くっしーの徒然日記

CASIO EXILIM EX-Z1000 修理 2台目

休みになかなか晴れないからと言う訳でも無いが、久々のジャンク
デジカメネタである。

今更カシオのZ1000なんてたいして欲しくもなかったのだが、本当は流星
撮影用に、もう一台、ISO1600クラスのキャノンのデジカメが欲しくて
オクを探し、IXY810に目星を付けた。同一出品者の他の出品を見るとこの
カシオのZ1000が安く出てて、以前修理したZ1000がどうも不安定なので
フレキごとCCD交換用にと思い、送料も2台まとめてなら安くなるだろうと
350円で落札したのだが、結局IXY810は値が上がったので諦め、既に
落札済みだったZ1000のみが送料込み590円での入手と成ってしまった。

【↑送付されてきたEXILIM EX-Z1000 レンズは出っぱなし】

と言う事で、到着したZ1000を見ると、意外に綺麗だ。塗装が黒なので
傷が多いと目立つのだが、殆ど気にならなく外装は美品。但しレンズは
出たままで引っ込まないらしい。CCD取りに買ったが、外から見ると、
何となく治せない事もないかなと思い、修理にトライしてみる事にした。

レンズがまともに動かないタイプは電源を入れると大抵レンズを
繰り出そうとして上手く行かず、『ガリガリガリ』って音を立てて、
中のギアの傷みを更に加速する物が多いので、電源を入れずに、先ず
ばらす事にした。


【先ず外から見えるネジを外す↑色の違いは長さが違うので注意】

見えるネジを一通り外す。赤丸は相手がプラスティックにネジ止めで
少し長めのネジになっていた。


【次に背面ケースを外す↑】

次に背面のケースを底面部分を先に持ち上げて↑斜めにしてから
上面部分を後ろに引き抜く。↓


↓背面カバーと小さい化粧板とストラップ取り付け部が外れる


大きい化粧板は、両面テープで張り付いてるだけなので、後ろから

↑斜めに持ち上げて外す。

電源ボタン、操作ボタンラバーを無くさない様に外しておく↓


前面カバーを止めているネジを外す↓


前面カバーも斜めに持ち上げて外す↓


カバーが外れると基板が見えてくるので、先ず基板のネジを3本外す

長さが異なるので注意。ネジを外すと横の金具も外れるので外しておく。

横のネジも外す↓


基板上のフレキのコネクタのロック板を持ち上げる。

↑囲った方がロック板。ロック解除後、青丸はケーブルを抜いておく。
赤丸は、後で基板を外す時に抜く。
(この状態で無理に抜き差しするとケーブルを痛める)


底板を外す↑


基板も外す↑この時に基板を斜めに持ち上げながらフレキケーブルも抜く。


↑上の金属爪を矢印の方向から力を掛けて開き、
↓レンズユニットを外す。


レンズユニットの、裏板を外すために、赤丸のネジを外す。
青丸は外さなくて良いかも。ゆるめるだけでも可。

緑丸の絶縁テープも剥がして、下の位置センサーを外す。
また、裏板を外したら、モータの所の黒いギアを外して鏡筒が動く様に
しておく。

なお↓下の青丸部分の絶縁テープも外さないとセンサーは外せない。

裏板を外すと中からレンズが出てきた(赤丸)↑

どうやら部品が折れているようである↓


プラ部品の破損は接着剤でもプラリペアでも、強度を確保するのが
難しく、直しても直ぐ壊れてしまう。こりゃ、単独修理は無理だろうか。
当初予定通り、CCDの部品取りにするか、、、

単独修理は諦めた物の、形だけでも元通りにしておこうと思い、
更に折れたところまで分解する事にした。

後ろ玉を外さないと破損部品の所にたどり着けないので、後ろ玉を
外す。後ろ玉は、枠にバネが引っ掛けてあるので↓バネを先に外す


後ろ玉が外れたところ↓


どうやら赤丸部分が折れた所らしい。↓

と言うことで、↑青丸のネジを外して折れた部品を取り出す。↓

ネジで外した押さえ板と折れてる部品の間に1本、折れた部品とレンズ
ユニットの間に一本バネが入ってるので、飛ばさないように慎重に
取り出すこと。

折れた部品を瞬間背着材でつなごうと良く見ると、折れた部分は
表と裏に少し溝がある。これならここに骨を付けて接着すれば、強度は
何とか確保できるかも知れない。と思って、コンデンサの足を適当な
長さに切って、↓折れた部品の表と裏に沿わせて接着した。


接着した部品を、組み付ける2本のバネの位置を間違えないように
元通りに組み付ける。↓

多少、リード線の太さで部品の腕の部分が太くなってしまったが
問題なく移動できるようだ。

レンズユニットの裏板を外した直後に外した鏡筒駆動用の黒い長いギアが
多少なめているので入れる向きを悩んだが、取りあえずなめ気味の方を
前面にして元通り組み付けた。

でもって、バラしたときの逆に組み付けていき完成↓

注:USBコネクタ部の金属板が有ると上手くはめ込めなかったので、
ここの金属板は無くても大丈夫と判断して、私は組み付けていない。
また、レンズからのフレキは、基板とレンズのどちらも組み付けて
いないうちにはめ込んで、ロックしておいてから組み付けた方が
上手く行く。

がしかし、時々ピントは合わないし、ガリガリ言ってギアが滑ってる
時が有るようである。やっぱり少しなめてたギアが悪さをしている
様だ。似た様なギアが有れば交換できるのだが、あいにくZ500~700の
シリーズの物は長さが少し短くて使えない。

しょうがないので、もう一度バラして、ダメ元で黒いギアの向きを
逆(少しなめてる方を後ろ)に組み付けた。


今度は、何とかレンズも動くし、ピントもちゃんと合う様になった。

それでも、多少レンズの繰り出し時に引っかかり気味の音がする時が
まれにある。たぶん、レンズをぶつけたか落として破損した時に、
鏡筒のガイド用の溝にも傷が付いていて引っかかるのだろう。

鏡筒をばらして少し傷をなめらかにすればいくらか良くなるかも
知れないが、まあ、何とか動いているのでこのままとした。

もし鏡筒の補修をするとしたら、一台目のZ1000とレンズ鏡筒部は、
入れ替えで、ほぼ完璧な一台と補修した鏡筒と多少不安定CCDをもつ
一台として組むのが妥当かな、、、、
2011.11.19(11/20)

コメント一覧

くっしー
ひろぽんさん、こんばんわ。

どうも有り難うございます。コンデジも最近は増殖しすぎたので、控えていたのですが、またデジカメ箱の中身が増えてしまいました(汗)

でも、ジャンクコンデジの修理って、最初のEX-M20をばらす前は、こんな小さいの、絶対壊すからと思って触らないようにしていたんですが、いざやり出すと、かなり面白くて、ついついはまってしまいました。
ひろぽん
http://sky.ap.teacup.com/seabook/
個人的にこのシリーズ大好きです。

今回もわくわくしながら拝見させていただき
ました。

見ていると技術も根気も無いですがくっしーさ
んの様にジャンクを購入して修理したくなる衝
動に駆られます。自分は、小さい頃から分解専
門でしたが・・・(笑)。
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