レイちゃんと階段・その後（１）

2021-11-07 | ペット

犬のレイちゃんが、階段で足を痛めて、しばらくしてからの事。

レイちゃんと階段　←その時のブログです。

ワタシは、その日もいつものように、2階のベランダでタバコを吸っていた。

いつもなら、タバコに火を点けて、しばらくしたら、

ガラスの向こうには、遅れて上がって来たレイちゃんがいた。

だけど、もうそこにレイちゃんの姿はない。

先日、後ろ右足を痛めてしまったレイちゃんは、もう階段を上がれない。

レイちゃんは、１４才半。

ワタシが知らなかっただけで、

階段を上がれる方が、不思議な年齢だったのだ。

これが、普通なのだ。

その日は、近所の小さい子の激しい泣き声が聞こえた。

駄々をコネているようで、酷く泣いていた。

お母さん、大変だろうな・・・と、思った。

うちの近所は、高齢化が進んでいて、心配していたけれど、

最近は、若い方が引っ越して来たりして、

乳幼児の声が聞こえる事ようになった。

ちゃんと、世代交代していくんだなぁ。。。。なんてシミジミ思いながら、

タバコを吸い終わったワタシは、

窓を開けて、腰が抜けるほど、驚いた。

近所の子供の泣き声が・・・

家の中から聞こえた。

ずっと、聞こえていたその声は、なんと、レイちゃんの叫び声だった！

そして、階段に向かったワタシは、また、驚いた。

・・・なんと、レイちゃん、階段の真ん中で立ち往生していた。

レイちゃんは、前みたいに、いつもみたいに、

２階に上がろうとしてくれたのだ。

だけどまた、真ん中で、つまずいて・・・。

今回は、怪我はなかったようだけど、

これは、また、ひどいトラウマになるに違いない・・・。

足を痛めたから、年だから、

もう上がって来ないと思い込んでいた、ワタシが悪かった。

呑気にタバコを吸っている間、

レイちゃんは、どんなに怖かった事だろう・・・

せっかく、また、階段を上る気になってくれたのに・・

ワタシは、後悔の気持ちでいっぱいになった。

せめてもの償いにと、ワタシは、階段のすべり止めを張りなおした。

６，7年前に貼り替えた時、

壁に沿って上るレイちゃんの為にと、端に寄せたのだけど、

きっちり端に寄せるのも、見た目が悪いと考えたワタシは、端を少し空けて貼った。

この前、足を痛めたのは、老化もあるだろうけど、

たぶんその隙間で、右後ろ脚が滑って、

不安定だっだのも原因だと、思った。

だけど、やっぱり、もう遅かったようだ。

レイちゃんは、もう、階段に足を掛けようともしなかった。

ワタシは、結構、落ち込んだ。

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しかし、数日後の夜、奇跡は起きた。

なんと、レイちゃん、階段の途中まで、自分で上ってきた。