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Vivre香道体験教室…♪

2012年11月11日 | 芸術
昨日は、札幌から志野流香道講師の‘光岡理恵’先生にお越し頂いて、香道体験教室を行いました。



当初10名の募集だった所、あっと言う間に定員となり、今回15名の方に参加頂きました。



人数が多かった事もあり通常、組香と言って香り当てクイズのような形をとって進めて行く所、昨日は香道とはどう言ったものか…その歴史や、お道具にまつわるお話、陰陽五行と香道との関係など、興味深いお話を沢山聞かせて頂きました。



先生が白い手袋をはめて展示してくださったこの漆塗りのお箱は「沈箱」…と言う古い物だそうです。
(こんな机の上に展示して頂いていのでしょうか…近すぎる(^^;)



高貴な大名の女性の嫁入り道具には、「三棚」と言って、想像を絶するような高価な3つの棚を持たせて嫁がせたのだそう…
その中の「厨子棚」(ずしたな)と言う棚の中に、この「沈箱」が飾られていて、六国香木(6種類の香木ですね)が収納されていたそうです。



よく見ると、牡丹に唐草の文様です。吉祥文様ですね。この沈箱だけでなく、三棚すべてが同じ文様で統一され、キラッキラに施されていたんですね。(え~もちろん金...ですね)
これらを娘が生まれてまもなくからお嫁に行くまでの間、丁寧に作らせたと言いますから、ため息しか出ませんね。



香木が淡路島あたりに流れ着いて、天皇に献上したと言う話から、上記のような話など歴史を追ってわかりやすく教えてくださいました。



お話を聞かせて頂いている間、普段は水屋(下準備を行う場所)で行う、香炉の灰を作る所も見せて頂きましたよ。



この香炉の中に炭が入っていて、灰で覆っていますが、その灰は5本線でキレイに整えられていきます。(東洋では5と言う数字は特別な数字なのだそう)
一番上には、銀葉がのっていて、その上に香木が乗せられるんです。



香木は、直接火をつけて燻すものではないんですね、間接的に熱を加えて温められて揮発した香りを聞くものなんです。
(どうりで、香りを嗅ぐとは言わず、聞く...という訳ですね)



この香炉1つに、陰陽五行の木・火・土・金・水、の5つが入っいる話も大変興味深く聞かせていただきました。



そして、香炉の扱いと、香りの聞き方を教えて頂きます。
指と手の平で香炉を覆って鼻を近づけ息を吸います...吐く息は、自分の懐へ向かって吐きます。
これをこれまた、東洋で縁起の良い数字とされる奇数の3回、もしくは5回行い、香りを聞きます...



初めの3種は、古木の香木「伽羅」(きゃら)、「羅国」(らこく)、「真那蛮」(まなばん)... 
(こんな高価な香木を体験なのに、本当に恐縮です...)



すべて繊細な香りではありましたが、全く違いました。(以下私の印象ですが・・・(^^;)



伽羅は、高貴でスッと整ったお顔立ちの男性を思い浮かべ・・・



羅国は、深い大人な香りで、サンダルウッドとパチュリを少し混ぜたような…伽羅よりも少しだけ強そうな男子を思い浮かべ...



真那蛮は、これもスッと通る香りで、羅国とはまた全然違う香り…これは伽羅より一回り小柄な男子を想像しました...



その後は現代の香木3種を聞かせて頂きました。やはりこうして聞き分けると、現代の香木は香りが非常に強く繊細さには欠けるといいますか...もちろんいい香りではあるのですが、古木と比較すると明らかに違うのです。



みんな真剣な面持ちで香炉を扱い、香りを聞き分けておりました(^_^)



心を落ち着かせ、精神を統一させ一心に香りを聞く...そうするときっと、香木の繊細な香りに癒されるだけでなく、目には見えないもの、聞こえないもの(怪しい意味ではなく)自分魂の声が聞こえてくるような...そんな気になりました。



なんとも、本当に心地良い空間に満たされたのです。



あっと言う間の2時強、盛り沢山の内容で大満足の講座となりました。
光岡先生、ありがとうございました。


2012年6月道新文化センター香道体験講座

2012年10月道新文化センター香道体験講座


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