くっしーの徒然日記

また夜中は晴れるらしい(M61)

新月期の飛び石連休、3月19日は仕事の後、飲み会だったが、夜中には
晴れてくると、GPV様が告げていたので、ひたすらウーロン茶で
我慢して飲み会を乗り切り、大急ぎで帰って準備をして、いつもの
富士山に向かった。

途中の高速はずっと曇り空。晴れるかな?と思いつつ、いつもの
観望場所に行くと、先客が3台ほどいた。星屋さんかどうかまでは
良く判らなかったが、奥の方から3台ほどいたので、手前の方に止めて
空を眺めたところ、既に雲が切れかけている。


大慌てで機材をおろして、準備を始める。いつもの砂利の駐車場の
部分は、2日前の雪は概ね消えていたが、雪解けの水分を含んで、
かなりゆるい状態だった。

三脚を立てると、かなり足が沈むので、足に直径5~6cmのワッシャを
挿して沈みにくくして設置した。

極軸をあわせて設置が全て終る頃には、概ね空が晴れてきたが、
方角によっては一部雲の残っている所もあった。


【この日の撮影開始頃の温度は-8℃@1:26】

この日の撮影開始頃の気温は、-8℃。手袋無しで、手をポケットに
出し入れするだけでも何とかやっていけるレベルで、土曜日よりは
寒いがそれでも、もう冬の寒さではなく春のぬるみを感じる寒さだ。、

今日の最初のターゲットは、まだ撮影していない銀河の中で、渦巻き
構造が見られそうなM61を選んだ。いつも通り、9mm80倍101秒の
シャッタースピードで撮影を始めた。カスタムセルフタイマーと
インターバルスクリプトで、20枚ほど撮影させていたのだが、
途中でおとめ座方向にも雲が出てきて、一度シャッターを止めて
少し雲の晴れるのを待って再開したが、多少うす雲のかかるカットも
多く出来てしまった。

その上、後半液晶画面に映った画像をみると、どうも星が流れている
様な感じに見える。これは、ひょっとして、三脚が沈んだのでは?
一応沈まないように、それなりに体重をかけて設置したつもり
だったのだが、、、、

と言う事で23枚ほど撮影したが、雲の少ない追尾エラーの少ないもの
だけだと、6枚しかないので、多少追尾エラーは目をつぶって9枚を
コンポジットして画像処理したのが下の絵


【↑M61 おとめ座の渦巻銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm コリメート法
UW9mm 80倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:101秒x9コマ
撮影場所:山梨県南都留郡 撮影日:2012/3/20 00:48~01:59
jpegからRegistacsでコンポジット→FlatAideでかぶり補正
→YIMGで、回転、トリミング、ガンマ補正、リサイズ

極軸が途中でずれたおかげで、かなり画像が流れている為、銀河の
腕は多少ディテールがハッキリしないが、中心部分の2本の太い腕が
『く』の字に成っている所まではなんとか映し出せた。しかしその
外側の淡い部分は、右側の腕はかすかに写ったが、左の腕の先端は
余り判らない感じの写りだ。


ちなみに、画像中に13等台の銀河が2個一緒に写っている。

なんとかM61の撮影を終った頃には、またおとめ座が隠れる位の
曇り空に成ってしまった。

まいったな、今日はGPVは外れか、、、

2012.3.20(4/3)

コメント一覧

くっしー
Nikon 8cmさんもこの日遠征でしたか。かなり雲が来て中々安定して撮影できなくて、もう一つでしたね。
M61は、その腕の形がちょっと変わっていて、見ていて面白い銀河ですね。周辺の淡い所までは厳しかったですが、中心部分だけでも一風変わった形の腕が見れるので中々です。
NIkon 8cm
http://nikon8cm.exblog.jp/
くっしーさん

飲み会の気持ち、よくわかります。せっかくのお天気の新月期が飲み会と重なると、星空の事が気になってビールがいつものようには美味しく感じられませんからね・・・。
さて、この夜ですが私も夜中に茅が岳の麓にでかけて、雲に何度も邪魔され欲求不満状態で退散しました。
M61ですが、私はいままで撮影はおろか見た事もなかったのですが、面白い形をした銀河ですね。先日のスタパのメシエマラソンで初めて見ましたが、かなり見かけの小さな銀河ですから、ここまで写すのは大変だったろうと思います。Nikon 8cmでは厳しそうです。
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