軍令部総長 永野修身大将
戦うも亡国かも知れぬ
だがただかわずしての亡国は魂迄も喪失する
永久の亡国である
たとえ一旦の亡国になろうとも
最後の一兵迄戦いぬけば
我らの子孫は
この精神を受け継いで必ずや再三再三起するだろう
小野田寛郎
国家意識覚醒の尖兵として
昨年度も各派遣地より元気溢れるお便りを頂きまして、誠に有難うございました。ご苦労をお察し申し上げ感謝に堪えません。往時、出征兵士の私達の戦友への心情は、軍歌「戦友」に歌われた通り「死んだら骨を頼むぞと、言い交わしたる二人仲」でした。然し乍ら残念にも戦に敗れた為、戦友の屍を戦野に残したままになりました。それが当時の国力だったのです。亡き戦友は理解して赦してくれたと思います。だが戦後復興と共に着手すべき遺骨収集は全く疎かにされました。理由は国家国民の思想意識がそうさせたのでしよう。でも国民の全てではありませんでした。今、皆さんの活動はこの誤りを正さんと、永年に渡りご苦労下さっています。私達老兵はこの若い方々にお願いする以外に手段は無いのです。現下の日本は、天の啓示と評されるまでの大地震の瓦礫の始末さえ、挙国一致で出来ない体たらくで、何が絆だと言いたくなります。国あって初めて生活の安定安心があることを忘れている者に、国防の重要性等判る訳がありませんが、口惜しくてなりません。骨を拾い、お祈り頂ける事を信じなければ「公の為に命を捧げる」ことは出来ないのです。この事を目覚めさす尖兵として、皆さんの益々の御活躍御発展を、心よりお祈り申し上げます。
引用元 JYMA発行「今何を語らん」
特定非営利活動法人 JYMA 日本青年遺骨収集団
JYMAへの感謝の言葉