本日、ブレイズ・ユニオン パーフェクトガイドを書店で見かけ購入したので、その内容に就いて述べて行こうと思う。
まずは、版形の確認からだ。大きさの比較として、GBA版/PSP版ユグドラ・ユニオンのガイドブックを横に並べてある。
見ればわかると思うが、GBA版ユグドラ・ユニオンガイドブックと版形は同じで、PSP版のそれよりは一回り小さくなっている。GBA版ユグドラ・ユニオンのガイドブックと殆ど装丁が同じなのは、出版社(ソフトバンク)と執筆担当会社(マイルズプラス)が全く同じだからだろう。唯一違う点と云えば、ユグドラ・ユニオンはマット仕様だが、ブレイズ・ユニオンは一般的なつるつるしたカバーである点か。
続いて内容に移ろう。GBA版ユグドラ・ユニオン ガイドブックの仕様を知っている人、それを踏まえてPSP版ユグドラ・ユニオン ガイドブックの仕様を把握している人にとっては、今回の攻略本の大きさは心配の種となるかもしれない。
だが、結論を先に云って仕舞えば問題ないものだった。それに就いて詳しく見て行こうと思う。
先ず、GBA版ユグドラ・ユニオン攻略本の仕様だが、これは基本的に1BFに対し1ページと云うのが原則であった。版形の大きさもあり1ページあたりに多くの情報を載せられない。故に、この攻略本は情報が少なく、攻略本としての役目を果たしているとは云い難かった。
一方、PSP版の攻略本では大きさを活かし情報量が増加、ページレイアウトもすっきりして見やすくなっていた。つまり、改善だ。
この前提を把握していただければ、版形が小さくなったことへの不安も判るだろうが、杞憂であった。ブレイズ・ユニオン パーフェクトガイドでは「1BFにつき最低2ページを割くのが原則」となっている。これにより、コンパクトになったものの情報量はPSP版ユグドラ・ユニオン攻略本と同レベルを維持している。
また、GBA版ユグドラ・ユニオン攻略本ではラストボスがマスクされていたが、今回の攻略本ではABC凡てのルート、そして隠しボスに至るまで情報はオープンにされている。そして、情報面では、凡てのカード、アイテム、ユニットクラスの情報が掲載。ストーリー分気も詳しく載っている。攻略本としては申し分ない。
但し、グラフィック面ではPSP版ユグドラ・ユニオン公式ガイドブックに大幅に劣る。キャラクターグラフィックは最低限しか載っていないし、カードグラフィックに至ってはカードの一部が見えるだけだ。
しかし、注意したいのはPSP版ユグドラ・ユニオン公式ガイドブックは「資料集」も兼ねていたこと。今回のブレイズ・ユニオン パーフェクトガイドは飽く迄攻略本に徹している。グラフィック面は後に発売される設定資料集に回したのだろう。欠点とは少々違うか。どちらかと云えば売り方の問題だ。
その代わりと云ってよいのかどうかは知らぬが、アイテムはファンには嬉しい事に、凡てドット絵グラフィックが掲載されている。入手しにくいアイテムも見ることができるので、良い配慮だと思う。
と、これまで長所を上げてきたが、短所も無きにしも非ずだ。それは分類しづらい情報とコラム、である。
この攻略本に限らないのだが、マイルズプラスが手掛けてきた攻略本を見る限り、ゲームの情報としてはそこそこ重要だが、システムやストーリーで纏め難いものはコラムにしている傾向が或る。そこまではいいのだが、これらが見つけにくい。DHEシリーズはそのコラムノ情報こそが大事な場面もあり、ユーザーとしては実に困った構成なのである。
例えば、聖櫃バルーク。これを得る条件だが錬成してもらえるBFの情報のページには詳しく書かれていない。他にも色々と面倒な構成になっている。
癖、のようなものだし、ユーザーによってはどのような配列を好むかは異なるのだが、私としては文字どおり痒いところに手が届いていないような構成だと思う次第である。
しかし、これらは瑣末と云えば瑣末。大筋の攻略情報を見るには何も問題はない。寧ろ良い攻略本だろう。ブレイズ・ユニオンをやり込みたい人にはお勧め(公式攻略本はこれ一冊しかないのだけれど)である。少なくとも、Wikiではなかなか集めきれない情報が載っている。こうしたアドバンテージがある限りは攻略本を買う意味が或るものだ。