鐵屋+Cafe ~島々ノ文化ノ風ガフク~ 現代アート 鉄彫刻家

鉄彫刻家の創作な日々と鐵屋+Cafeの島風な日々。『紅い鉄』『土へ還る鉄』を暮らしへと♪島文化薫るカフェとアートな鉄。

5月24日

2017年05月24日 18時22分40秒 | 日記


今日は父と酒を交わす日。

そんな日に息子が工場にやって来た。
その儀式的なことは、
一切、知らせず、触れず、語らず。
妻も母も、姉も知らないこと。

変わらないまま変わって行く。
無責任のようで、
無責任でなく、
とても真の強さを感じる言葉です。
そんなことを肴に、
宮沢和史氏の
言葉を思い出す。
戦争を知らない、
体験していない者が増えて行くなんて、
現実から逃げてるだけ、
今も尚、基地はあるし、
地を掘れば人骨、不発弾が出てくる。
まだ戦争なんて終わっていない。
真の平和は、
基地がなくなること。

決して、この現状で、
基地が必要ないとは、
僕も思っていない。
遠い未来、いつか、
核や基地がこの地球から無くなればいい。
いつか。
もしも、それが幻であろうと、
僕は、そう願う人でありたい。

きのこ雲を見た父、
戦闘機が橋桁まで追いかけてきたと
僕に語っていた父との
今日のお酒は、
脆くなった涙腺で
ボヤけて見えない息子を前にして、
何とも苦くも甘い薫りでした。
息子とお酒を交わすのは、
肉体あってにしたいものだ。

それにしても、
親父の死は、
きつかったな。
早かったな。

県立美術館とみえ県展。

2017年05月24日 11時09分53秒 | 創作・活動 





みえ県展へ、行ってきました。
文化会館へ行く前に、
県立美術館へ。
野外彫刻がカッコ良かったです。
やっぱり、
新緑と錆鉄に似合うね。
野外彫刻いいなぁ。
ちょうど、
県民ギャラリーで、
三重の作家の6人展が
開催中で、
良いものを魅せていただきました。
皆さん、
こうやって、
発表し続けてるんだなぁと、
僕も発表することの意義を
改めて、感じました。
やはり、
製作と発表ありきです。

そして、
県展の会場へ。

入賞、入選作品を拝見して、
ようやく、実感します。
搬入時に拝見した作品しか、
この日までわからないので、
皆さんの作品を
感じれて良かったです。
彫刻部門に関しては、
全体的に、
こじんまりしてきてるなぁと、
少し感じました。
年々、
サイズが小さくなってきてる気が。
出品数も減っていくばかりだしね。
でも、十代の創り手も
積極的に出品されてるのも
感じてるので、
これからが楽しみでもあります。
先輩達の知恵もお借りしながら、
立体造形を盛り上げていきたいと
強く感じました。

最優秀賞という
光栄な評価をいただき、
ありがとうございました。
副賞として、
1年間、三重県文化会館に
展示していただけるということで、
一人でも多くの皆様に、
作品を感じていただける機会を
いただけて、嬉しく思います。

この評価を糧に、
個展発表作品製作へと。






チルチンびと広場♪

2017年05月16日 16時21分36秒 | 鐵屋+Cafe



チルチンびとさんの
チルチンびと広場に
掲載いただきました。
ありがとうございます。
全国発信なので、
とても嬉しいです。

イベント情報など、
定期的に投稿して参ります♪

http://www.chilchinbito-hiroba.jp/CategoryDetail.php?p=1&pref=24&cl=1&cic=24_01_0012


ローカルの濃さ。改装へ。

2017年05月16日 11時36分05秒 | 創作・活動 



島だからこそ、田舎町だからこそのプロジェクト。空間改装へ。

南西諸島や瀬戸内海の島とは違うけど、島は島の独特な文化、風習があることを感じてる。正直、最初は、窮屈だった。今でも、慣れないところはある。閉鎖的、干渉的、内向的と、一見、マイナスイメージだけど、閉ざしてるからこそ、外界との壁は厚く、ボーダーラインがハッキリしていて、内界は濃いものになってる気がする。その濃さは、温かくも、冷ややかさも秘めていて、少しめんどくささはあるけど、僕らが忘れかけてたものが詰まってるようで、僕は、これをプラスと感じるようになってきた。SNSが進化してゆくに連れてローカルから放つ熱感は、都会にはない面白さを秘めている。意味が濃くなる。意義が濃くなる。どうなるかわかんないけど、もがいて、あがいてみます。

#改装 #初秋 #会議 #プロジェクト #ローカル #島だからこそ #田舎町だからこそ

鉄の雨の詩2017 繋ぐ

2017年05月13日 09時12分22秒 | 創作・活動 

受賞作品[鉄の雨の詩~鉄打つ僕と鉄の雨に打たれた君~]は、2017年2月の二人展で発表したインスタレーション作品、[鉄の雨の詩]に続く、繋げる作品として、制作しました。[鉄の雨]に見立てた小さな錆鉄花器はそのまま使用し、雨を降らせた物体をカタチにしたいと思い、ストーリーを作っていきました。

二人展で綴ったメッセージにこの題名の意味があります。

実物は、写真では伝わらない、審査評でも触れられていた『重厚な、不気味さ』が、きっと伝わることと思います。僕自身も、創作遅れから、完成形をずっと眺めた時間がなく、一夜城のような一瞬の圧を感じただけなので、ふわっとした記憶のままです。会期が始まり、作品と再会できる日をとても楽しみにしてます。

お時間が許されれば、会場に足をお運びいただき、実物を感じてもらえたら嬉しいです。

そして、下記、二人展/インスタレーション作品[鉄の雨の詩]の『想い』を一読していただけると、作品イメージが、より一層、明確に見えてくると思います。


1年間、三重文化会館にて展示されることになりましたので、年内に予定しております
個展[鉄の雨の詩]とリンクして発表させていただきたいと準備して参ります。

《第68回みえ県展》
〇本展会期/2017年5月20日から6月4日
(三重県文化会館)
〇移動展会期/6月10日から14日
(名張市武道交流館いきいき)

応募点数859作品 入選481作品
約500作品が展示されています。
各部門の力作をぜひ、感じてみてください。

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想い。

二人展/今岡秀則発表作品『鉄の雨の詩』について。6年振りの桑名での作品展となります。今回は、インスタレーション作品として、空間での表現です。『鉄の雨』というテーマに決めたことは、とても長き創作の月日の中で苦渋の決断でした。『鉄の雨』という言葉は、鉄を扱う者として、心に刺さり、いつまでも心のどこかでしこりが残り続けています。何かの縁あって沖縄を意識するようになり、幾度かの訪沖、現地での交流の中で、沖縄戦は切っても切れない歴史の事実として『鉄の雨』というフレーズが僕の心に突き刺さったままです。騒がれている基地移設問題について、正直なところ、僕の中ではっきりとした答えは未だ見つかっておりません。ただ、戦争実体験の語りべが居なくなっていく現状に不安を抱いてます。もし?僕が戦争の最中に生きていたなら、おそらく、鉄の加工技術で加担していたんだろうか?という答えは明確に出ます。そこが戦争の怖さだと感じてます。同じ鉄で僕は、今、何をすべきか?自問自答です。この『鉄の雨』『鉄の暴風雨』という言葉のイメージと一度、向き合ってみたい。そう感じるようになりました。しかしながら、作品として制作するべきか?ずっと悩んできました。体験していない者に表現するエネルギーがあるのか?資格があるのか?沖縄戦に限らず、戦争とは?も含め。しかし、数年前から、世界情勢が何か?変な方向へ向かい始めたのではないか?という明確な言葉はありませんが、嫌な予感というか?胸騒ぎがあります。昨年、アメリカ大統領選があり、今年から政権が変わり、その結果が良いのか?悪いのか?は僕にはわかりませんが、一つ、強く感じることは、戦後、グローバル化していく世界で、各国が共に手を繋ぎ逢い、地球全体のことを考えていこうとしていたように感じていましたが、ここ数年は、自国利益優先という流れになりつつあるように感じます。どこかの国が暴走し、何かしらの地雷を踏めば?180度世界が変わり、戦争が起きてしまうのではないか?語りべが居なくなっていく中で、戦争を知らない僕らの時代は、再び、同じ過ちを犯してしまうのでなはいだろうか?正義とは?ある一定方向に民衆のベクトルが向いた時、それが正義となるもの。今感じるこの嫌な予感と胸騒ぎを、僕なりの表現で次世代へと伝えなければという想いで、作品制作へと向かい始めました。制作着手してから、偶然か必然か?桑名長島で生まれ育った方から、長良川の近鉄、JR付近の爆弾痕のお話しをお聞きしました。ここで初めて、桑名空襲という事実が明確に目に前に飛び込んできて、『鉄の雨』作品の重要性、必要性を感じました。改めて、鉄の雨の降った沖縄戦と桑名空襲をテーマに、メッセージ『鉄の雨』は光輝く水玉となり、天の光に導かれてゆくだろう。を表現し、『鉄の雨の詩』を発表します。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

鉄造形家 今岡秀則