名神高速道路から北陸自動車道路の湖東を走るドライブ旅行に、東京に住む息子夫婦と孫に誘われて出かけてきました。当然、孫中心のプログラムですが、「自由時間」も作ってくれて、何度も訪ねたことのあるコースなのに新しい発見もあり結構楽しめました。
まず立ち寄ったのは岐阜県の関ヶ原鍾乳洞。
車から降りたとたん、この日も相変わらずの高温にたじろいだだけに、救われた思いで洞内へ。
全長518㍍。洞内の気温15度。ほぼ平坦ながら鍾乳石に覆われた狭い通路を、低い天井に頭を打たないように腰をかがめて進みます。
通路沿いに流れる水の中に何かがいます。ニジマスのようです。「あっ、魚がいるよ」。歓声が洞内に響きます。他の鍾乳洞でもコウモリやクモなどを見たことがありますが、魚は初めてです・
「広い空間や巨大な鍾乳石が少ないのは物足りないな」。他の鍾乳洞と比べつつ足を進めた時でした。
ゴツン、と頭を岩壁に打ち付けたのです。罰が当たったのでしょうか。小さなコブと傷跡は今も少し痛みます。
鍾乳洞を出てすぐの所で、道端に大きな洞窟の入口らしい構造物が目に入りました。看板に火薬庫跡の文字が見えます。この地は天下分け目の戦いの舞台となった関ヶ原ですが、それは関係なさそうです。
旧陸軍火薬庫跡。
説明板によれば周囲6㌔、総面積27㌶。大正初期に建造、大戦終結まで30年間使われ、東洋一の規模だったとか。
中への立ち入りは禁止されていますが、頑丈な入り口や奥にのぞく広場が往時をしのばせます。
北陸道へ入って長浜市へ。
この地方一の観光スポットであるこの街へは、僕も水彩画教室のスケッチ会を含めて何度か訪れています。
今回も超有名な黒壁スクエアの黒壁ガラス館を皮切りに、レトロなアーケード街や長浜別院大通寺などを散策。その多くが2度目、3度目ですが、スケッチ会で歩いた時とはかなり違った目で「絵になる風景」を探している自分に気づきました。
それは絵の取材力が少し身に付いたからなのか。自信はありません。