ池があるせいか、仲間たちがあまり近づかないから
安心なのでしょう。

写真が撮れるように外へ出てこなくても、赤ちゃんの顔の向きが変わらないかな、とカメラを構えてしばらく待ちました。
しかし
、赤ちゃんが寝返りをうち泣き声をあげても、ママは体を起こしません。暑いうえに産後の疲れもあるのでしょう。結局、こんな写真になってしまいました。
 

秋になればこんなに大きくなるでしょう





楽描き水彩画「白糸の滝を描くⅡ=中央部と右側の流れを2枚」

2017-07-08 06:39:34 | アート・文化

先に描いた富士山麓の白糸の滝の第2弾は2枚です。
高さ20mの白糸の滝は、国内では珍しい湧き水が流れ落ちており、馬蹄状に全体幅が150mもあります。だからパノラマ的に全体を描くことも考えましたが、結局、向かって左、中央、右と3分割。左側の1番太い流れを最初に描いた(6月24日掲載)あと、今回は中央部と右側の2枚を描きました。

中央部は細い流れが幾筋も落ち、名称の「白糸」がうなずけます。
水煙の向こうには、緑の木々がところどころに見えます。向こうから見れば「裏見の滝」ということですね。

右側の部分は中くらいの流れが何本か。勢いよく落ち、下の岩場を削るように流れています。
サイズはいずれも10号です。



楽書き雑記「実った復活作戦=名古屋・鶴舞公園のハスが見ごろに」

2017-07-06 06:17:07 | 日記・エッセイ・コラム

 名古屋・鶴舞公園の胡蝶ケ池でハスが見ごろになりました。
台風3号も無事乗り越え、雲間から覗く日差しを浴びる豊かなピンクの花弁が、アマチュアカメラマンらを引き付けています。

鶴舞公園のハスがこれほど数多く咲き誇る様子を見たのは久しぶりです。
咲き始めの時期に出かけてきたせいもありますが、ここのハスは年ごとに花数が減る時代があったからです。「昔はこんなんじゃなかった」とこぼすハスファンの声を耳にしたものです。

公園では、池にいるカメなどがハスの芽が食べているのではないか、とカメを別の場所へ。地元の鶴舞小学校の児童たちも、種から育てたハスの苗を移植するなどしてきました。こうした努力が実ったのでしょう。一部を除いて順調に回復しているようです。

そうそう、多くの花が一日のなかで最も美しいのは朝方ですが、特にハスは午後になると閉じてしまうので、見るなら午前中にどうぞ、とのことです。