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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

ここでも現代アートで街おこし「アート亀山2013」開幕

2013-10-28 10:59:57 | アート・文化

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「人と人、人と街とをアートで結ぶ」「街なかアートで街おこし」
こんな思いを込めた現代アート展が、全国各地で盛んです。あいちトリエンナーレが幕を閉じた27日、今度は三重県亀山市で「アート亀山2013」が開幕。ここには僕も少なからぬ縁があるうえ、家族のひとりが出展しているとあって出かけてきました。会期は11月4日(月)までです。

東海道五十三次時代からの交通の要所。近年はシャープの液晶テレビ「亀山モデル」で話題になったものの、多くの地方都市と同様、時代の波にほんろうされ、商店街にも空き店舗が目立ちます。そこで活性化策として2008年から始めたのが現代アート展。6回目の今回は息子の嫁さんも含めて全国からのコンペで選ばれた若手作家24人・組、三重県内13人・組の作家らが出展しています。

ガラス工芸作家で、出産・子育ての合間に創作
した嫁御の作品のテーマは「物に託す思い 見えるもの 見えないものーー阿部さん宅におけるインスタレーション」。コンペで選ばれて展示スペースを与えられた阿部さん宅の旧店舗をお訪ねし、思いついたそうです。
「先代はお菓子屋さん、ご自身は建具屋さんだった阿部さん自作の日用調度品に出会いました。ご自身や家族のための遊び心のある調度品から、当時の時間の流れが伺えるようです。かけがえのない日常の輝きの肯定。人々の記憶とともに存在している物、使われている物。吹きガラスの技法により制作されたガラスの花のパーツによって物から発生する人の想いを装飾しました」と説明しています。

街を歩くと、ショーウインドーや空き店舗、シャッターなどに展示された平面、立体、映像などさまざまな作品と出会います。似顔絵を描いたり、クロッキーや彫刻刀を手に街角を素早くスケッチする作家もいて楽しませてくれます。


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           (亀山のみなさんからいただいた思い出の傘でできた『カサブランコ』)


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                                                           (公園ではミニ演奏会も)

                            












キンモクセイ、2度目の開花

2013-10-25 17:54:01 | 日記・エッセイ・コラム

 

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驚きました。「キンモクセイ」って、2度咲くことがあるのですね。我が家の庭のキンモクセイは今月上旬に咲いたことを10月7日のブログに載せましたが、再び咲いたのです。

僕は今朝更新のブログに書いたように24日夕、水彩画教室の「飯田線1泊スケッチ」から帰宅。今朝、記事の更新を終えたところで、それを知りました。旅先での散策中、「私のところのキンモクセイはまだ咲かないんですよ」「開花時期に差がある花のようだね。それに突然のように咲く」
などと、僕のブログを読んでくれている仲間と交わした会話や、露に濡れた四季桜の可憐な花をカメラに収めたのを思い出しながら、芳香を放つ小さな無数のオレンジ色の花に見とれた次第です。

急いでネットを開くと、2度咲くことって結構あるみたいですね。花芽の分化の過程や気温、雨量、日照時間との関係など、いろんな角度から調べている学者もいるようです。地球環境の変化や昨今の異常気象との関係はどうでしょう。
 「2度咲き」というのか「返り咲き」というのか。はたまた「狂い咲き」とか「ボケ咲き」とでも。人生も、また・・・あまり書き進むと脱線しそうだから、この辺で。

 


JR飯田線の一泊スケッチへ

2013-10-25 12:06:49 | 日記・エッセイ・コラム

 

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(どこからか集まってきたトビの群れ)

僕が学ぶ水彩画教室の「飯田線一泊スケッチ会」が23、24両日の日程で行われ、
台風27号と前線の動きを気にしつつ山里の秋を楽しんできました。教室では原則として3カ月ごとに年間計4回の野外スケッチを企画。うち1回を合宿にしており、ことしの旅先は愛知、静岡、長野の3県を走るJR飯田線巡りだったのです。

豊橋駅から愛知県新城市の長篠へ。ここは織田・徳川連合軍と武田軍の「設楽原決戦」の舞台。雲行きをにらみながら集落を歩き、丸石の石垣や実りの秋を迎えた田畑、蜂矢柿などの柿の木、廃屋、そして長篠城址の巨木などをカメラに収めました。降り出した雨に一行は、先生ら数人の史跡進撃続行組と、撤退組の二手に。僕は後者を選びました。


宿は鳳来寺山のふもとにある湯谷温泉の湯谷観光ホテル泉山閣。湯につかり、飲み、食い、歌いの宴。いつものことながらトシのこと、絵のこと、夜の更けることを忘れてのひとときでした。

でも、さすがは元企業戦士や家庭を切り盛りしてきた主婦たち。雨が上がっているのを知ると、夜が明けるのを待ちかねたように宿を飛び出し、周辺を散策。旅館街や可憐な花が満開の四季桜、飯田線を走る列車、渓流など絵になりそうな風景を探し求めていました。

宿に帰り、驚いたのがホテルのサービスで、餌付けされたタカ科のトビの乱舞。ホテル裏側を流れる宇蓮川の対岸を見ると、高い木々の枝々にどこから飛んできたのかトビがびっしり。その数、100羽はいるでしょうか。エサを入れたバケツを持つ従業員がベランダに現れると、一斉に舞いあがり、投げられたエサを奪い合う空中戦を展開。ヒッチコックの映画「鳥」のシーンそのものでした。

湯谷温泉駅を出て、車窓から近年、人気が高まる秘境駅、天竜川、ダム湖などを楽しみながら長野県飯田市へ。見事な紅葉にはしばらくかかりそうなので、ぜひ再訪しなければと思い、帰路につきました

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(午前6時。湯谷温泉の朝焼け)    (宇連川のミニ滝)

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(三県の境界を示す)                 (四季桜)

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                    (宇連川のつり橋と渓谷)
                
 

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 (トビの乱舞)                  (天竜峡駅)
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         (ダム湖を車窓から。紅葉はまだ早いようでした)

 


「名古屋まつり=現代の三英傑は雨には降参でした」

2013-10-21 15:06:23 | アート・文化

 

信長・秀吉・家康の郷土英傑行列、文化財の山車や神楽揃えで知られる今年の第59回名古屋まつりは、あいにく雨にたたられました。初日の19日は大丈夫だったものの、メーンの20日は朝から雨が降りやまず、パレードなどプログラムの多くが中止を余儀なくされました。
その昔、英傑たちは雨中の決戦を幾度となく繰り広げました。でも今は、文化財や貴重な衣装を濡らすわけにもいかず、晴れ舞台に張り切っていた多くの関係者、楽しみにしていた市民も残念でした。

初日の19日は本番の半分ほどのプログラムでしたが、未明からの雨が朝のうちに止み、雲間から日差しがのぞく中で催されました。

名古屋市消防音楽隊や大学、高校の吹奏学部、人形「ナナちゃん」などのパレード、三英傑行列、そして全国各地の武将隊誕生のさきがけとなった「名古屋おもてなし武将隊」らも名古屋駅前から都心の栄までを行進。白煙の中で戦国時代の戦いシーンもあって、沿道を埋めた市民を楽しませました。
栄の大通りの広場でも、さまざまなイベントの舞台や屋台が並び、土曜日を楽しむ観客でいっぱいでした。

掲載した写真は19日の模様です。


 

          (写真はクリックしていただくと、大きくなります)

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「あいちトリエンナーレも大詰め=3年後への期待」

2013-10-16 09:12:56 | アート・文化


名古屋市と岡崎市で79日間の日程で開かれている「あいちトリエンナーレ2013」も、10月27日の閉幕が近づきました。8月29日更新のブログ「トリエンナーレの会場巡り始める」でも書きましたが、乏しかった現代アートに対する僕の理解も深まりました。
 「3年前の前回に比べて入場者はほぼ横ばい」(あいちトリエンナーレ実行委員会)だそうですが、この催しを継続・発展させるためにも、閉幕後の総括はきちんとして欲しいものです。そこで、今回は会場巡りをした一人として疑問・注文などを書いてみます。

   (困惑させた『裏口入場』)
 

会場回りを楽しんだ友人たちや、活動するアート作家たちから異口同音に耳にした疑問や苦情は、会場のひとつ名古屋市美術館への出入りが、体の不自由な人や赤ちゃん連れ以外は、裏口からしかできなかったことです。

チケットを手に玄関口で入ろうとすると、スタッフから裏口に回るようにいわれます。入場者は困惑顔で美術館の外の歩道を半回りして裏口へ。出てくるのもこの裏口です
雨の日は大変。さしてきた傘を玄関口のキー付き傘立てに置き、スタッフからビニール傘を借りて裏口へ。館内の展示を見終わると、裏口から再び玄関口へ戻ってビニール傘を返し、自分の傘に持ち変えて美術館をあとにします。

僕はこの美術館へは何度も訪れています。でも、こんなことは初めて。館内には順路の矢印はありましたが、裏口へ戻るのに迷い、見かねたスタッフが近道を教えてくれたほどです。


僕は「混雑緩和のためかな」と思いました。ところが、実は「美術館を建築アートとして見てほしい、という出展作家の要望に応えたため」(実行委員会)だったのです。

この美術館は、建築界の巨匠のひとりだった黒川紀章の代表作。公園内の狭い敷地をどう生かすかなど、多くの課題の克服に苦労したと聞いています。
この美術館の建築をテーマに取り組んだ作家が、展示コーナーだけでなく美術館の建物そのものとともに「作品」とし、入場客には内からも外からも見て鑑賞してほしい、というのを僕も理解しないわけではありません。既成概念を破る発表形式として感心するほどです。

問題は作家の要望を受け入れ、裏口からの出入りを決めた実行委員会の入場客に対する配慮が足りなかったことにある、と考えます。

例えば、パンフレットなどで、名古屋市美術館の設計・建築にまつわる話を紹介するとともに「お手数ですが、裏口への小路を散策しながら、見事に環境と調和した建築をご覧ください」とでも書いて周知徹底していれば、入場客の反応は全く違ったと思います。美術館の建物に目もくれないで歩かされる腹立ちより、「なるほど、そこまで考えて建てられているのか。建築アートって素晴らしいな」と感じる人が少なくないでしょう。


困惑し、不快な表情を隠せない入場客。「すみません」「申し訳ありません」と、頭を下げ続けるスタッフたち。実行委員会では案内スタッフを配置したそうですが、続々やってくる入場者一人ひとりに短時間で説明し、納得してもらうのは不可能でしょう。

「ここにはヒトへの思いやりがない」と嘆く老夫婦もいた、と聞きました。

最寄りの地下鉄伏見駅から500メートルほどとはいえ、炎天下あるいは土砂降りの雨の中を歩いて玄関にたどり着いたとたん「向こうへ回ってください」と言われ、釈然としないまま従った入場客の気持ちはよくわかります。

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(玄関側から見た名古屋市美術館)
 

(欲しかった名古屋地区での当日券)
 

入場客の不満が、名古屋市美術館に対してだけにあったのではありません。
作品そのものに対する感想を別にすれば「赤ちゃんのオムツ替えができる場所が欲しかった」「展示会場の位置を示す地図はもっと分かりやすく」「入場チケットの販売に工夫を」などといった声は、「あいちトリエンナーレ」の継続・発展にとって小さくはないでしょう。
 

そこで、ここでは入場チケットを取り上げたいと思います。
チケットは「普通=一般1800円」「団体割引=同1400円」「フリーパス=同3500円」の3種類。このほかに、岡崎では岡崎地区3会場に使用できる「当日券=高校生以上300円」がありましたが、名古屋地区にはなかったのは残念でした。
普通チケットの場合、全ての会場に1回ずつ日を替えて入場できます。ということは、入場日を押印された会場では、時間に余裕がなくなり後日続きを見に来ようとか、後日にあの作品をもう一度見たいと思っても、改めて1800円の普通チケットを買わねばならないのです。

このため僕も、大型作品や力作が集中する愛知芸術文化センター会場や、展示施設が広範囲に点在する長者町会場などで、十分鑑賞しないまま急ぎ足で回り、見るのを飛ばした作品もあります。もう一度見たいと思った作品も少なくなかったのですが、断念しました。勤め帰りにちょっと立ち寄りたいな、と思って止めた人も多いでしょう。

「そういった方は、あらかじめフリーパスを買って頂ければ」。実行委員会の説明ですが、値段は倍だし「この作品をもう一度見たい」は一度見てから思うことですからね。

また、閉館時間は多くの会場で金曜日は20時まで延長しています。でも、真夏の催し。都心の芸術文化センターぐらいは、さらに1時間ほど延長できればと思います。「アートでデート」。魅力的です。

 

もちろん、チケットや閉館時間については何度も検討されたそうです。前回は全会場が一律に月曜休館だったのを、今回は月曜日に会場ごとに臨時開館日を設けたのもその結果だと聞きました。
作業が複雑・煩雑化したり、人件費などの経費がかさんだり、会場施設の都合がつかなかったり・・・。改革には課題が多いのは当然ですが、ご承知の通りチケット販売の世界もネット販売など手段は著しく効率化しています。

せっかく県民・市民の間に芽生えた現代アートに対する親近感が消えてしまっては残念です。

名古屋市美術館で起きたよう問題、チケット販売、閉館時間・・・。「あいちトリエンナーレ」を発展・定着させるため、あくまで入場客の目線に立った改革を期待したいものです。

 

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小さなアーティスト)

数多くの企画のなかで、僕がしばらく立ち止まって楽しんだプログラムのひとつを紹介します。

愛知芸術文化センター会場の子ども参加型企画「キッズトリエンナーレ」です。広いスペースに並んだ段ボールのテーブルやベッド、壁などに、子どもたちが古新聞の写真や見出し、広告などを切ったり、ちぎったりして貼り付けています。よく見ると、思いがけない模様になったり、素敵なキャッチフレーズになったり。

後日。再び覗くと、張り紙で一杯になった上に今度は絵具で思い思いの言葉やアニメキャラを描いていました。
最後には、これらをみんなで思い切って破ったりするそうです。

すぐそばにオノヨーコの企画で、入場者が自分の母親の写真に短いメッセージを付けてボードに貼るコーナーがありました。

その一枚。91歳のお母さんへの写真に添えたメッセージには「東京オリンピックに一緒に行こうね」。いいですね。

芸文センターの「サン・チャイルド」や「太陽の結婚式」などの作家・ヤノベケンジは、子どものころ遊び場だった大阪万博跡地での記憶が創作活動の根底にあるそうです。

今回のトリエンナーレで遊んだことがきっかけになって、何年後かの「あいちトリエンナーレ」の出展作家が誕生すれば素晴らしいですね。


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(自分自分のアートを楽しむ子どもたち)
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楽書き雑記「体育の日に思う=時にはトシに素直に」

2013-10-12 09:21:09 | 日記・エッセイ・コラム

 
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(登頂を断念させられた高知城天守閣の階段)


10月14日は体育の日。東京五輪の開催決定で関連イベントもにぎやかでしょうが、僕にとっては今年も運動不足への反省と体力の衰えを認識させられる日になるでしょう。


どちらかといえば高所恐怖症なのに、旅先で高い塔などを前にすると、心残りにしたくないせいもあって、これまで必ずてっぺんを目指してきました。ニューヨークの自由の女神も、狭くて傾斜のあるらせん階段を王冠の展望窓まで登ったものです。
10数年前に神経を痛めた後遺症はあるものの、古希を過ぎた今も地下鉄駅ではできるだけエスカレーターを使わずに、足で階段を上り下りしています。
ところが、今年2月、ついに断念させられました。高知に出かけ、久々に高知城に立ち寄った時のことです。

3層6階建ての天守閣に登ることにしました。土足厳禁なので靴を脱いで入場。歴史を思わせる木製階段はすり減ってツルツルして見えます。段差が大きく、その割に足を置く部分は狭いようです。それに傾斜角度がかなり急です。
でも、一つひとつの階段は8段しかありません。手すりもあるので大丈夫、と登り始めました。

 

3階から4階へと登っている時でした。
手すりを抱きかかえるようにしている自分に気付いたのです。

「靴下がすべるので素足になろう。着ている防寒コートを脱げば、もっと楽に登れるはずだ・・・」

「いや、手すりを抱えたのは、段の傾斜角度の大きさに怖気づいているからではないか」
「6階まで登れても、下りるのもひと苦労だろう」
自問自答が続きます。
「足を踏み外して骨折でもしたら・・・。しばらく名古屋へは帰れまい」
「マスコミに取り上げられ、『天守閣入場に年齢制限』『高齢者に登頂自粛を呼びかけ』なんてことになったら・・・」
結局、それ以上の階へ登ることは断念したのです。
「時にはトシに素直になろう。退くのも勇気」と自分に言い聞かせて。


「高知城の天守閣の防御は、ようできちゅうろ(土佐弁=よくできているだろ)。階段も敵が上がって来れんようにしちゅうがよ(しているからね)」。あとで会った地元の友人の慰めですが、階段を下りた時、すれ違いにサッサと登っていった同年輩の婦人の姿が、後あとまでまぶたに残りました。


さて、階段の傾斜角度はどのくらいだったのか。写真や天守閣の構造図に分度器をあててみると、55度でした。わが家の階段は40度。15度の差は大きいか、小さいか。受け止め方にも年齢差があるでしょうね。


《追記》

上記の文を掲載したのは12日。
ところが、14日(体育の日)の朝日新聞によると、文部科学省の調査では「70代の体力は、ここ12年で5歳ほど若返った」とのこと。
高知城の天守閣にも再挑戦してみようかな。








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           (城までのこの石段は軽快に登ったのですが) 

   
 

 

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楽描き風景水彩画「キンモクセイ」

2013-10-07 10:59:47 | アート・文化

     
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朝、窓を開けると、たちまち強い芳香が部屋に充満します。香りの源は庭のキンモクセイ。ご近所にもキンモクセイのある家が多く、散歩の楽しみのひとつです。
子どものころ過ごした家もそうでしたが、かつてはトイレの近くに植えられ、トイレの臭いから守ってきました。9月下旬から10月上旬のある朝、突然の芳香で知るキンモクセイの開花。緑一色の葉の隙間のあちこちから無数のオレンジ色がのぞきます。
原産地は中国。ギンナンのように雌雄異株ですが、日本ではほとんどが雄だとか。花言葉は「謙遜」「初恋」「陶酔」「真実」「志の高い人」など、いろいろあるようです。

絵にするのは結構難しいですね。幅2㍉、長さ5ミリほどの花弁が4枚の小さな花。それが寄り添い重なり合っているし、葉の色も当たる光によって一枚、いちまいが違います。隙間の奥行きもあります。
細い筆も使い、なんとか描きあげました。

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楽描き風景水彩画「渓流スケッチ」

2013-10-04 08:16:35 | アート・文化

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名古屋ではまだ30度近い気温の日もありますが、少し山間部へ車を走らせ、道端から藪をかき分け下りてゆくと、初秋の「絵になる風景」が迎えてくれます。
川面に映るうろこ雲、色づき始めた木々、こけ類がへばりつく巨岩、飛び散るしぶき、渦巻く流れ。水中に目を凝らせば忙しく泳ぐ小魚たち。瀬音、そして光と影と風・・・。スケッチブックを広げずにはおれません。

言うまでもありませんが、渓流に出かけるには天気予報、履物などの準備を怠りなく。水かさがあるときや、にわか雨があるようでは楽しめません。虫刺されや岩場などでのすり傷への備えもあれば、いいですね。
僕の周辺には木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)はじめ、矢作川や豊川などの支流がいっぱいあります。

ここに掲載した絵は、以前描いたもの。流れの白は塗り残しを基本にしつつも、マスキングやアクリルガッシュも使っています。
この秋はどんな流れを描くか楽しみです。
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