にゃんこの置き文

行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず

賞への道のりは遠い

2018年08月25日 | 日記
「オール読物新人賞」
最終候補に残ったらくると言われている電話連絡を、昨日まで一日千秋の思いで待っていたけど、どうやら今回もダメだったみたい。
ここが一番の目標だったので、なんか力が抜けた。

ここって傾向としては人情ものが受けるらしい。
何度か2次まで通過しているのに、最後の壁を乗り越えられないのは、私の好みがクライムノベルだからかも。
しかしそうとわかっても、ほのぼの人情話なんて死んでも書けんぞ。
そういやR-18の選評でも、やたらと読後感のよさが強調されてたっけ。
そういうのが今の流行りなんだろうか?


創作中、私の頭の中に常にあるのは、萩尾望都の初期の作品群なんだよね。
短編なら「半神」
連作長編なら「ポーの一族」
ラストシーン一つとっても、「トーマの心臓」なんて素晴らしかった。
すぐにページを閉じるのが躊躇われるような、余韻にあふれた終わり方。
あれは半分以上絵の力だけど、文字で表現することも不可能ではないと信じてる。

まあとにかく気持ちを切り替えて、次の作品作りに取りかかろう。
一大決心をして、一度くらい、ハッピーエンドの話を書いてみてもいいかなぁ。
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