くっしーの徒然日記

雲にはかないません(M51)

3月19日の夜の遠征は、夜中遅くにスタートしたが、今ひとつすっきり
晴れてくれない。時々雲が空に出てくる不安定な天気だった。

M61を撮り終える頃にはおとめ座方向はまた曇ってきた。次の撮影の前に
極軸を合わせ直したいのだが、北天も雲が多く、極軸を確認しようにも
北極星が見えない。

しばらくまって北天の雲が少し薄くなった所で、薄雲越しに極軸を
確認したら40分ほどずれていた!

やっとの事で極軸を取り直して、この後は、おとめ座周辺の銀河を
いくつか撮ろうと計画していたのだが、なかなか晴れて来る気配が無い。

空を見渡すと北斗七星方向は何とか見えている感じ。とはいっても時々
北斗七星が隠れる時も有ったりするので、どうしようかと考えていたが、
とりあええず、多少薄雲がかかっても、写りそうな、北斗七星近くの
M51に鏡筒を向けた。


【↑M51 子持ち銀河 おおぐま座の渦巻銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm コリメート法
UW9mm 80倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:101秒x10コマ
撮影場所:山梨県南都留郡 撮影日:2012/3/20 03:34~04:16
jpegからRegistacsでコンポジット→YIMGで回転、トリミング
→FlatAideでかぶり補正→YIMGで、ガンマ補正、リサイズ

今までのM51は64秒露出、今回は101秒露出なので多少ハッキリ写るかと
期待したのだが、いかんせん、時折雲がやってくる空模様では、ちょっと
銀河の腕の部分が薄めの写りになっただろうか。でも沈み込みもだいぶ
落ち着いたのか、極軸ずれの影響はだいぶでなくなった感じではある。

M51を撮影中も雲が来たり逆に晴れたりしていたのだが、気がつくと
東の空の雲が取れていて、なんだかずいぶん明るい。あれ、もう薄明か?
今日は、このM51でおしまいかな。と思いつつの撮影であった。

2012.3.20(4/5)

コメント一覧

くっしー
Nikon 8cm さん

8cmと13cmの差と言うか、たぶん倍率の差だと思います。40倍と80倍で、CCDに投影される天体の大きさが2倍に成りますので、結果、微細な所まで描写されるのだと思います。でも、8cmで80倍にすると、Fが6になって、今より、露出時間で4倍にしないと同じに成らないので、そういう意味では、口径の差と言う事に成りますね。

前の画像と比較すると、銀河の色は前回の方が濃いのですが、周辺の星の大きさが、少し肥大していて、画像が少しあまい(ピントがあまい?追尾エラーが多い?ゆれ?)様なので、あわせるのは微妙な所かも知れませんね。
NIkon 8cm
http://nikon8cm.exblog.jp/
くっしーさん

これで雲の影響がなかったらスゴイ写真になったのでは、と思います。実は私もM51は再挑戦しているのですが、ガイドエラーの少ないコマを厳選してコンポジットしても、銀河の腕の細かい構造はとてもここまでは写りません。やはり8cmと13cmの解像度の違いは大きいのだなあと、改めて思いました。
ちなみにこの画像を、今までの画像ともあわせてコンポジットしてみると、結構見事な写真になりませんか?
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