ぐうたらの嵐

ぐうたら子(50代)のマンガ絵日記

猫の事(4)

2018-06-16 | ペット

死んでしまう前の 猫の話です。

悲しい話が 苦手な方は ここで、ご遠慮下さいニャ。




にほんブログ村 すみません、嵐の話は ありません。


3月31日(土)


この朝も、雅クンは 変わらず、水もご飯も受け付けなかった。


雅クンの為に 作ったご飯は レイちゃんが 残さず、平らげてくれた。



ワタシは 雅クンを 病院に連れて行った。

もう、病院に行っても 治らないけれど、無理な延命をするつもりもないけれど

うちの家は 次の日、みんなが 忙しかった。


ワタシは 朝から、ほぼ、一日、用事があったし、

みんな、各々、時間差はあったが、外出の予定があった。


だから、今晩や、明日に、雅クンが死んだら 嫌だった。

ワタシは、病院で

「もうちょっと・・・
生きてて欲しいんですよね。」と、言った。





昨日は まだ、威嚇する元気があった雅くんは 今日はもう、だらんとして、何も言わなかった。

でも、体温は 戻ってますよ。と、言われた。

嬉しかったけれど、こんなに弱々しくなった雅クンが 

また、復活するとは 思えなくなっていた。

「じゃあ、また、明日。」と、言われたけれど、

「・・・明日は 用事があるので来れません。」と、言って、ワタシは 病院を後にした。


家に帰ってから、しばらくして、

ワタシは 雅クンを 箱のまま、2階へ連れて行った。

大好きだった出窓に 箱を置くと、ほとんど動かなかった雅クンが

顔を動かして、下を 覗き込んだ。



泣けた。


それから、箱のまま、ベランダへ 連れて行って 無理やり そこからの景色を見せた。


そういえば、最近は ベランダに出る事が あまりなかった。

寒いからだと、思っていた。

最後に 雅クンが、ベランダの桟の上に登ったのを 見たのは、


大好きだった室外機の上で、寝ていたのは いつだったか、

さっぱり 思い出せなかった。

ちょっと、痩せたとか、高い所から 降りるのが 辛いそう、とか、思っていたけど、

でも、本当は 雅クンの事を全然、見ていなかった自分に 気が付いた。


きっと、もう、近い将来・・・とは、思っていた。

今年の「夏」は 大丈夫かと、本気で 心配していた。

けれど、「それ」は、もっと、もう少し、先の事だと、思っていた。

もっと、弱った時間が たくさんあって、それからだと、思っていた。




この夜の事は もう、あんまり思い出せないけれど、

ワタシ達は、雅くんばっかり、見てたと、思う。

大丈夫?って、心配したり、

死なんといてーと、頼んだり、

大好きやで。と、言ったりしたと、思う。


雅クンは 相変わらず、風呂場の前や 部屋の隅で うずくまっていた。



ワタシと次女子は、また、リビングで 雅クンと 一緒に寝た。

ワタシは 夜中も、何度も、起きて、雅クンが生きてるかどうか、確かめた。


スマホで色々、ググったら、黒いうんこが 出たら死ぬとか、

死ぬ前に 老猫がとても、苦しんだ話とかが たくさんあった。


ワタシは、小さい頃から たくさんの小動物を飼っていたけれど、

セキセイインコも ハムスターも 亀も、金魚も

朝、起きたら、学校から帰ったら、死んでいた。



独身の頃、飼ってた猫と、学校の時のミーコは、両方とも、引越し先で 脱走したまま、帰って来なかった。

中学の時、拾った犬は 親せきが引き取ってくれて、幸せに暮らしたと、聞いた。

ワタシは 犬や猫の 死んだ瞬間を見た事がない。


雅くんが、死んでしまう悲しみと共に、

その時、一体、どんな怖い事が起こるのか、ワタシは 不安で一杯だった。

                          <続く>


人気ブログランキング    いつもありがとう。

コメント
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